さて、これからブログを本格的に頑張ってみたいと思った、というのは先日書いたのですが、どう頑張っていいのか見当が付かず。
とりあえずこんな本を読んでみることにしました。
まずはざくっとした感想
仕事を辞めてブログで飯を食うようになった著者、染谷さんのブログに関する指南書です。
仕事をしながらブログを書いて、書いているうちに人気ブログになり独立してブログを中心として収入を得るようになる、というのは聞いたことがあるのですが、著者の染谷さんは仕事を辞めてから1年かけて人気ブログを作り上げた方です。
1年でなんとかならなかったら再就職など別の道を探すことも考えていたそうですが、ついに人気ブログを作ることに成功してそこからの収入で一家3人を養っているとのこと。
私の場合、ブログだけで食べていくと言うことは今の所考えていないのですが、それぐらいの気持ちでブログを書くというのも一つの取り組み方なのではないかとは思っています。
ここで書かれていることを少しでも実践してみるのもいいかなと思って購入してみました。(ありがたいことに電子書籍でも売っているのでガーナでも買うことができました。)
ブログで飯を食うという意味でブログ飯というタイトルなのだそうですが、その名の通り、稼ぐ手段であるアフィリエイトやアドセンスについても詳しく書かれています。ただあまり個別具体的な話までは書かれておらず、総論の紹介といった印象でした。
私もアマゾンの商品紹介を使っていますが、本を紹介したときにその表紙も紹介したいという以上の意味はなく使っていました。(無断で表紙の画像を掲載したり写真で撮ると著作権侵害にあたります。Amazonのアフィリエイトの審査の際に指摘され削除したことがありました。)
ごくたまーにアフィリエイトの収入(Amazonギフト券)のお知らせがありますが、レポートを見てみると紹介したものではないものを購入したものの紹介料だったりするのでアフィリエイトとしてはあまり機能していないようです。
さて、印象に残ったところを紹介してみたいと思います。
ブログを書く目的
ブログの目的については次のような例を挙げています。
「同じ趣味を持っている人と交流したい」
「人気ブロガーになって本を出したい」
「会社の収入が不安定だからブログで稼ぎたい」
「とにかく自己表現したい」(P78)
私の場合はどれもぴったりとは当てはまらないかも。
学んだことや体験したことをアウトプットする場として使っているので、自分のために書いているという感じです。でも、もう少し読む人のことを考えて役に立つ書き方にはしてみたいかな。
シャーロッキアンの先輩に記事にコメントをいただけたり、その後実際の交流に至ったこともあるので、最初の「同じ趣味を持っている人と交流したい」というのはある程度このブログでも果たしてくれました。
今のところ確たる目的というのはないものの、次のような言葉にはしっくりきました。
ロールプレイングゲームのように自分自身をレベルアップさせて楽しむのがブログの醍醐味です。(P78)
自分のレベルアップや成長というのはこのブログを始めた大きなきっかけであったのは間違いありません。何でブログを書いているのか、どうしたらもっとレベルアップできるのかもう少し踏み込んで考えていきたいと思うようになりました。
ということで、次のような問いが発せられます。
改めて考えておくべきことがあと3つあります。
- 「なぜそのブログをあなたが始める必要があるのか」
- 「誰にあなたのメッセージを伝えたいのか」
- 「どのような表現手法であなたのメッセージを分かりやすく伝えるのか」
「ええーめんどくさい」と思うかもしれませんが、これをやるかやらないかで、結果に大きな差が出ます。ノンテーマで自分が書きたいことだけを書き綴っているだけのブログは、案外「飯が食えるブログ」になれていないものが多いのですが、その原因は、ここに起因していることが多いと私は思っています。(P80-81)
上でも少し書きましたが、なぜこのブログを始めたのか・・・。覚え書き的に始めたということなのですが、特に初期の頃は本を読みっぱなしでは内容が頭に残らないので、内容や感想を書くことで頭に定着させたい、というのはあったと思います。
そして、これも初期の頃ですが、留学準備について記録に残しておきたいというのもあって、これはこれから留学する人の少しでも参考になってほしいというのはあったかもしれません。
留学中は、イギリスでの生活のことや学校でのできごとを書くのと同時にその日の講義・演習で習ったことをノートを見つつブログにまとめて復習するということもやっていました。これもどんな授業が行われているか知りたい人には少しは役立ったかもしれません。
あとはロンドンに住んでいたことを活かして、シャーロック・ホームズに登場する土地を見て回って残したりできたのは、シャーロッキアンの人には多少は読んでもらえたかもしれません。といっても、初期の頃はただ訪問するだけで、手元に資料が揃ってくるにつれて、やっと少しずつ考察を深めることができてきたように思います。まだまとめ終わってないのでこれからも少しずつ書いていこうと思っています。
日本に帰ってきてからは、出張で行く国のことやその国の食べ物のこと、自分で作ったり学んだりした料理のことなどが中心。そして今も食べ物や料理のことを中心に、ガーナのことなども書いていますが、どちらかというと日記的な内容で、だれの役に立っているという感じではないですね。
この他にアーセナルのことを書くこともあれば、映画のことを書くこともあるなど、自分の性格を反映して、拡散した内容になっていることに気がつきました。
ブログに何を書くか
今後もこのままの路線で行くのか、何か新機軸を出して何かに特化していくのがいいのか悩むところです。
内容についてはこんなアドバイスも役に立つと思いました。
