【読食】ステーキ好きなら必読の一冊!「ステーキ 世界一の牛肉を探す旅」

ステーキ!

私もたいそうな肉好きですが、世界一の牛肉を探す旅に出ようと思ったことはありませんでした。

そんなうらやましい旅に出たのが著者のマーク・シャッカーさん。その旅を一冊にまとめたのがこの「ステーキ!世界一の牛肉を探す旅」です。

 

世界一のステーキを探す旅

著者のマークさんはジャーナリストで、あるとき「コンデナスト・トラベラー」という高級旅行雑誌の依頼で世界一周旅行を依頼されます。

ステーキ好きの彼がテーマとして設定したのが「世界一のステーキを探す」ことでした。

彼曰く、

あらゆる肉の中で、別格の扱いに値するのはただ一つ。(中略)特別な日に求められるのはステーキだ。それも、大きければ大きいほどよい。

ステーキは王様。ステーキはその他大勢の肉達の憧れの存在。人が肉を思い描くとき、心に浮かぶのはステーキの姿。

その通り!

私も肉好きですが、やはりステーキには特別な思い入れがあります。あの厚い肉。ジュージューという豪華な響き。肉料理では一番だと思っています。

 

そんなステーキ好きのマークさんが選んだ旅先は、テキサス、フランス、スコットランド、イタリア、日本、アルゼンチン。

そしてさらには旅をして肉を食べるのに飽き足らず、自分で牛を育てて食べることにも手を出してしまいます。

 

ステーキのあたりはずれ

9歳の頃からお父さんの焼くステーキで育ったマークさん。しかし、すべてのステーキが美味しかったというわけではありませんでした。

モンゴルでは人生最悪のステーキに遭遇します。

ガスの炎で焼いた1.2㎝ほどの厚さのTボーンは、あまりの硬さに、噛んでいる最中にあごの筋肉を休ませなくちゃならないほどだった。

(しかしその後最高のマトンを食べるのですが。)

 

たまには、

一口目を飲み込んだとき、僕は思わず品のない言葉を発し、その後一分以上沈黙してしまった。そしてさらに悪態をついた。それほど美味しいステーキだったのだ。

という体験もしますし、チリのサンティアゴ郊外のペルーレストランでは、

ずば抜けてやわらかいというほどではなかったが、その美味しさに僕は圧倒された。食べ終わると、皿を口の高さまで傾け、ゆっくりと一息にとびきり旨い肉汁を飲み干した。

という人生最良のステーキにも出会っています。

 

こうした経験から、彼はその後もステーキを食べ続けます。しかし、

顔色の悪いスロットマシン依存症患者と同じように、一攫千金を願って現金をステーキに変えてきた。それなのに、ステーキは立て続けに「次回をお楽しみに」と言うばかり。

という結果に。

そんな経験から、美味しいステーキとそうでないステーキの間にどんな理由があるのか、その理由を知りたいと思っていたときに与えられたのがこの旅の企画だったのです。

 

各国のステーキ

アメリカでは、5日間ステーキを食べ続けました。しかし、

テキサスのステーキはどうも好きになれなかった。オクラホマシティーのプライム・ステーキも駄目だった。テッド・スランカーの沼風味のレッドリバー牛は、モンゴルの革靴味のステーキよりもひどかった。

というように、自分がステーキ好きだったのかを疑う結果に。

ちなみにテッド・スランカーは牧草肥育の牛を育てている人のこと。

アメリカでは昔は牧草で育てられていた牛が最近ではトウモロコシなどの穀物肥育が主流になっています。そして肥育場ではホルモン剤も使われ効率的に大きくして出荷されていることをマークさんは知ります。

穀物で育った方が霜降になりますが、霜降りだから美味しいかというとそうではない。かといって牧草で育ったものがいいのかといえばそうとも言えない。

ステーキの美味しさについて、アメリカでの経験はマークさんを悩ませることになりました。

 

次の行き先であるフランスでは、人類は弱っている獲物よりもあぶらののった獲物を狙っていたことを示す、ラスコー遺跡の壁画に描かれるオーロックスという古代の巨大牛に思いを馳せます。

