【読食】お寿司屋さんの日常が分かる。「寿司屋のかみさん うまいもの暦」

去年日本で食べた寿司

お寿司って美味しいですよね。ガーナでもお寿司をだすレストランはなくはないのですが、西洋風なお寿司(カリフォルニアロールとか)で江戸前とかはありません。日本に帰ったら馴染みのお寿司屋さんが近くにできたらいいなと思っています。

でも、どんなお寿司屋さんがいいお寿司屋さんなんでしょう?でもそもそもお寿司屋さんってどんな気持でどんなことを考えながらお寿司屋さんをやってるのでしょう。そんな疑問をこの本は海洋してくれました。

 

名登利寿司のおかみさんが著者

中野のお寿司屋さん「名登利寿司」のおかみさんが綴った日記から各季節にあったエピソードを収録した本となっています。

お客さんとのやりとり、季節の魚、おいしい朝ごはん、晩酌のつまみなどを日記に書きとめておこうと思いました。特に食事のメニューが書いてあれば、献立に困ったときに役に立ちます。」(P6)

お寿司屋さんの日常が垣間見れる楽しみもありますし、お寿司屋さんがどんなものを食べているのか、なんてこともうかがえて面白いです。

やはりお寿司屋さんだけあって、朝も晩酌もお魚のメニューが多いんですね。

朝は魚の切り落としで刺身定食。イカ、マグロの赤身、ヅケを熱々のご飯で食べた」(P20)

作り方も結構詳しく書いてあったりして参考になります。例えば、

お昼は、 板焚き物の岡山の浜焼き鯛で鯛飯。米二合をザルに上げて三十分。鯛はよくほぐして骨をとる。カツオ出しをたっぷり取って、塩少々(鯛に味がついているので)、醤油、ハリショウガを入れて土釜で一気に炊いた。」(P21)

鯛はガーナでも買えるし、これならできるかも。

日常の食べているものの描写の他に、お客さんとのやりとりなども書かれていて、お店の人はお客さんをこういう風に見て覚えているんだな、ということが分かります。

寿司屋の女将さんが普段どんなお仕事をしているのかも興味深いところでした。煮きり醤油の火入れ、卵焼きを焼いたり、味噌汁を作ったりと、結構お料理のお手伝いもしてるんですね。ツケ場で握ること以外のことは結構されてる印象。お二人でやっているお寿司屋ならではなのでしょうか。

Tomo’s Comment 

ガーナは幸い海に面している国で首都アクラも海のそばです。隣町のテマまで行けば魚市場もありますし、家の近くには魚屋さんもあって、それなりにいろいろな魚を買うことができます。しかし、生で食べられる鮮度のものはなかなかないですし、季節毎のおいしい魚が抱負にあるわけでもないので、こういう各季節の魚をおいしく食べる話を読むだけで、日本の生活が恋しくなってしまいます。

名登利寿司はカウンター8席、テーブル4席の小さなお寿司屋さんなのだそうです。こういう小さなお寿司屋さんで落ち着いてお寿司が食べられたら幸せだろうと想像してしまいます。日本に帰ったら、近所にいいお寿司屋さんがある街に住みたくなってきました。

追記:同じシリーズを読みました。

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