【ホームズゆかりの地】乗り継ぎの短時間でもまわれる「ロンドン駆け足ホームズツアー」

Baker St Station

2011年にアフリカのガーナで働くことになったのですが、2年間の予定で日本からガーナに向かったのですが、そのときの経由地がロンドンでした。

ロンドンで一泊して乗り継ぎだったのですが、せっかくロンドンに来たら、ただホテルで寝てるのももったいないので、夕方から夜にかけて、ホームズゆかりの地を駆け足で巡ってきました。

 

昔、住んでいたロンドン

ロンドンは2006年から2007年にかけて留学のために滞在していた町。

週末にアーセナルの試合をオープンしたばかりのエミレーツスタジアムに見に行って(ホームじゃない日はパブで見てました)、ホームズゆかりの地を訪ね回るという、今思えばなんとも楽しく贅沢な時間を過ごしていました。(勉強は大変でしたが・・・。)

その後、ロンドンには数回ほど乗り継ぎで訪れていて、ホームズ関連で気になる場所などには再訪もしていましたが、かつての学友達と会ったりするのを優先させてしまい、あまり時間はとれていませんでした。

今回ガーナ赴任に際して、ブリティッシュエアーを選択したところ、翌日便への乗り継ぎということでロンドンに一泊できることになりました。

 

短時間で巡るロンドン・ホームズツアー、スタート!

土曜の午後遅くにロンドンに到着ということで、ロンドン在住の友人とのアポも特に入れていませんでした。

予約していた空港隣接のホテルでフライトの疲れを癒すという選択肢もあったのですが、せっかく来たロンドンなので市街まで出てみることにしました。

せっかく行くのであれば、駆け足でもホームズゆかりの地をざざっと回ってみるかと思いたち、チェックインして荷物を部屋に置いて早々にヒースローエキスプレスにてロンドンはパディントン駅へと向かいました。

 

まずはベーカー街へ

ヒースローと言えば昔はTubeに乗って、ピカデリーサーカスまで1時間近くかかっていたのですが、ヒースローエキスプレスができて、移動時間が大幅に短縮されました。

その分お値段は高いのですが(30ポンド以上!学生していたときと比べてポンド円は半額近いとはいえ20分の往復としては安くはないですね)、時間も限られていましたので往復チケットを購入して出発しました。

この時点では時間は午後4時半。冬なのですぐに外は暗くなってしまいます。

 

パディントン駅で地下鉄ベーカールーラインに乗り換えて、まずは聖地、ベーカー街へ向かいます。時間がないのでワンデートラベルカード(Zone1用)を購入です。

 

地下鉄駅、ベーカーストリートに行ったらやはり外せないのがホームズの壁画。

ホームズシルエット

 

この点々の一つ一つもホームズのシルエットになっています。このホームズ像がホームや通路のあちこちにあって気分が盛り上がります。ジュビリーラインのホームに行けば、事件ごとのイラストの壁画もありますが、今回は割愛。

 

改札をぬけ、地上に出るとホームズ像が出迎えてくれます。

ホームズ像

 

ちょっと暗くて残念。この像があるのはメリルボンロード側なので、少し歩いてベーカー街を右折します。

 

ベーカー街夜景

ベーカー街の様子。

 

ベーカー街221Bというのがホームズとワトソンの下宿だったのですが、現在のベーカー街221Bには大きな建物があって番地は219になっています。

上の写真の時計台のついている建物がそれ。留学していたときは工事中だったのですが、この時には完成してました。

 

Baker St 219

ちなみに、ホームズ作品の舞台となった19世紀末はベーカー街221という番地自体まだ存在しておらず、こちらの221というのはベーカー街が延長されてできた番地。つまり、架空の番地が使われていたのですが、その後本当にできてしまった番地。とはいえ、現在は221を割り振られた建物はなく、219番地の中に含まれてしまっています。

 

