料理、自分でするのも人がしたもの食べるのも大好きです。そして読むのも。ということで、料理漫画やグルメ漫画もよく読んでいます。
一昔前は、だいたいの料理・グルメ漫画は把握していたつもりですが、しばらく外国暮らしをしていたこともあって、そしてグルメ漫画の種類も格段に増えているため、把握が難しくなってきています。
こちらの本も本屋でぶらぶらしていて偶然見つけました。
南紀の台所
主人公の蘭さんは東京暮らしをしていましたが、ある日彼氏の巴くんが南紀に転勤することになり、結婚して一緒に引越をすることになって、東京とは違う南紀暮らしにとまどいつつ、やがて馴染んでいく・・・というのが大まかなあらすじです。
蘭さんは料理を食べただけで、材料も分かってしまうほど味覚も優れているし、料理も上手。東京暮らしをエンジョイしていたのに、突然紀州半島の先っぽに行くことになって、当初はかなり途方にくれていました。
しかし、大家さん(すんごくいい人なんです)が持ってきてくれたカツオに、薪で焚くご飯を食べて、
「この土地にようこそってされてる感じ」
と南紀暮らしに馴染んでいきます。
登場する美味しそうなもの
上でも書きましたが、薪と釜で炊くご飯の釜の底のおこげ付きのごはん、これに取れたてのカツオを醤油、酒、みりん、生姜、小口葱、練りごま、おろしニンニクのタレに漬けたのをのせて、鰹節と昆布でとった出汁をかけて食べるのが「南紀名物、かつお茶漬け」。
これは間違いなく美味しそう。カツオ好きにはたまりません。
画像をググってしまった。
この他にも、タラの芽とベーコンのペペロンチーノ、まるごとのタコをトマトで煮込んだ「まるごとタコのおぼれ煮」、「シカのたたきのにぎり寿司」などなど、南紀ならではのとれたての材料を使った料理がてんこ盛り。
田舎暮らしには、都会にはない苦労もたくさんありそうだけど、自分や知り合いがとった新鮮、そして抜群の食材を料理して食べられるという幸せ、贅沢があるんだってことが伝わってきます。
もちろん都会にいると想像もつかない田舎ならではのいやなこともあるのでしょうけれど、やはりこういう本を読んでしまうと、魅力を感じてしまいます。
Tomo’s Comment
日本の地方に暮らしたことは無いのですが、途上国での暮らしは経験があります。(途上国の首都ですが・・・)
こと食に関しては、途上国暮らしというのはあれこれと未知の美味しいものを発見できるたのしみはありつつも、日本のような食の多様性、食材の丁寧な処理などは期待すべくもありません。
停電が多かったり、虫がおおかったりとあれこれと不便な暮らしには慣れていますので、こんなに美味しいものが食べられるのであれば、日本の地方で暮らすのも悪くない、というか経験してみたいと思ってしまいます。
仕事と収入がどうにかなるのであれば、いつかはこの本にあるような環境で暮らしてみたいとちょっと本気で考えてしまいました。
暮らすことはできなくても、旅行でもいいのでいってみたい場所になりました。
行くことがあったら、こちらのブログの記事も参照にして美味しいもの食べてみたいですね。
かつおお茶漬けとまるごとタコのおぼれ煮を食べてみたい^^【読食】紀伊半島って美味しいもの多そう。「南紀の台所1」を読んでちょっといってみたくなりました。 http://t.co/qzII1GbmT0 @tommasteroflifeさんから