【料理】給食革命はイギリス全土に普及できるか?「ジェイミーのスクール・ディナーvol.2」

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イギリスのセレブリティーシェフ、ジェイミー・オリバーさんが英国の子供達の給食を健康なものに変えようと奮闘した記録の第二弾です。

給食革命を全英へ

最初は一つの中高等学校、一つの小学校から始めた給食革命でした。その一つを買えるにも、給食調理スタッフのスキル、荷重労働から始まって、子供達のジャンクフード好み、本物の食材を使った料理への拒否感、等々さまざまな問題があって、一つ一つをクリアするのにたっぷりと時間がかかってしまったというのがVol1での話。

しかし、この最初の二校で子供達が徐々に本物の料理に慣れて、健康になっていく過程を見て、ジェイミーがその成功を市全体に広げ、さらに国にまで広げようというのがこのVol.2の内容となっています。

最初の学校の給食スタッフのノラが、今度は市全体の学校の給食スタッフを訓練し、励ます役目を果たしています。彼女も最初はジェイミーに反抗していたのが、今や改革の推進者になっている、というところがこの運動の成功の大きな要素だったようです。それも子供達の健康を考えるジェイミーの熱意があってこそ。

その後も一人あたりの子供の予算の問題、給食スタッフの超過勤務手当の問題などがでてきて、ステージは国レベルに移り、教育大臣まで直訴するところがクライマックスとなります。

しかし、この教育大臣はジェイミーにジャンクフードを禁止し、予算を増やすと約束しながら、二日後に内務大臣になってしまい、後任の大臣はジャンクフードを禁止せず、予算もつけないという結末に。どこの国も政治家はテレビの前ではサービストークをして、その後の約束の遂行はしないというのは英国でも同じなんだと失望させられます。

最後のナレーションで、その後ジェイミーが署名を募り、メージャー首相に直訴し、給食予算の増加が実現したことが紹介されるたのが救いでした。

Tomo’s Comment 

ジェイミーは、おしゃれなセレブリティーシェフという印象だったのですが、このシリーズを見てすっかり印象が変わりました。得にもならないことに一生懸命取り組み、子供や給食スタッフの反抗にもめげず、マスコミには中傷され、家族との時間も削られながら、ついには給食革命をなしとげたその情熱に感動しました。

このシリーズの前には、恵まれない若者をシェフとして鍛えて生きるすべを与えるというプロジェクトもやっていたのですが、是非こちらも見てみたくなりました。

最初は裸のシェフシリーズで知ったジェイミーですが、ますますファンになってしまいました。

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  • イギリスの給食は酷すぎ。いくら「味覚が無い人種」といえども、あれは無しです。でも、ジェイミーのおかげで、給食に対する意識が本当に変わったと、当時お世話になっていたホストマザーのお話を思い出します。ジェイミーの食育活動、頑張って欲しいですね。

  • イギリスの公園で遠足に来ていた子供達のランチタイムに
    遭遇したことがあったのですが、プラスチックボックスから
    出てきたものは、ピンクやら青色のジュースとポテトチップスの袋。
    サンドウィッチの子も中にはいましたが、ちょっとビックリ!でした。
    その食生活を変えるのってとっても大変だったのでは?と思います。

  • イギリスの子供への食文化は、そのようだったんですね。
    知らなかった~。
    このお話を聞き、ジェイミーの印象が大きく変わった私です。

  • 給食をめぐっての壮大なドラマなんですね(’’)
    日本でも最近食育が注目されていたり、
    地元産のものを使った給食の話などを聞きますが
    これはほんとにすごいお話で、びっくりしました。

  • >asさん、おはようございます。
    子供達も徐々にちゃんと調理した食べ物を好むようになってきたし、イギリス人があまり食事に頓着しないのは給食も原因なのかもって思いました。ジェイミーのこの活動、今どうなってるのか興味があります。

  • >お茶屋さん、おはようございます。
    ジェイミーの新たな魅力が分かりますよ。お奨めします。

  • >michieさん、おはようございます。
    このシリーズでも子供の食事が何度も出てくるのですが、ポテトチップスやフライドポテトはまだしも、何で作られたか分からない揚げ物などもありちょっと悲惨でした。各校でも子供達の反発は最初はすごいのですが、徐々に受け入れられていくところが見所です。料理が変わって落ち着きも取り戻したようですし、食事は重要だと再認識しました。

  • >ちかさん、おはようございます。
    ジェイミーも子供の食事を見て何度も嘆いていました。それがこの一年に及ぶ改革の原動力だったようです。私も彼の見方が変わりました。

  • >Paceさん、おはようございます。
    前に見たイタリアのシリーズはこの給食改革の後の話なんですが、イタリアの子供達の給食はまったくの手作りでしかも美味しそうで、イギリスとはまったく違っていました。やはり子供の頃からの食事が重要なんですね。今の日本の給食ってどうなってるんでしょう。

  • >ばんさま、コメントとナイスありがとうとございます。
    子供のためにという気持ちでがんばれたんでしょうね。革命が成功していればいいのですが。

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