では本当にホームズが下宿していたのはどこなのか、というのはこれまた研究が盛んな問題ですのでこちらでは省略しますが、別記事でまとめていますので、ご参照ください。

 

この現在の221がある場所からベーカー街を北上すること数十メートル。実際はベーカー街239にあるのですが、221との表示を掲げて営業しているのがシャーロック・ホームズ・ミュージアムとなっています。

 

ホームズ博物館プラーク

 

この博物館については賛否両論あるところではありますが、玄関にスコットランドヤード警官風の人を立たせたり、売店の売り子さんがビクトリア朝のメイドっぽい格好をしていたりと、一度くらいは行ってみる価値はあると思います。

ホームズ博物館

 

今回は駆け足ツアーなのでチケットを買って中に入ることはせず、無料で入れる一階の(英国式だとグランドフロア)売店をさっとみて退散します。

賛否両論あるのですが、ホームズっぽいお土産を買うにはとっても良いところ。お向かいにあったメモラビリアというホームズグッズのお土産屋さんが、ちょうど私が滞在していた頃に閉店になってしまった今となれば、ホームズ好きへのお土産はこちらで買うのが便利かと思います。

 

さて、ベーカー街近辺にはこの他にもホームズホテルやマダムタッソーなどの見所もあるのですが、駆け足ツアーなのでぐっとこらえて次の場所へ向かいます。

 

本当は歩きたいところですが時間がないのでトラベルカードを活かして再度地下鉄へ。

 

ベーカー街駅の壁にあったドイル関連の書籍の広告を横目で見つつホームへ向かいます。

Hudini and Conan Doyle

 

 

再びベーカールーラインにのってオックスフォードサーカス駅へ。

 

駅を出て南下するときに通るのがリージェントストリートです。その曲がり具合から髪型のリーゼントの語源ともなった由緒ある通り。「バスカヴィル家の犬」などのホームズ作品にも登場しております。

 

さて、ここからは徒歩でリージェント街を歩いてピカデリーサーカスへ向かいます。

リージェントストリート

この先のカーブがリージェントストリートの特徴です。

 

ピカデリーサーカスにほど近いリージェント街の東側の並びに、「高名な依頼人」の中で、ホームズが暴漢による襲撃を受けたCafe Royalがあります。

 

ただし、訪問時は工事中だったようで、Cafeの営業はしていませんでした。

 

カフェロイヤル

工事中の看板

 

カフェロイヤル工事中

工事中の様子

 

実はCafe Royalには留学中も入ったことがなくて、いつか中にも入ってみたいと思っています。

 

そしてCafe Royalを越えるとエロス像で有名なピカデリーサーカスに到着。

ピカデリーサーカスと言えば、アフガニスタンから帰ったワトソン博士が後輩のスタンフォード青年と偶然出会い、この偶然がホームズとワトソンを巡り合わせたきっかけとなった重要な場所。

ピカデリーサーカス

いつも観光客でごった返しています。この近くにあるJapan Centerによく日本食を買いにやってきていました。

 

 

ワトソン博士がスタンフォードと出会ったというクライテリオン酒場がこちらです。

クライテリオン

中にワトソンとスタンフォードの出会いを記念したプレートがありました

 

 

クライテリオン酒場の前を通り過ぎて、ヘイマーケット通りを右折してさらに歩いて行きます。しばらく歩くと左手に見える立派な劇場が、Royal Heymarket劇場。

P1060018

 

この劇場は「隠居絵具屋」で、アリバイ工作に使われたていました。

 

突き当たりで左折してしばらく行くと、ここも有名なトラファルガースクエア。そして私も好きでよく通っていたNational Galleryもあります。あれだけの絵が無料で見られるというのがすばらしい。

 

ナショナルギャラリー

トラファルガー広場も作品中で言及されています。バスカヴィル家の犬や花嫁失踪事件など。

 

 

トラファルガー広場を南下して、ノーザンバランド街に向かうとグランドホテルがあった建物が見えます。

グランドホテル

こことチャリングクロス駅との間の新聞売りでワトソンはホームズ襲撃の新聞記事を見つけます。

 

