【食映画】中年コメディアン二人のグルメ旅。「スティーヴとロブのグルメトリップ」美味しそうな料理シーンはあるけどどこか哀愁が漂う映画でした。

The Trip

相変わらず「食」に関連する映画を見るのが好きです。

タイトルからしてきっと楽しいグルメ旅を描いた作品だと思い、予備知識無しで見てみました。

 

 

あらすじ

Amzonの商品紹介では次のように書かれています。

中年コメディアンの漫遊の旅は、食と笑いの絶品フルコース! 
コメディアンのスティーヴは、イギリス各地に点在する一流レストランの絶品料理を約1週間かけて食べ歩くグルメ取材旅行の仕事が舞い込み、彼女を同行させようとしたが、断られてしまった。そこで思いついたのは友人で同じコメディアンのモノマネ好きなロブ。なぜなら彼は、今までスティーヴからのランチの誘いを断ったことがないからだ。かくして中年コメディアンふたりの“美味しい”旅が始まることになるのだが・・・。

 

雑誌の取材ということで、スティーヴが友人のロブを誘ってグルメ旅に出るというもの。

この二人、実名で自分を演じているということだったようです。残念ながら私は二人のことを知らなかったのですが、イギリスでは有名な俳優・コメディアンの方のよう。

ロブは終始、有名俳優の物まねをしまくっていますが、これが彼の芸なんでしょうね。アル・パチーノやヒュー・グラントなど、知っている俳優さんのマネもあったのですが、正直、似ているのかどうかちょっと分かりませんでした。

 

感想

二人が旅をするのは、イングランド北部。スティーヴの出身が北部ということで湖水地方などをまわることにしたのですが、元々はガールフレンドと一緒にまわって、彼女に体験してもらいたいということでした。しかし、いろいろとあって、一緒に行くのはロブになってしまいます。

車であちこちのホテル・レストランをまわってそこで美味しそうな料理を食べることは食べるのですが、料理よりも二人のおしゃべりのシーンの方が圧倒的に多いので、グルメトリップというよりは中年二人おしゃべり旅と言った方がしっくりくるかも。コメディアンらしく、冗談や物まねの連発です。

この二人の会話が楽しめるようであれば、この作品を好きになるのだと思います。

私は、まあまあといったところ。嫌いではないけど、もう少しいろいろ食べて、その感想なども話して欲しかったというのがあるくらいかな。

 

とはいえ、料理を作るシーン、供されるシーンはたくさん映し出されます。

では、どんなシーンがあるのか、画像で紹介したいと思います。

 

登場する料理

イングランドの料理というと、朝食を3回食べろとか、昔からあまり評判が良くないのですが、この映画に登場する料理はどれも美味しそうでした。

いくつか紹介してみようと思います。

まずは、「ハンフリーのプール」という名前のスープ。

二枚貝のスープ

二枚貝のスープ素材自体のエキスで調理し海藻の彩りを、とのこと。イギリスでも海藻を食べるんですね。

 

アーティチョークのお料理。

アーティチョーク

「アーティチョークの裏ごしとヤギのチーズのムースに揚げたアーティチョークとキクイモで飾り付けを」、とのこと。これも凝った盛りつけです。

 

こちらはウサギ料理。

ウサギ

 

そしてこちらはラム。ソースはグレービーでしょうか。

ラム

 

こちらはハト料理だそう。立体感がある盛りつけが美味しそうです。

ハト

 

ラム料理をもう一つ。マトンプディング添えだそうですが、マトンプディングってなんでしょう。

ラムのマトンプディング添え

 

そしてタラの料理も。

タラのラビオリ

「タラのラビオリとカリフラワー添え」、とのこと。これも美味しそう。

 

ロブとホタテ

などと多彩な料理を目で堪能できるのですが、なぜかロブはホタテばっかり食べているのです。では連続で。

ホタテ

(「スープです」、というのはスティーヴにスープを出しているからこちらはホタテです。)

 

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「マンクス・クイーニーとして有名なホタテが野菜の上で休んでいます。ソースはパースニップとワサビ」、だそうです。

 

こちらは料理名は紹介されませんでしたが、ホタテをソテーしたものにソースがついてきています。

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こちらはホタテをバター炒めにしたものに、ムースが添えられた一品。

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デザートも美味しそう

デザートも充実していました。どれも盛りつけがきれい。

こちらはアイス。

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ケーキも。

Unknown 13

 

チョコレートですね。

Unknown 14

 

イングリッシュブレックファストも登場

さて、やはりイギリスの食といえば朝食がはずせません。この映画でもでもちゃんと登場していました。

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焼きトマトにベーコン、ソーセージ、そしてスクランブルエッグとなっています。まさに典型的なイングリッシュブレックファスト。ビーンズがないくらいでしょうか。

 

と思ったら、ブラックプディングも食べていました。これ、アイリッシュブレックファストに特有なのかと思いましたが、イングランドの北でも食べるんですね。ウェールズ出身のロブは苦手とのこと。

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調べてみたら、ランカシャー地方はブラックプディングで有名なんだそうです。

 

Tomo’s Comment 

このようにイングランドでも多彩な料理が楽しめるということが分かるのが、この映画の良さでもあると思います。

できればもう少し味の感想とか、説明とか、自然な感じで差し込んでもらいたかったところではありますが、おそらくこの映画でいいたいところはそういうところではないのでしょう。

であるとすれば、邦題の漬け方がちょっとミスリーディングかもしれません。原題は、シンプルに「The Trip」となっています。確かに旅の目的はグルメトリップではあるのですが、映画の主題はグルメではないと思うのです。

美味しそうな料理が登場したり二人が騒がしくおしゃべりを続けるのですが、それとは対照的に、北部イングランドの風景ともあいまってどこか寂しさを感じさせる映画になっています。

最後まで淡々と進む映画ですが、哀愁が苦みとなっていて、故に味わい深い映画、と言えると思います。

イングランド北部を車でのんびり旅してみたくもなりました。

 

(本記事の画像はすべて映画「スティーヴとロブのグルメトリップ」から引用しています。)

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