国際保健医療学会という学会があって、私も数年前から学会員となっています。残念ながら今は海外にいるので学会に出席したりできないのですが、学会誌など読んで勉強しています。
その国際保健医療学会で国際保健の教科書的な書物を作成しています。
私も縁があってこのうちの一項目を書いています。
本の内容
上記サイトでは次のように紹介されています。
日本国際保健医療学会(Japan Association for International Health)が1986 年に設立されてから四半世紀がすぎました.多くの先人たちが実践から学んだものを持ち帰り学会の場で議論し,新しい理論を学んで途上国の現場に出かけ,地域の人びととともに実践を重ねてきました.自分たちの正義と理論をグローバルに押しすすめるという方法とは異なり,時間と人手をかけ,何よりも相手国の人びととの間の相互の信頼関係を大切にした営みでした.このたび,研究を実践に活かし,実践を研究に還元するという地道な努力と経験と知恵が,「国際保健医療学 第3 版」としてまとまりました.第Ⅰ部「グローバルヘルスの基本理念と戦略」と第Ⅱ部「国際保健医療の研究と実践」においては,国際保健の理論とともに研究調査や実践活動の方法を学ぶことができます.第Ⅲ部「国際保健医療の実際」と第Ⅳ部「国際保健医療の関連分野」では,国際保健の各個別分野と関連領域の現状と課題について深く理解することができます.第Ⅴ部「国際保健医療の国別事例」では,途上国における活動の実際が理解でき,またその生き生きととした活動内容を知ることができます.本書は,初版刊行以来,グローバルヘルスに携わるすべての方々に必読のテキストとして大きな好評を得てきました.今回の改訂では,最新情報や動向を含めた全面改訂とし,本文も2色刷りでより見やすいレイアウトとなっております.また,今後ますます深化していくグローバルヘルスを念頭に,これからグローバルヘルスの世界へ飛び出す,学生,大学院生,若手の看護師,保健師の方々にとって必読の本です.国際保健医療分野を学ぶ医学部や看護学科の学生,現役の国際保健医療に携わる医師,看護師,保健師,NPO,NGOスタッフ等と今後これらを目指す人,これから国際保健医療の現場に赴く人等を読者対象としております.
「基本理念と戦略」、「研究と実践」、「実務」、「関連分野」と各章毎にさらに小項目に別れており、それぞれ3ページほどで完結に記載されています。
Tomo’s Comment
グローバルヘルスの世界は新しい技術や理論の出現が多い世界でも有り、こうした教科書も定期的なアップデートが求められていると思います。そうした意味では今後この本がしばらくの間は関係者、特にグローバルヘルスの世界に興味を持っていて将来関連する仕事をしたい人たちに役に立つものと思われます。またジャンルも多岐にわたっていますので、研究者、実践者ともに役に立つ内容になっています。
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