ここで左折するとストランドなのですが、ストランドへ行く前に見るべき所がこの近くにあります。

ノーザンバランド街を南下してしばらくすると左手にPubが見えてきます。

 

シャーロック・ホームズパブ

 

ここが有名なシャーロック・ホームズパブ。

上で紹介しているホームズ博物館よりも由緒も歴史もあるホームジアンの聖地となります。

二階にはホームズの部屋を再現した展示があります。

ただ、二階はレストランなので食事をしないなら一階のパブでビールを飲むのが常道。もちろんいただくのはこちら。

シャーロック・ホームズエール

シャーロック・ホームズ・エール

 

一階パブ内にもホームズゆかりの展示がいろいろありますので、ビール一杯の間でざざっと見学してすぐ外へ。何しろ時間がありません。

 

来た道を北上しトラファルガー広場にあたったら右折。するとそこはストランド。

 

先ほどのグランドホテル跡を通り過ぎるとチャリングクロス駅があります。

チャリング・クロス駅

 

ホームズがマシューズという悪人に、左の犬歯を叩きおられたのもここチャリングクロス駅。他にもたくさんの作品で登場しています。

 

さて、そのままストランドを東へ。

 

ストランドにはワトソンがモリアーティの追っ手をまいたローサーアーケードや、ホームズ作品を連載していたストランドマガジン社跡、ビクトリア時代からあるガス燈、など近隣に見所があるのですが、駆け足なのですべてスルー。そのままストランドを進んでいくと右手にとあるレストランがあります。

それがこちら。

シンプソンズ

シンプソンズ・イン・ザ・ストランド

 

このレストランではホームズとワトソンが食事をしていた記載が登場しています。

駆け足なのでもちろん中での食事はパス。大学生だった時、初めての海外旅行で来たロンドンで緊張しつつローストビーフを食べたことを思い出しつつ、そのまま東へ。

 

左手にAldwych通りが見えたら左折すると、そこに劇場が。

 

ライシアム劇場

ライシアム劇場

 

「四つの署名」で、メアリー・モースタンが謎の人物に呼び出され待ち合わせに使われたのがこの劇場。

「左より三本目の円柱」で待つようにとの指示でした。

 

そのままBow Stを北上すると左手にコヴェントガーデンが見えてきます。

コヴェントガーデン

 

 

「青いガーネット」で、ガーネットを飲み込んでいた鵞鳥が仕入れられたのがここコヴェントガーデンにあった卸し業者でした。

 

ここもいろいろと面白いレストランやお菓子屋さんもあるのですが、駆け足でスルー。北上してコヴェントガーデン駅へ向かいます。

 

ここでLong Acreを左折ししばらくするとStanfordという地図屋さんがあります。

スタンフォード

「バスカヴィル家の犬」でホームズが地図を取り寄せたのがこちらのお店でした。

私もホームズゆかりの地を巡るときに当時の地図をここで購入したりしていました。

 

この辺で時間もかなり遅くなってきたので、東へ進路をとり、ドルリー・レーンまで行って北上します。ブルームスベリーウェイを横切って進むと左手にパブがあります。

 

The Plough

The Plough

 

さらに北上すると大英博物館なのですが、その直前、右手にはまたしてもパブが。

Museum Tavern

Museum Tavern

 

この二つのパブが、「青いガーネット」にでてくるアルファ・インのモデルだという説があります。個人的にはMuseum Tavern説の方が説得力があるような気が。これも語り始めると長くなるので割愛。もちろんビールも省略。

 

そして見えてくるのがかの大英博物館。

 

大英博物館

夜なので真っ暗

 

ホームズはかつてここで探偵業に役立ちそうなことを学んでいたそうです。(かつては大英図書館もこの中にありましたが今は移転してもう少し北のユーストンにあります。)

 