オーロックス

Wikiから転載。(クリックでWikiのページに移動します。)

 オーロックスは1627年に滅んでしまうのですが、その後ナチスドイツで復活が試みられ、現在でも飼育されています。(完全な復活ではないようですが)

著者のマークさんはフランスでそのよみがえったオーロックスを食べる機会を得ます。

ステーキを口に運んだ。再生オーロックスと言うべきかヘック牛と言うべきか、呼び名はさておき、オーロックスはなかなかの美味だった。獣臭くはないが、テキサスの量産牛には皆無だった牛肉らしさがある。それ以外にも、ハーブの香りや、塩は一粒も使っていないのに塩の風味も感じられた。

しかしオーロックスも百点満点ではなく、ほんの少し脂肪分が足りなかったのだそうです。

 

次に訪れたスコットランドで、マークさんはついにAプラスの肉に出会います。それはアンガス・マッケイ氏が育てたハイランド牛。

何だろうと、もうどうでもよかった。とびきりの肉は思考の敵である。口中の喜びという一点への集中力を生むだけだ。僕らは、まずリブアイを、次にポープスアイをがつがつほおばった。唸り声と異様な歓声で意見を交換しながら、ジューシーさについて感嘆の声を上げたり、「終わらないでほしい」などと俗っぽいコメントを国出したりする以外に止まることもなく。(中略)「さっきのステーキはAプラスだ」

 

しかしマークさんの探訪の旅は終わりません。

イタリアでは、「イタリア全土はおろか全世界でも一、二を争うステーキの祭典、サグラ・デッラ・ビステッカ」にいってキアーナ牛を味わい、日本では神戸牛、松阪牛を食べ、素晴らしい肉のグリル、パリージャで焼いたステーキを食べにアルゼンチンにも赴きます。

ついには自分で牛を育ててしまうまでにステーキにのめり込んでしまうのです。

 

そして得られたステーキの美味しさの秘密が最終章で語られています。

 

最近食べたステーキ

この本、読んでいるだけでステーキが食べたくなってしまいます。

すぐに食べに行きたいのですが、生憎今はブログを書いていますので、代わりに最近食べたステーキについてあれこれと思いだしてみました。

まずは記事にも書いたこちら。

【レストラン】熟成肉を食べに「ウルフギャングステーキハウス」へ!熟成肉の旨味を堪能。 | Master of Life Blog Remaster

ちゃんとした熟成肉は初めて食べたと思いますが、やっぱり風味がよくて美味しいものだと言うことが分かりました。

 

そしていつかは本場で食べてみたいビステッカ・アッラ・フィオレンティーナをカンボジアで食べてきました。

ビステッカフィオレンティーナ.JPG

英語だとTボーンステーキと言われているものですね。

フィレンツェにはこのステーキで有名なレストランがあって、いつかいってみたいお店の一つです。

Officina Della Bistecca (パンツァーノ) の写真593点 – トリップアドバイザー

 

そしてこちらは「いきなりステーキ」

いきなりステーキ

 

肉を目の前で切ってくれて、立ち食いで食べるステーキ屋さんです。肉はちょい固めでしたが、気軽に食べるにはいいですね。

 

そして最後は自分で焼いたステーキ。

ステーキ

 

安かったからか、かなり固いお肉でした・・・。

 

Tomo’s Comment 

ということで、ステーキ好きなら絶対に読むべき一冊を紹介しました。

そして、実はステーキ好きなら絶対に見るべきドキュメンタリー映画もあるのですが、こちらもまたの機会に紹介できたらと思っています。この本の著者のシャッカーさんも登場しているんです。

 

美味しいステーキの話はこちらでも

【旅食】シマにザンビーフ。ザンビアのご飯にはこんなものがあります。

【旅食】ジェイミー・オリヴァーさんのステーキサンドを食べていたことを思いだしたこと

【ガーナ】アクラのCaptain Hook’s Restaurant and Barでシーフードとステーキを満喫

【旅食】本場フランスのフォアグラやステーキを堪能。パリのChez Michelで美味しいフレンチをいただく。

 

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