Tooting Bec Underground Station (Finding Sherlock’s London P40)
大分間が空いてしまいましたが、残りのホームズゆかりの地も頑張って紹介していきます。
今回はテムズの南、Northern LineのTooting Bec駅付近のゆかりの地なのですが、特定の場所は記されていません。
Streatham, SW16
「緑柱石の宝冠」
In The Beryl Coronet, Alexander Holder, partner in the private banking firm of Holder and Stevenson, took the precious security to his house in Streatham for safekeeping.
延原訳登場シーン
「夕刻になってから、こんな貴重な品を事務所へ残して帰るのは軽率だと、私は気がつきました。銀行の金庫が襲われたのは先例もあることです。どうして私の場合だけが安全だとすましていられましょう。万一それが事実となったときは、私の身はどうなります? ながいことでもないのだから、毎日ケースを持ってかえったり、持ってきたり、いつも身辺からはなさぬことにしようと決心しました。そこで私は辻馬車を呼んでストリータムの私の宅までケースを持って帰りました。そして二階の私の化粧室の箪笥におさめて、初めてほっとしました。」
Streathamとしか書かれていないのですが、これは地域の名前ですので、これだけではホールダー氏の家は特定できませんね。
Streathamにはその地名の入った通りがありますので、とりあえずその周辺の様子を紹介します。
周辺はこぎれいな街なので、今でもそれなりのクラスの人が住んでいるんだろうと思いますが、 L.Klingerの註によれば、ホームズの時代にはシティで働いているような裕福な家族が住む場所だったそうです。
ところで、「ゆかりの地」巡りに使っている「Finding Sherlock’s London」という本ですが、地下鉄駅ごとにその周辺にある場所を紹介しているのですが、場所によっては最寄りの地下鉄駅が違ったり、郊外に行ったりすると最寄りとはいえバスで20分以上離れていたりします。今回のStreathamは、地下鉄駅からバスで数分かかるということはもとより、近くには鉄道駅、その名もずばりStreatham駅がありました。
本の最後で、鉄道駅別のゆかりの地が紹介されているので、今回紹介したStreathamは、そちらで紹介するべきじゃないかなとちょっと思った次第です。
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とりあえず、この本で紹介されたゆかりの地をすべて紹介し終えたら、地下鉄駅ごとに再整理してみようと思っています。
ストレタムの町並みを見る事が出来て嬉しいです。
素敵なところですね。
地図を作ってみてTooting Bec駅から距離がある事、
ストレタムからシティまで鉄道が走っているので
シティで仕事している人には便利な地区だったのが
判りました。
次回以降も楽しみにしています。
みっちょんさん、こんにちは。この日はクラパム周辺をたくさん回ったので、駆け足でいろんなところ行ってしまい、ストレタムではあまり時間をとれなかったのが残念です。ホールダー氏のようにシティに電車で行ってみたり、ベーカー街まで地下鉄で行ってみても面白かったと思います。