ベリーロッジの朝食メニュー。充実しています。
アイルランドのスパニッシュポイントという西海岸側にある小さな街のB&B、ベリーロッジでは2泊お世話になりました。
料理教室を開催するなど食事に力を入れているということもあってか、朝食も充実したメニューでした。
今日はそんな朝食で食べたアイリッシュ・ブレックファストについて紹介したいと思います。
アイリッシュ・ブレックファスト
イギリスの食について語るとき、「イギリスで美味しいものを食べたければ、一日三回朝食を食べれば良い」という言葉がよく引用されます。
これはサマセット・モームが語ったとされる言葉ですが、それほどイギリスに美味しいものが少ないという皮肉となっています。
イングランドの朝食については、イギリスに旅行した際に体験すると共に、ロンドンに留学していたときに毎日お世話になっていました。というのも、ロンドン留学中に借りていた部屋というのが小さなホテルの従業員用の部屋で、普段は従業員用のシャワーやキッチンを使って生活しているのですが、朝食だけはホテルのゲストと一緒に食べることができたのです。
ロンドンに限らず地方でもホテルやB&Bで何日泊まっても毎日朝食は同じというところも多くありました。イギリスの朝食は美味しいという前評判を聞いて最初は楽しみにしているのですが、毎日まったく同じものが出てくるとがっかりするものがあります。
幸いなことに、私が留学中にお世話になっていたホテルは朝食の選択肢がいくつかあったので毎日の気分であれこれと選ぶことができたのは幸いでした。
今回、初めてのアイルランドということで、イングランドとの食事の違いについて実際に体験できるのを楽しみにしていました。アイルランド料理のおおざっぱな印象としては、アイルランド料理も基本的には英国の料理と共通しているものが多いようです。ジャガイモをよく食べるというのも似ていましたし、料理の方法もシンプルなものが多いようです。
朝食について調べてみたところ、イングリッシュ、ウェルシュ、スコティッシュ、アイリッシュと共通するものは多いようですが、微妙に違う点があるそうです。
基本はベーコンと卵。これにソーセージ、トマト、マッシュルーム、ベイクドビーンズなどもついてきます。トースト、バター、マーマレードにお茶というのが共通点でしょうか。
アイリッシュブレックファストは、ブラックプディングとホワイトプディングもそれられることが多いのだとか。ブラックプディングは血の入った豚または牛肉のソーセージのようなもので、ホワイトは血の入っていない肉と内臓のソーセージのようなもの、だそうです。
ベリーロッジのブレックファスト
そんな訳で、楽しみにしていたアイリッシュブレックファストをお願いしました。
メニューによれば、「ベーコン、ソーセージ、ブラック&ホワイトプディング、フライドエッグ、トマト、マッシュルーム」となっていました。
そしてやってきたのがこちら。
手前右側に見えるのがホワイトとブラックのプディングでした。
プディングといってもほぼソーセージのようなもので、穀類が少し入っているのでソーセージよりも少しジューシーさには欠ける印象でした。
ベリーロッジの朝食で特筆すべきことがあったのですが、それはお皿がアツアツに温められていたということ。運んでくれた方はタオルでお皿をもってやってきました。実際触ってみるとお皿の温度がかなり高くてびっくりしました。
こうしたところに、ベリーロッジの食事へのこだわりが見て取れた思いがしました。
さらにパンがたくさんついてきたのももしかしたらアイリッシュの特徴かもしれません。
イングランドのホテルやB&Bのトーストは、薄い食パンをカリッとトーストしたものがおおいのですが、ベリーロッジではたくさんの種類のパンを出してくれました。
このときはアイルランドのパンについてまだあまり分からなかったのですが、これはこの日に参加した料理教室で明らかになりました。(続く)
Tomo’s Comment
楽しみにしていたアイリッシュブレックファストですが、イングリッシュブレックファストとの違いはプディングの有無とパンのバリエーションにあったように思いました。
ベリーロッジでは丁寧に調理されたことが分かる料理ばかりで、お皿の温度にもこだわっていたのが印象的です。もちろん味の方もこれまで食べたフルブレックファストと比べても段違いで美味しかったです。
パンが美味しいのが印象的だったのですが、これはこの後に教えてもらったアイルランド流パン作りで明らかになりました。次はアイリッシュのパン作りについて紹介したいと思います。
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