【読書】会社の目線の高さで働きやすさも変わることが分かった!「日本でいちばん大切にしたい会社」を読んでの感想。

workplace

働くときにその環境って重要ですよね。

働きやすい職場環境について考えていたときに読んだ本です。

 

ちなみに、上記写真はアメリカで働いていた時のオフィスです。(物理的にも広くて)いい環境でした。

 

本の内容は?

著者は法政大学大学院の坂本光司先生。

現場で中小企業研究や、頑張る中小企業の支援をする」ことをモットーにさまざまな企業を訪問調査したなかで、文字通り先生が感じた「日本でいちばん大切にしたい会社」を紹介したのが本書です。

この本で紹介される大切にしたい企業は、

「他力本願タイプの中小企業の”五つのいいわけ”を、ことごとく否定してくれ(P4)」る

そうです。

五つの言い訳というのは、

「景気や政策が悪い」、

「業種・業態が悪い」、

「規模が小さい」、

「ロケーションが悪い」、

「大企業・大型店が悪い」

というもの。(P4)

第一部では、こうした五つの言い訳をする経営者を、「分かっていない!」と断じ、そうではない経営者に使命と責任を果たすことが重要であることを説きます。

 

食品偽装などをしている企業は、社会のものである企業を私物化した結果で、公私混同経営、私物化経営を続け、社会の公器としての責任や使命をないがしろにしていて、結局つじつまがあわず壊れていく(P18~19)のだそうです。

では、会社にはどのような使命と責任があるのか、それは「五人に対する使命と責任」としています。

この使命と責任を果たすとは、以下の五人に対して、

一、社員とその家族を幸せにする、

二、外注先・下請企業の社員を幸せにする、

三、顧客を幸せにする、

四、地域社会を幸せにし、活性化させる、

五、自然に生まれる株主の幸せ

ということ。

現在、特に株主の幸せを第一番目に持ってくる風潮があるようですが、それはこの五人の順番を間違っているのだそうです。

 

会社の第一の使命は、業績を上げることでも成長させることではなく、

社員とその家族の幸福を追求し実現するために会社を継続させることであり、そのために業績や成長が必要(P42)

になるということだそうです。

こうした観点から、日本でいちばん大切にしたい会社は、

自分たちにしかできない仕事をしているオンリーワンの会社ばかりで、そのすべてが物ではなく心を大切にしている会社、心にしみる、心に響く会社(P41)

だそうです。

 

大切にしたい会社の実例

第二章では、こうした大切にしたい会社を実際にとりあげて具体的な例を示してくれます。

ここで取り上げられるのは、50年前から障害者雇用に力を入れている「日本理化学工業」、斜陽である観点業界で長期にわたり着実に成長を続けてきた「伊那食品工業」、ロケーションが悪いにもかかわらず弱者の役に立つ価値ある商品を作り続けている「中村ブレイス」、地域住民を初めとした顧客の圧倒的支持を受けている「柳月」、家業的小売商店でありながら顧客の絶大な支持を受けている「杉山フルーツ」(P5〜6)です。

それぞれの会社の紹介で、心に響くエピソードや考え方が紹介されていきます。特に心に残ったのは次のようなところでした。

  • 私は常々、「努力をしたくても、がんばりたくても、がんばれない人が真の弱者で、がんばれるのに、がんばらない人々は偽物の弱者だ」と考えています。(中略)うまくいかない原因を外のせいにし、自分たちは何もせずに「被害者だ、弱者だ」などと思っている人が多すぎると思えてなりません。小さな会社でも自分たちにやれることを精一杯行い、さまざまな工夫を重ねて、障害者のような真の弱者である人々とともに仕事をしている日本理化学工業。その姿を見ていただきたい。その志を受け継いで欲しいのです。(P69〜70)
  • (伊那食品工業の)経営方針の二つ目は、「敵をつくらない」です。経営を行っていくうえでの「敵」はいろいろありますが、代表的なのは同業者でしょう。(中略)人の不幸の上に成り立っている会社もたくさんあります。自分の会社の反映の陰で泣いている企業や人がたくさんいるということがあるのです。(中略)喧嘩をしないということは、見積もりをしないということです。それはどういうことかというと、オンリーワンをめざすということです。この世になかった商品、他社ではできない商品、しかも、お客のニーズとウォンツのある商品を作り続ければ、敵などできるわけがありません。
  • (柳月の)田村社長が口癖のように言うことが二つあります。一つ目は「企業の目的は地域の人々を幸せにすることである」という信条です。二つ目は、「あなたの会社がなかったら、お客様は本当に困りますか」と、いつも自分自身に問いかけ、「わが社がなくなったらお客様が困るような会社を目指したい。」(P151)

エピソードはちょっと長いので引用しませんが、それぞれの企業ができたきっかけや理念が生まれたできごとなど、どれも感動的でした。

経営学の本とか、ビジネス本を読むことが多くて、そこからいろいろなテクニックやエッセンスを学ぶことはあるのですが、こうした実際に良い経営をしている会社の経営理念やその実現方法を読むということはまた違った刺激になります。

また、多くのビジネス本は成長や業績拡大ということを無意識にその目的と設定して、そのために必要な技術という観点から新たな手法を紹介したり解説したりしていることが多いと思いますが、この本で紹介される企業は、結果として成長していたり業績が拡大しているのですが、それを目標とせず、なぜそうなったのかを書いている点で他とは違うと思いました。

 

Tomo’s Comment 

振り返って自分の働いている職場を考えると、やっている内容や結果に満足してモチベーションが高い社員は多いと思いますが、会社がそのような環境を意識して形成しているのか、もう少し考えてみる必要があると思います。

社員とその家族を幸せにすることをもっと考えたり、他にはないオンリーワンを考えたり、工夫する余地はまだまだたくさんあるということを実感しました。

5 件のコメント

  • なるほど、こういう会社こそ頑張って欲しいと
    思いますね・・・。
    オンリーワン、いい言葉です。(*^^*)

  • オンリーワン、大切なことですよね☆
    うちのお茶であればそのポイントは決まっているので、
    あとはその表現方法を日々模索している感じです♪

  • >Yukiさん、こんばんは。
    こうしたドラマのある会社は自然と応援したくなりますよね。オンリーワン、見つけていきたいです。

  • >お茶屋さん、こんばんは。
    お茶屋さんの表現、すばらしいです。写真からいろいろなことが伝わってきます。

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