【今日の授業】セミナー、保健経済

毎週月曜の午前中は、コース向けのセミナーです。このセミナーが唯一このコースのためのカリキュラムなので、毎週楽しみにしています。

今日は、公衆衛生とは何かもう一度考えましょうということで、公衆衛生の歴史をたどるという講演でした。公衆衛生は、


広く人々個人の健康に関するものであるとともに国家が大きな役割を果たしているということで、国家の形態の変遷をたどりながら、国が国民の健康をどのように考えてきたか説明がありました。もともとは、徴兵や労働のためという観点、エリートを感染症などから守る観点で国家は国民の健康という物をとらえてきたのが、国民国家、Market国家(市場国家って言うんでしょうか)の出現を経て、今では健康は権利であるとともに公平であるべきであるという考え方にシフトしてきたとのこと。

こうした健康のとらえ方に加えて面白かったのが、人々や国家がこれまでどのように健康被害に対して取り組んできたのか時系列で振り返ったことでした。ペストの流行に対応するために国家特に軍隊が疾病対策をしてきたこと(ただしこれは個人の健康よりも国家の商業的、文化的な利益の観点から行われたこと)、予防接種の誕生や微生物学の発展による公衆衛生の成功(いくつかの病気の撲滅など、ただしTemporaryな成功)、ヘルスプロモーションの考え方、健康に対するより幅広い見方、国への信頼のゆらぎ、商業主義と健康の対立など、事例付きだったので、非常に分かりやすく、過去を捉えることができたと思います。

歴史を知らなければ歴史は繰り返されるということで、こうした歴史をふまえた上で、では、我々(生徒)は、公衆衛生の向上について、どのような立場でこんご仕事をしていくのか、よく考えるように、というのがメッセージでした。

講師の都合で残念ながら公演後の質疑応答や議論の時間がなかったのですが、メッセージはクリアで、一人一人が考えさせられる内容だったと思います。

午後は保健経済。統計や疫学に加えて、ついに経済でも公式が登場してきました。

引き続き、需要と保健サービスの価格との関連だったのですが、今日新たに習ったのは、Elasticityという概念。簡単に言えば、価格の変化の割合と、需要の変化の割合を比較したもので、価格の変動に対して需要が大きく変化すればelastic、逆はinelasticとなります。具体的には、需要変動の%割る価格変動の%が1以下ならinelastic, 1以上ならelasticとなります。

inelasticの場合は、価格によって需要を動かそうとしても需要の変動はあまり期待できない。例としては、例えば避妊具や蚊帳の需要が価格に対してinelasticなときは、価格を下げてもあまり普及できないことになります。また逆に、サービスの価格を上げる際には、特に貧困層の利用が少なくならないようにするため、所得別のelasticityを考慮する必要があるということでした。

ここまではよく理解できたのですが、演習に入って、実際にelasticityの計算をしてみると、いまいち良く分からない点が出てきてしまいました。価格5の時に需要0,価格0の時に需要20という直線のグラフを使って、異なった価格の時にelasticityが変わるということを計算するのですが、中間点より価格が高いときはelastic,低いときはinelasticという理屈は分かったのですが、具体的な計算となるとこんがらがってしまいます。elasticityは、需要の変動値÷需要の平均値で%を出して、価格も同様に出して、需要の変化%÷価格の変化%で求めるやり方なのですが、例題のような右下がりの直線の場合は、Slope×(価格÷需要)でも出るということなんですが、どうしてもこの二つが一致せず、苦労しました。elasticityが変動の範囲に対する値なのか、ある特定の価格なり需要なりの店に対するものなのかがいまいち把握できていないところに混乱があるようです。講師も、みんながそれぞれ違う点で混乱していたこともあり、うまく説明できず苦労していました。家に帰って、なんとか計算は合うようになったのですが、まだいまいち理解しているとは言えませんので、もう少し考えてみることにします。Slopeが上記の時には20÷5で4になるというのも意味がよく分かってないようです。

と言うわけで、部屋に戻ってちょっと復習したら疲れてしまい、また昼寝というか夕寝をしてしまい、予習を始めたのが夜中になってからになってしまいました。昨日と同じパターン。変えなくては。

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