【読書】伊坂幸太郎さんのアイネクライネナハトムジーク。伊坂さんらしくないけど伊坂さんらしい楽しいお話しでした。

eine kleine nachtmusik

伊坂幸太郎さんは日本の作家さんの中でも最も好きな方の一人です。新作を本屋で目につくとついつい購入してしまいます。

今回はAmazonを見てたらこちらをみかけたので、Kindleで購入してみました。

 

伊坂幸太郎さん

伊坂さんはミステリーというかファンタジーというか、ちょっと不思議な設定だったり出来事が登場する作品を多く書かれています。

初期の頃は他の作品に出てきた人がちょっと登場したり、と遊び心があるのも楽しかったです。

続編にあたる作品もありますが、それぞれ独立しているので新鮮に楽しめます。

段々作風が変わってきて、「ゴールデンスランバー」とか「モダンタイムス」のあたりからはちょっとシリアスさが加わってきたり、「あるキング」くらいからはファンタジーさが増してきたり。

かといって、その作風ばかりになるのではなく、新作毎にそれぞれ違った面が見えてくるのがいつも楽しみ。

 

アイネクライネナハトムジーク

Amazonでの内容紹介はこのような感じ。

ここにヒーローはいない。さあ、君の出番だ。奥さんに愛想を尽かされたサラリーマン、他力本願で恋をしようとする青年、元いじめっこへの復讐を企てるOL……。情けないけど、愛おしい。そんな登場人物たちが紡ぎ出す、数々のサプライズ! ! 伊坂作品ならではの、伏線と驚きに満ちたエンタテイメント小説!

あとがきで伊坂さんも書いていますが、この本には泥棒や強盗、殺人事件などは出てきません。おおきくくくったら恋愛ものというジャンルになるのでしょうか。

しかしそうはいっても伊坂さんのテイストは満載。

個人的にいつも楽しみにしているのが、なんか飄々として、世間離れしている言動をする登場人物。どの作品にもだいたい一人くらい登場します。なんだかぶっきらぼうな話し方をしつつ、人生の真理っぽいことも感じてしまうようなそんな人物。

今回もそんな人が登場していました。

織田一真は煎餅を齧り、その屑を飛ばした。

「タイトルマッチを舐めるなよ」

「よくもまあ、タイトルマッチを舐めるなよ、と本物のチャンピオンに言えるよね。」織田由美は苦笑せざるを得ない。

他にも面白いことをやったり言ったりするので好きなキャラでした。

 

そしてもう一つは伏線がたくさんあって、最後にそれがうまく回収されていく快感も健在でした。

これは短編集なのですが、それぞれの登場人物が少しずつ重なって、最後にすべての人物のその後が描かれています。

 

Tomo’s Comment 

ということで、今回の作品も楽しく読めました。

もともとは斉藤和義さんに作詞を依頼されたのがきっかけで書かれた短編がだんだんと膨らんでいって一つの短編集になったのだとか。斉藤和義さんの曲をたくさん知っているとより楽しく読めるようです。

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