【読書】自分の得意分野を見極める。「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」

さあ、才能(じぶん)に目覚めよう―あなたの5つの強みを見出し、活かす

「敵を知り己を知れば百戦して危うからず。」

 

 
サブタイトルに「あなたの5つの強みを見いだし、活かす」とあるとおり、オンラインで直感的に質問に回答していくと、自分の5つの強みが分かるStrength Finderというシステムが紹介されていて、その強みをどのように生かしていくかというのが全編にわたって書かれています。

自分の弱い分野が成長余地があるわけではない

この本によれば、「1人はだれでもほとんどすべてのことにおいて、能力を発揮することができる。2だれにとっても最も成長の余地があるのは、その人の一番弱い分野である。」というのは、「人間に対する二つの誤った認識」であり、その認識に基づいて築かれた企業が多いとのこと。

逆に、本書の主張は、「1 人の才能は一人ひとり独自のものであり、永続的なものである。2 成長の可能性を最も多く秘めているのは、一人ひとりが一番の強みとして持っている分野である。」ということです。

つまり、弱いところをいくら努力しても延びしろは少なく、強いところをより強くしなければならないということだそうです。確かに弱いところを努力して改善しようと思ってもそれはかなり苦痛なことだけど、強いことを磨くのは逆に楽しく感じるということはあると思います。ウォーレン・バフェットの言葉として、「もしきみたちと私になんらかのちがいがあるとすれば、私は毎日朝から晩までこの世で一番好きなことをしている。ただそれだけのことではないでしょうか。」(P22-23)

従って、自分の強みを見つけることがまず大切となります。そのためのツールがStrenght Finderです。このツールは、無意識の反応、切望、習得の速さ、満足感といったことをヒントに自分を見つめ直し、才能と経験によって身についた能力を区別し、才能を特定し、その才能を言葉で表すことが可能となります。

ギャラップ社が実施した200万人へのインタビュー結果を基に、才能を34にカテゴリー分けし、それぞれの才能を持つ人に共通する特徴を分析し、質問を作り込んでできたのがStrength Finderで、Strength Finderが発する質問に直感的に回答していくことで、「強みになりうる最も優れた潜在能力の源泉を見つけること」ができるそうです。(P92)

具体的には、このテストを受けるためのパスワードが本を購入すると提供され、サイトにアクセスし、質問に答えていくと自分の5つの強み=才能を知ることができる仕組みとなっています。この質問に答えるのに30分弱かかりますが、得られた答えを見てみると、自分の強みを確かに反映されているように思えました。

 

強みを診断してみた

私の診断結果は、つぎのような5つの強みでした。(上から強い順番になっているそうです。)解説は長いので抜粋しています。もっと長い解説を見ることができます。

最上志向 優秀であること、平均ではなく。これがあなたの基準です。平均以下の何かを平均より少し上に引き上げるには大変な努力を要し、あなたはそこに全く意味を見出しません。平均以上の何かを最高のものに高めるのも、同じように多大な努力を必要としますが、はるかに胸躍ります。自分自身のものか他の人のものかに関わらず、強みはあなたを魅了します。一旦強みを発見すると、あなたはそれを伸ばし、磨きをかけ、優秀さへ高めずにはいられません。この自然に長所を見分ける力は、他の人から人を区別していると見られるかもしれません。あなたはあなたの強みを高く評価してくれる人たち、自分の強みを発見しそれを伸ばしてきたと思われる人たちに惹かれます。あなたは、あなたを型にはめて、弱点を克服させようとする人々を避ける傾向があります。あなたは自分の弱みを嘆きながら人生を送りたくありません。それよりも、持って生まれた天賦の才能を最大限に利用したいと考えます。その方が楽しく、実りも多いのです。そして意外なことに、その方がもっと大変なのです。

戦略性 戦略性という資質によって、あなたはいろいろなものが乱雑にある中から、最終の目的に合った最善の道筋を発見することができます。これは学習できるスキルではありません。これは特異な考え方であり、物事に対する特殊な見方です。他の人には単に複雑さとしか見えない時でも、あなたにはこの資質によってパターンが見えます。これらを意識して、あなたはあらゆる選択肢のシナリオの最後まで想像し、常に「こうなったらどうなる? では、こうなったらどうなる?」と自問します。起こる可能性のある障害の危険性を正確に予測することができます。それぞれの道筋の先にある状況が解かることで、あなたは道筋を選び始めます。選ばれた道――すなわちあなたの戦略――にたどり着くまで、あなたは選択と切り捨てを繰り返します。そしてこの戦略を武器として先へ進みます。これが、あなたの戦略性という資質の役割です:問いかけ、選抜し、行動するのです。

