先日、ピラニアのことを書きました。
ガーナで暮らしていてティラピアをよく食べるのですが、知り合いに話すとよくピラニアを食べていると間違われます。うん、なんとなく語感が似てるからね。
どちらも淡水魚だし、白身だし、共通するところがないわけではないけど全然別の魚です。
ということで、今日はピラニアではなくティラピアを食べた話を書いてみたいと思います。
ティラピアってどんな魚?
ティラピアはもともとはアフリカ・中東あたりの魚だったようなのですが、今ではアジアなど広く熱帯地方で養殖されています。日本にも戦後の食料難の際に導入されたことがあるのだとか。
昔、タイ(だったかな、どこか東南アジア)に行ったとき、ティラピアを初めて食べたのですが、川魚臭さがあって、いまいち好きになれませんでした。
しかしガーナに来て初めて食べたときにその印象は一転。
「鯛やスズキみたいにうまい!」と思いました。
調べてみると、日本でもあやかり鯛(鯛の仲間ではないけど鯛にあやかってなんとか鯛って命名されている魚のこと)として、イズミダイやチカダイと呼ばれていたこともあるようです。そして、今でも安い回転寿司のお店では、鯛の代わりにティラピアを使っているところもあるという話を聞いたことがあります。
ガーナで食べるティラピアは、ボルタ川で養殖が盛んなこともあって比較的フレッシュなものが食べられます。
これを炭焼きにしたりスープに入れたりと、シンプルながら美味しく食べることができるのです。
アシャンティ州でフーフーと一緒に食べたティラピア
先日、出張の帰りに、道沿いの小さなレストランでティラピアを食べる機会がありましたので、そのときの様子をお伝えします。
立ち寄った食堂はこちら。
レストランの名前はLife and Peace Chop Bar。
Chop Barというのは、ガーナでは小さなレストランのことをいいます。
まず注目していただきたいのは、この絵の二人。何をしているのかというと、ガーナの主食の一つフーフーを作っているんです。
フーフーというのは、プランテーン(バナナ)とキャッサバを絵にあるような杵と臼でついて作る食べ物で、お餅に似ている食感が楽しめるガーナの食べ物です。
どうやら、このお店の売りはフーフーのようです。
レストランと行っても、屋外席が中心のお店。
屋根はかかっていますが基本的には屋外です。そこにプラスティックの椅子とテーブルを並べているという作り。ここは屋根がしっかりしているためか、これまでいったチョップバーよりは少し高級な印象を受けました。少しだけですけど。
メニューは壁に堂々と書かれています。
いろいろと美味しそうなものはありますが、やはりここはフーフーを注文。一番上に書いてあるからお薦めなのでしょう。
テーブルにつくとこんなセットが用意されています。
洗面器と水の入ったジャー、洗剤と爪楊枝が置かれています。
こちらでは基本手で食べます。ですので、食事の前にこの洗面器と洗剤で手を洗うところから食事がスタートです。食後もこれで手を洗います。
そしてお願いしていたフーフー、ライトスープ、ティラピアがこちら。
フーフーが二つ、ティラピアの切り身が上下ふたつ、ライトスープと言われるトマトベースのスープの中に入っています。
これを手でいただくのですが、ガーナに来た当初はスープが熱すぎてなかなか手で食べることができませんでした。しかし、だんだん指の皮も厚くなってきたのか、ガーナ人と同じ速さで食べられるようになりつつあります。
このフーフーですが、プランテーンとキャッサバを搗いてつくると書きましたが、プランテーンだけのフーフーを好む人もいるようです。いずれにしても、日本の餅つきで使うような臼に、まっすぐな形の杵で搗いてつくっていきます。(月のうさぎがもってるような形の杵です。)
こちらのレストランでも、注文が入ってからフーフーを搗いてくれました。
蠅や虫が入らないように小屋の中で搗いています。ちょっと見にくいかもしれませんが、餅つきと同様、男性が杵で搗いて、女性が生地をひっくりかえしたりしています。
ここで食べたティラピアは若干川魚くささはありましたが、白身はぷりぷりとしておいしくいただけました。上でも書きましたが、鯛とかスズキを感じさせるお味です。
Tomo’s Comment
ガーナ食ではいくつかお気に入りがありますが、このティラピアもガーナで食べて美味しかった食材の一つです。
ティラピアを鯛として寿司にして出しているという話を聞いたときは、ということはガーナで新鮮なティラピアが入手できれば、捌いて刺身や寿司にしてたべたら鯛もどきが楽しめるのではと思ってしまいました。
でも、よく考えると、川魚なので寄生虫がいるかもしれませんし、そもそもガーナでは鯛も入手可能なので無理してティラピアを刺身で食べなくてもいいのかも。
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