【英国留学】試験勉強

今日は「紛争と保健」の試験の日。

ある紛争に関連するシチュエーションについて、これまでの9回のレクチャーに関連する事項について一問ずつ出題され、それに短文で答えていくという形式だそうです。

今週の前半までは、プライマリヘルスケアのエッセイの方にかかっていて、十分に勉強できたとは言えません。それでも、何とか各回のエッセンスを改めてノートに書き出し、あとはこれを頭に入れて試験に臨むという段階までこぎ着けました。

「紛争と保健」というコースですが、冷戦後に特徴が変わりつつある紛争について、これだけ理論があるということが新鮮だったのと、授業に参加している学生の多くが紛争当事国出身だったり、難民キャンプで働いたことがあって、その経験をシェアしてくれたことが非常に刺激になりました。相対的には面白い授業だったと思います。ちょっと残念だったのが、全体的に緊急支援よりの内容や、キャンプ地のセッティングでの人道支援に偏り気味だったことです。そのせいか、紛争による難民・国内避難民だけでなく、天災による被害者支援の話もあまり説明がないまま出てきたりして、ちょっと違和感を感じたりしました。

授業でも触れられていたのですが、キャンプ地のセッティングでの支援については、比較的方法論も確立されていて、状況が悪いなりに対応の方法はあるものの、紛争中・紛争後の通常の保健サービスの強化については、まだまだ方法論も少なく、実証中です。例えば、NGOに保健サービスをコントラクトアウトする方式が、カンボジア以降、多くの国で試されていますが、これが有効であるというEvidenceまでは得られていないそうです。私としては、紛争から国を作っていく一分野としての保健サービスの再構築をどう進めるかに興味があったのですが、この分野ではまだ答えが得られていないようです。もちろん、状況によって異なりますし、一つの答えがある訳ではないのは当たり前なのですが、ある程度の分析やモデルなどがあるかと思っていましたが、緊急支援に比べるとまだまだ発展段階のようです。

授業の進め方としても、なかなかよい組み立てで進んできたと思います。まず、紛争の変遷や人道支援の枠組みから始まり、次に人道支援の原則とはということに進み、紛争の原因についての分析手法が紹介され、ここで紛争そのものに関する基本的な知識と概念的な枠組みがカバーされます。また紛争に関連した映像作品も多く使われたため、理論だけではなく現地が実際どんな状況にあるのかということもかいま見ることができました。

次に紛争が人々の健康にどのような影響を与えるのかという話から、保健分野との関わりに進んでいきました。状況を把握するためのデータとその意味から始まり、緊急支援の際の原則をまとめたSphere Handbookに触れ、実際の優先順位などが示されました。その後、さらに具体的に難民や国内避難民への健康上のリスクの分析、疾病対策、支援の効果を測るためのデータ収集と分析、などに触れられます。

最後はHIV/AIDSと紛争の関係と紛争後の保健システムの再構築の話と進み、試験となります。

途中で、一緒に学んでいる生徒からのプレゼンテーションもありました。自国民として外部からの支援者としてすでに様々な関わりをしてきた人が多く、現場での仕事の様子をかいま見ることができました。残念ながら、私は緊急支援の現場に立ったことはありませんが、今後、こうした紛争後の復興に関わる可能性は十分あると思います。その意味では、良い授業が取れたと思っています。

あとは、試験さえうまく乗り切れば、言うこと無しです。試験が終わったらクラスメートとパブに繰り出すことになると思うので、これを楽しみに、あと数時間、最後の粘りで勉強したいと思います。

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  • こんにちは、sharkey です。
    先日はコメントをありがとうございました。Tomo さんもイギリスにお住まいなんですね。とても面白そうな(と言ったら失礼に聞こえるでしょうか?)分野を勉強されているようで、機会があったらぜひお話を伺いたいです。
    とは言っても、私は理系なんで全く話についていけないかも知れませんが。。。

  • sharkeyさん、こんにちは。去年の9月からロンドン住まいをしています。私はこれまで文系だったのですが、いちおう今の学校はMScなので、理系になるのでしょうか。先学期は統計などで苦労しました。
    ロンドンにはよく来られているんですね。いろいろと教えてください。

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