海外に行ったり住んだりする経験が多く、様々な国の人たちと会ってきました。
その国の人たちのことを知る方法はたくさんあると思います。もちろん話し合うことが一番ですが、その他に関係をぐっと縮めてくれると思うのが、一緒にご飯を食べること。(そしてお酒を飲むことも。)言葉が通じなくとも、飲食を通じてお互いがどんな性格なのかわかり合えます。
ということで、その国の人がどんなものを食べているのかにもとても関心があります。心がけているのは、その国で普通に食べられているものとその国の人たちが誇りに思っている食べもの、の両方を味わうこと。そのことでその国の歴史なども垣間見えてきます。
その国の食べものを知るために、効率的だと思うことが二つあって、その一つはこのブログでも良く取り上げている料理教師に参加すること。旅行者向けの半日とか一日コースがおすすめです。もう一つが市場を訪問することです。市場はいわゆる市場も楽しいですし、スーパーマーケットもまた違った楽しさがあります。
市場の楽しみ
市場に行くと、調理される前の食材がどんなものか一目瞭然です。
生きた鶏や、すでに枝肉になったものがぶら下がっていたり。野菜や果物もまるごと置いてあるので、どんな姿形なのか分かります。この国でよく食べるこれって、あの野菜と似てるから同類なんだ、などといった気づきがあります。ベトナムでターメリック(ウコン)を見せてもらって、初めてショウガの仲間なんだって知りました。形がそっくりで断面の色がウコン色なところが違いでした。
魚を食べるのも好きなので、ついつい魚介類のマーケットはじっくりと見入ってしまいます。海の魚や川の魚だけではなく、海老やカニ、そして見たことがない魚介も多くみかけます。
そして市場で楽しいのが、食べものです。
日本の築地のそばに美味しい食べ物屋さんがおおいように、市場では美味しそうなものを売っているお店をみかけます。市場にあるだけで、良い食材を使っているのではないか、食材を扱っているおいしいものを知っている人を相手にしているだけに期待できそう、などと考えてしまいます。
カンボジアのセントラルマーケット
このブログでもこれまで世界各地の市場を紹介してきました。
ベトナム、クロアチア、イタリア、タイ、スペインなどなど。料理教室で食材調達で先生と市場に行くことも多くあります。
今回はカンボジア、プノンペンの市場を紹介したいと思います。
プノンペンには大小様々な市場があります。庶民向けの小規模なものもあれば、お店がたくさん集まった巨大なものも。
セントラルマーケットはそんなプノンペンの市場の中でも最も巨大なものだそうです。
今回久しぶりに訪れて、すごく綺麗になっていると思ったのですが、2011年にフランス政府の支援で回収したのだそうです。かつては地面は土だったのが綺麗に舗装されていました。
市場は中央に大きな建物が有り、その中にもお店がありますが、建物の周りにはさらに多くの店が並んでいます。
建物内部もとても綺麗です。
中は時計や宝石を売るお店が多いようです。
豊富な魚介類に圧倒
やはり興味があるのが魚介類です。どんな魚を売っているのか楽しみです。
まず目に入ったのが干物屋さん。
大小様々な魚を干物にしたものが並んでします。海老の干物もありますね。
鮮魚も充実していました。
まずはこのシャコのサイズに驚きます。
日本で食べるサイズのシャコの数倍!こぶりな伊勢海老くらいの大きさはあります。
こちらはティラピアだそうです。
かつてガーナに住んでいたときに頻繁に食べました。ガーナのとは少し色や形が違います。
日本でもお馴染みの鯖やイカもありました。
タイ料理などでよく食べるマナガツオ。
こちらは太刀魚の仲間ですね。
これも巨大なテナガエビ。
こちらでは高級食材なのだそうです。キロ30ドルって言ってたような。
一方、日本とは違って高級食材ではないのがこのウナギ。
こちらもウナギの仲間なのでしょうか。ベトナムで見た、スプーンを使って身を掻き取っていた魚に似ています。
こちらのナマズはまだ生きて動いていました。
魚以外にも沢山の食材が
魚だけでもかなりの種類がありましたが、肉や野菜も豊富でした。
ネギや白菜、キュウリの仲間も見えます。
こちらは沢山のフルーツを売っています。
日本ではあまり見ないドラゴンフルーツ。
カンボジアでも主食はお米です。種類もいろいろとあるようで、値段も様々でした。
肉類も充実しています。
こちらでは生きた鶏を売っていました。
お願いするとその場でしめてくれます。
その場で食べられるもの
今回は朝食後に言ったので食事はしませんでしたが、様々な食べものも売っていました。
こちらは海老の揚げ物。パンにのせてあるのは海老のかき揚げのようなものでした。
これはモツ系の肉の串ですね。茹でて食べるようです。
これは甘そうなお菓子です。ドーナツのような揚げ菓子に砂糖や蜜をかけてあるようです。甘そう・・・。
ここでは大鍋でスープや煮物を売っていました。
カンボジアの普通のお総菜だそうです。ご飯と一緒に食べたら美味しそう。
これは生春巻きですね。ホーチミンとも近いので、共通した食べものがあります。
これは海老の塩辛だそうです。
貧しかったときは塩っぱい塩辛だけでご飯を食べていたそうです。
そして、極めつけはこちら。
手前は巨大な蜘蛛、タランチュラです。奥に見えるのもゲンゴロウなどの昆虫。
カンボジアの一部の地域では今でも昆虫食が盛んですが、プノンペンではあまり食べないと聞いていました。
今回別の場所で、蚕とコオロギの揚げたのは食べたのですが、タランチュラは未食です。いつか地元の人に勧められたら食べるんだろうとは思いますが・・・。
Tomo’s Comment Follow @tommasteroflife
といことで、プノンペンの庶民の台所、セントラルマーケットの紹介でした。
やはり国が変われば食べるものも変わると言うことで、普段見られない多くの食材を見ることができました。
また、昆虫食の文化についても垣間見ることができて貴重な機会だったと思います。
一方で、我々が普段食べている鯖やイカ、海老やカニなど、共通するものもたくさんあります。
カンボジアの食文化を考える上でとても参考になりました。
次回はじっくりとこちらで食事も楽しんでみたいと思います。
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