オタク文化や自分の偏った知識を世間にわかりやすく発信する。これだけで人との違いや価値が生める世の中になったのです。(P88)
オタク的にのめり込んでいることってなんだろうとちょっと振り返って見ても、なかなか自分では思いつかないものですね。
料理したり食べたりするのは好きですが、世の中には本職のシェフもいれば、食べ物の評論で飯を食っている人もいるわけですので知識・経験としては抜きんでたものにはなってないかな。
読書やマンガは好きで、やはり特に料理関連のものは結構読んでいると思います。料理マンガについてはかなり網羅していると思いますが、これをどう発信できるのかというのはまた別の課題ですね。
昔は料理本や料理マンガを買って読んだら、かならずそこに出てくる料理を作ってみるといったこともしてましたが、そういうブログは他にもあってもっと徹底的にやってます。
シャーロック・ホームズについても、普通の人から見ればオタク並に思われるかもしれませんが、国内外のシャーロッキアンの諸先輩方にはとうてい及びませんので、まだまだこれからといった感じ。
定期的に、このブログをどうしたいのか考えたりもして、その都度結局なにも決まらないという繰り返しです。
行動を変えてみる
ということで、こんなことをすれば何かに気がつけるのではと思い今年の4月から7月まで(ほぼ)毎日更新もしてみました。
毎日書かないと気持ち悪い感じに離れましたが、これなら続けられる、っていうテーマが明らかにならないままでした。
こちらの本でも似たようなことが書かれています。
さすがに1つのブログを3年とまでは言いませんが、100本ノックの気持ちで、毎日1記事ずつ3カ月更新し続けましょう。これで約100記事です。必ず何かしらの結果が出ます。アクセス数が伸びる、収益が上がる、記事を書くスピードなどスキルが向上する、ネタを見つけることに困らなくなるなど、得られる結果はそれぞれですが、何かしら得るものはあります。 まずは、3カ月を目標に、歯を食いしばってでも続けましょう。(P101)
このブログももう8年くらいになりますし、一時期毎日更新もしてみましたが、「必ず何かしらの結果が出」たのかどうか。アクセス数は少し向上してきたのは確かですが、何倍もという訳ではありませんでした。
ヒントになりそうなのがこちら。
他人との違いを恐れずに、むしろ他人との差こそが価値になるということを認識し、あなた独自の見解を交えた記事を書いていきましょう。その結果、あなたの文章を読みたいというファンが増えていくのです。 人と同じことをするということは、特にインターネット上では無価値です。最初のうちは一歩だけでも、いや半歩だけでも構いませんので、ちょっと日常のレールから踏み出してみませんか。(P120)
自分独自の見解を交える、というのは確かに必要そう。これからは意識して行ってみようと思います。
そして、次のようなことはどうすれば自分の見解をもった記事を書いていけるのか、具体的な行動として示してくれていると思います。
根っこを広げるためには、色々な場所に足を運んで「体験する」のが一番重要です。そのためには、普段からフットワークを軽くしておく必要があります。「私には関係ない」「面倒臭い」は禁句です。「関係ない」と思う場所、コミュニティだからこそ、今まであなたが体験したことがない事象に出会えるのです。(P147)
価値のある情報を生むためにはどうしたらいいのでしょうか。 それは人との「違い」や「差」を極大化することです。第3章でも「違いこそが価値」となることを書きましたが、このギャップが大きければ大きいほど、得られる収益も大きくなります。だからこそ、人と違うことを体験してその経験を文章化したり、普通の店が取り扱わないような独自性の高い商品を扱ったりすることで、あなたの情報、あなたが薦める商品を買う必然性が生まれます。(P194)
確かに私もちょっと出不精だったりするところもあるので、面倒くさがらずにあちこちに足を運ぶことも必要だと思っています。その上で、違いや差を極大化できるよう、学びつつよく考えるということなんだと思いました。
後半部分は今後の課題
後半の方では、さまざまな広告やアフィリエイトのこと、SNSの活用方法などが書かれていますが、今の所はブログで収益を上げることは考えてないので、参考程度に読み進めました。でも興味深いところではあるので、少しずつ取り入れていってみようと思っています。
最後のおまけがこの本の読みどころかも
最後に特別コラムとして、「鬼嫁は見た!〜没個性サラリーマンの華麗なる転身の秘密」という染谷さんの奥さんの手記が掲載されています。妻の立場から染谷さんがいかにブログで食べられるようになっていったのかが書かれているのですが、染谷さんがブログ飯になれたのにはこの奥さんの貢献も大きかった(というか奥さんの貢献無しにはブログで稼げるようになるのはもっと難しかった?)んだと思ってしまいました。
「よく退職を許したね」と言われましたが、不安を感じた事は一度もありませんでした。(中略)でも私は、健康で、コミュニケーション能力があって、パソコンができれば、大概のことは何とかなると思っていました。(P239 )
このように旦那さんの能力を的確に見抜いて、何とかなるという自信を持っていた奥さん。しかも、なかなか見通しが立たなかった時期に、ブログでどうやって稼ぐのか、3日以内にプレゼンするように命じたりと、厳しく指導もしたそうです。なかなかいないですよね、こんな奥さん。
Tomo’s Comment
ということで、長々と感想を書いてきましたが、やはりこのブログをどうするのかは決まらず。もう少しブログというものについて研究してみようと思います。
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