大英博物館も入りたい場所でありますが、駆け足なので、そして閉館していたのでそのまま通りを東に向かいます。

 

すると博物館の敷地に沿って左折する通りが現れます。

モンタギュー街

 

モンタギュー街。何があるというわけではないこの通り、実はホームズが駆け出しの頃に下宿していたのがこの通り沿いでした。(ついでに、留学時代の私もこの通りの一本隣の通りに下宿していました。)

 

モンタギュー街を大英博物館沿いに北上すると現れるのがラッセルスクエア。

ラッセルスクエア

 

「踊る人形」で、ヒルトン・キュビット氏が下宿をしていたのがこのあたりとされています。

 

ラッセルスクエアから大英博物館の裏手を通る道を左折、突き当たりを右折して、二つ目の角を左折すると私が留学していた母校があります。

LSHTM

さすがに土曜の夜だったため扉はしまっておりました。

 

 そのまま西へ直進するとトットナムコートロードへ出ます。ここを右に曲がって北上してしばらくするととある交差点に。

トットナムコートロード

 

今では平和な界隈ですが、「青いガーネット」事件では、この写真のトットナムコートロードとグッジ街の交差点で、真犯人が与太者に襲われて鵞鳥を落としてしまったことをきっかけにホームズに事件が持ち込まれました。

 

 

この辺で時間切れ。そろそろホテルに戻らなければならない時間になってしまいました。

ここからさらに北上してグッジストリート駅に行ったのですが、この路線のノーザンラインが止まってるらしくクローズ。あせりつつユーストン街までいって西へ折れて、Great Portland St駅まで行って、無事にパディントンからヒースローまでたどり着くことができました。ホテルに着いたのは午後10時頃。

 

Tomo’s Comment 

ということで、5時間くらいしかないけどホームズ作品に登場する場所に行ってみたいという人向けの駆け足ツアーでした。(というか、そういう状況に合った自分がたどったルートです。)

ロンドンで一泊の乗り継ぎ時間のあるシャーロッキアンの参考になれば幸いです。

 

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コメントはまだありません。

  • 素晴らしく内容が濃い5時間でしたね。私はイギリスに居た時あまりロンドンに行かなかったので、こういう案内を見るとしっかりと観光しておけばよかったなと思います(何箇所かは行きましたが)。
    それにしても本が届かないとはシャレになりませんね。一日でも早くお手元に届くように祈ってます!!

  • 本が届かないのは心配ですね。
    「シャドウゲーム」は面白かったです。
    「空き家の冒険」のプロットは当時の愛人で再婚したジーンの
    提案だったようです。「書簡集」に載っていました。
    苦しい言い訳は原作自体が苦しいのですから、「シャドウゲーム」
    の最後も真面目なシャーロキアンに顰蹙ものでしょうが、私はと
    ても良かったです。

  • >asさん、こんばんは。
    ロンドン、本当に見所が多くて、勉強の合間とは言え、充実したお散歩ライフがたのしめました。一眼を買ったのもそんな風景が撮りたくなったからだし、1年ではありましたが良い思い出です。
    本、あとでBlogにも書きますが、無事に(?)届きました!

  • >みっちょんさん、こんばんは。
    本、本日届いて受け取ってきました。重い箱を3箱持って来るのは難儀でしたが、同僚にも手伝ってもらい、無事部屋に運び込みました!さあ、読み直そう!
    シャドウゲーム、見たいです。私は正典の研究は研究として、ホームズを愛する人が作り上げたパスティッシュや映画は素直に楽しむ派ですので、前作も楽しく見ることができました。悪意があるパロディはどうしても好きになれませんが・・・。

  • 本の到着おめでとうございます!!!
    「シャドウゲーム」は気持よく映画館を出れましたよ(笑)

  • >みっちょんさん、
    ありがとうございます。映画もみられる時まで楽しみにしておきます。一カ所映画館があるところが分かったのですが、そこでやってればいいのですが。

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