これまでもこのブログでは料理を習う楽しみについて書いてきました。
そんな私が料理を習うきっかけとなったのが、ブログ友達のMichaelさんの料理教室に通うようになってからです。
Michaelさんの料理教室
Michaelさんとは同じSo-netブログで料理・グルメ系の記事を書いていたことからコメントなどさせていただくようになりました。
Michaelさんが料理教室を始めたとのニュースを知り、当初から参加させてもらいたかったのですがいろいろとあって初めて参加させてもらったのは1年くらい経ってからでしょうか。
今でも人気の料理教室のため、いつも超人気となっています。
Michaelさんは、パイロットさんであり釣り人でもあり、若いときから料理もされていたと言うことで、世界の料理に造形があり、魚のさばき方もものすごく、料理に関しての引出しが多い先生です。
昔は旬の魚料理教室と世界の料理教室と、月に2回ずつ教室が開催されていましたが、最近は月に一回というペースで主に魚教室が開催されています。
アフリカに住んでいた3年間は残念ながら参加できていなかったのですが、昨年帰国してからは可能な限り参加させていただいています。
Michaelさんの料理教室の特徴は、毎月のテーマの魚について生態から食べ方まで詳しく教えていただけることと、魚のさばき方をわかりやすく教えてもらえることがあります。
しかし、個人的に一番の特徴だと思っているのが、教室自体は昼の1時から開始されて一応5時までがとなっているのですが、その後の夜の部(料理と飲み)も必ずセットになっていて、最終的には夜10時まで続くところだとおもっています。
生徒の皆さんも心得たもので、毎回夜の宴会も含めて9時間の長丁場を楽しんでいます。
6月はイサキ料理
6月の教室はイサキ料理でした。
イサキはあまり馴染みがない魚だったのですが、骨が硬くて「鍛冶屋殺し」と言われる魚です。
愛読している「江戸前の旬」の第7巻に登場しています。
主人公の旬曰く
イサキは味は美味だが骨の堅い魚で、下手に捌くと包丁の刃がボロボロになって鍛冶屋にさえ直せなくなる・・・
そのたとえから鍛冶屋殺しといわれているんです。
また、こんなことも言われているそうです。
九州の方ではイサキは北を向いて食べろともいわれるんです。
イサキのヒレには堅くて鋭い骨があって、それがノドに刺さると危険なんです。お釈迦様が死んだとき、頭が北向きだったことに習って寝かせる習慣がありますが、「北を向いて食べろ」っていうのは死を覚悟して食べろって意味なんです・・・
同じ江戸前の旬では74巻でもイサキが登場しています。これによれば、イサキの旬は地域差もあるものの「産卵後から脂が乗り始める初秋だけが不味い」ってことのようです。
そんなイサキをどのように料理できるのか、非常に楽しみにしていました。
イサキ料理開始
こちらがこの日メインで捌いたイサキとなっています。
この他にも先生が前日に釣ってきたイサキもたんまり用意されていました。
まずはシンプルの極み、お造りから始めました。
三枚におろすやり方も丁寧に教えていただき、生徒さんそれぞれ捌く機会がありました。
そして三枚におろした身を刺身にしていきます。
さらに、皮を湯霜作りにしたものも薄く切ってお造りに。
それがこちら。
刺身も美味しかったのですが、皮を湯霜にしたイサキの方が旨味という点では勝っていたように思います。
私の持論として、魚の美味しいところは皮のすぐしたのところ、骨に近いところ、ほっぺた、ノドであると思っています。
そういう意味では皮とそのすぐしたの脂が楽しめる湯霜作りはイサキの美味しさを味わうのに一番いいのではとさえ思えてしまいます。
お次はイサキのタルタル。ハーブがよくきいて、こちらも美味しい一品でした
そしてこちらは贅沢な一品。
新鮮なイサキの身をたたいて、ナメロウにしていきました。
食べるときの味噌と醤油のコンビネーション、そして調味料に負けないイサキの身のうまさに感動しました。
三枚におろした後に出る、アラや卵・白子も煮付けにして美味しくいただきました。
ここまでは和風が多かったのですが、洋風な料理も教えていただきました。
イサキのアクアパッツァ。
汁の部分がこれまた絶品の味でした。
そしてもう一品洋風な料理がイサキのソテーです。
お手製のバジルペースト、そしてバルサミコ酢のソースを付けていただきます。
イサキの下に引いてあるのはラタトゥイユ。野菜との取り合わせも抜群でした。
さらに中華風にイサキを揚げたものに野菜中心の餡をかけたお料理も教えていただきました。
イサキの身のパリパリした食感に甘辛いソースとがあわさって贅沢な一品となっています。
夜の部にはカツオが登場
ということで、イサキ料理教室は公式には5時で終了となりましたが、ここで終わらないのがこの料理教室の素晴らしいところ。
5時以降は料理を教えてもらいつつ、料理した魚をつまみにお酒を飲む会となっています。
この日は、夜部門のためにカツオを用意していただいていました。
とても立派なカツオです。
先生が3枚に捌いてくれて、さらに腹と背にわけて料理していきます。
カツオといえば、まずはタタキから。
藁を燃やすことはできないのでガスレンジで炙っていきます。
こちらを厚めの切り身にして完成です。
また別のアレンジとしては、カルパッチョも作りました。
そしてこの日の最後のご馳走がカツオ飯。
豪快な料理ですが不味いはずもなく、大変美味しくいただいてしまいました。
これをよくまぜていただきました。
Tomo’s Comment
こんかいのイサキも旬のお魚と言うことで、刺身でよし、加熱して良しのとっても美味しい魚である事を再認識しました。
元来白身の魚は好きだったのですが、今回のイサキのように皮付きでそれを熱で旨味を活性化するやり方をするのは、白身のうまさとあいまって、単なる白身の刺身以上に感動を受けました。
いつも美味しいさなかを仕入れてくれて、美味しい食べ方も習えるこの教室には大満足しています。また次回の会が楽しみで仕方ありません。
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