収集心 あなたは知りたがり屋です。あなたは物を収集します。あなたが収集するのは情報――言葉、事実、書籍、引用文――かもしれません。集めるものが何であれ、あなたはそれに興味を引かれるから集めるのです。そしてあなたのような考え方の人は、いろいろなものに好奇心を覚えるのです。世界は限りなく変化に富んでいて複雑なので、とても刺激的です。もしあなたが読書家だとしたら、それは必ずしもあなたの理論に磨きをかけるためではなく、むしろあなたの蓄積された情報を充実させるためです。これらは手に入れた後、保管しておくことができます。保管する時点では、何時または何故あなたがそれらを必要とするかを正確に言うのは難しい場合が多いでしょう。あらゆる利用の可能性を考えているあなたは、モノを捨てることに不安を感じます。ですから、あなたは物や情報を手に入れ、集め、整理して保管し続けます。それが面白いのです。それがあなたの心を常に生き生きとさせるのです。そしておそらくある日、その中に役に立つものが出てくることでしょう。

学習欲 あなたは学ぶことが大好きです。あなたが最も関心を持つテーマは、あなたの他の資質や経験によって決まりますが、それが何であれ、あなたはいつも学ぶ「プロセス」に心を惹かれます。内容や結果よりもプロセスこそが、あなたにとっては刺激的なのです。最初にいくつかの事実に接することでぞくぞくし、早い段階で学んだことを復誦し練習する努力をし、スキルを習得するにつれ自信が強まる――これがあなたの心を惹きつける学習プロセスです。短期プロジェクトへの取組みを依頼されて、短期間で沢山の新しいことを学ぶことが求められ、そしてすぐにまた次の新しいプロジェクトへに取組んでいく必要のあるような、活気に溢れた職場環境の中で力を発揮します。この「学習欲」という資質は、必ずしもあなたがその分野の専門家になろうとしているとか、専門的あるいは学術的な資格に伴う尊敬の念を求めていることを意味するわけではありません。学習の成果は、「学習のプロセス」ほど重要ではないのです。

個別化 あなたは個別化という資質により、一人ひとりが持つユニークな個性に興味をひかれます。あなたは一人ひとりの何が特別でどこが個性的なのかを覆い隠したくないので、人を一般化したり、あるいは類型化することに我慢できません。むしろ、個人個人の違いに注目します。あなたは他の人の強みをとても鋭く観察する人なので、一人ひとりの最も良いところを引き出すことができます。この個別化という資質は、あなたが生産性の高いチームを作ることにも役立ちます。完璧なチームを作りに当たり、チームの「組織構造」や「作業手順」に着目する人もいますが、あなたは優秀なチーム作りの秘訣は、各自が得意なことを充分にできるような、強みに基づく配役である、ということを本能的に知っています。

 

それぞれを見てみると、確かに自分のこれまでの行動原理にあっているように思います。最上思考にある、強みを磨いてきた人とつきあい、弱みを克服させようとする人を避けるなんていうのは、まさにそのとおりになっていると思います。

戦略性についても、何かをするに当たってたくさんのオプションを予見し、選択と排除を行うというのは自分のやり方に近いように思います。

収集癖があるのも確かにありますし、知識についてはあればあるほど良いと思っていますので、本も多読しているのもそんな心理が働いているのだと思います。

学習欲については収集心の延長なのかもしれませんが、留学したかったり修士を取りたかったりしたのも(そして実際にそうしたのも)頷けます。

成果よりプロセスの方が重要というのはちょっとひっかかりますが、その傾向は強いと思います。

最後の個別化についても、ステレオタイプな分類に生理的に反発するところがあることの理由になっていると思いますし、チーム作りをするにも人に基づく配役を志向しているところもあっているようです。

 

Tomo’s Comment 

本書では、この5つの強みを含む34に類型化された強みそれぞれの解説や実例が解説されており、さらにそれぞれの強みを持つ人の活かし方も書かれていることにより、強みに視点を向けた組織作りまでできる構成となっています。

残念なのは、自分の強みはこうして分かったのですが、他の人がどのような強みを持っているのかと言うことは、Strength Finderをやってもらわなければ分からないと言うこと。普段の言動から、ある程度想像がつく部分はありますが、なかなかそれらを見極めるのは難しように思います。本気で強みに基づいた組織作りをしようと思ったら、 従業員全員にStrength Finderをやってもらわなければならないということなのでしょうか。

いずれにせよ、自分を振り返るという意味ではStrength Finderは有益なツールでしたし、上記の強みを意識していくことで、これからの仕事や生活の質の向上につながるようにしていきたいと思いました。

自分の生まれついての強みに興味ががあれば、本書はお薦めです。本代と診断代込みの値段と考えればお得なのではないでしょうか。

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