
麻婆豆腐といえば日本でもお馴染みの中華料理。
でも最近は日本人にお馴染みの麻婆豆腐ではない、本家本元の四川の麻婆豆腐も人気になっています。
そんな本場の麻婆豆腐がランチで味わえる、幡ヶ谷の「酒廊而空」に行ってきました。
麻婆豆腐
日本の多くの中華料理がそうであるように、ちょっと前までの麻婆豆腐は日本人向けにアレンジされた麻婆豆腐でした。
そんなアレンジをしたのはお馴染み陳建民さん。鉄人、陳建一さんのお父さんですね。最近はお孫さんの陳健太郎さんもテレビで良くお見かけします。
陳建民さんは、麻婆豆腐のみならず、エビチリ、担々麺、回鍋肉なども日本人に会うようにアレンジして、四川料理を日本に普及させた立役者。
当初は麻婆豆腐も材料の制約もあってか、醤油・胡椒ベースの味付けだったようです。
そんな和風の麻婆豆腐が当たり前だったのですが、だんだんと本場四川で食べられている味の麻婆豆腐も登場してきます。
特徴としては、その辛さ。それまでは唐辛子の辛さ、中国語では辣味(ラーウェイ)と呼ばれる辛さが主流でしたが、本場四川の辛さである「麻味」(マーウェイ)を効かせた麻婆豆腐が登場してきました。
その「麻味」(マーウェイ)は花椒という中国の山椒に由来して、ぴりぴりとした辛さが特徴。そんな花椒をふんだんに使った麻婆豆腐が最近は一般的に食べられるようになってきたのは嬉しいことです。
今回紹介する「酒廊而空」でも、タップリと使っているようで、カウンターに大きな容器に入っておりました。

「酒廊而空」
そんな本場の麻婆豆腐が食べられるのが、幡ヶ谷にある「酒廊而空」。
決して駅から遠くはないのですが、やや見つけづらい場所にあり、隠れ家的な趣。
昼ご飯を求め、ふらふらと歩いているときに発見しました。
店構えは中華料理レストランには見えなず、ちょっと落ち着いたしゃれた雰囲気を醸し出しています。
こちらが「酒廊而空」のウェブサイト。

コンセプトとしては四川料理と日本酒を楽しむお店のようです。
夜に来たらまた雰囲気も違うのかと思いますが、今回はランチでの訪問。平日だったのでお酒を飲むわけにもいきませんので、ランチセットをいただくことにしました。
こちらがランチメニュー。

麻婆豆腐のみならず、魅力的な四川料理のラインナップ。
しかし、初めての訪問ということもあり、オススメの麻婆豆腐をいただくことにしました。
小鉢の二品と黒米のご飯、スープがついてきます。

葉ニンニクが入っているのも本場っぽいところ。
昔読んだ「美味しんぼ」で、本場の麻婆豆腐は葉ニンニクが入ってるというのを読んだことがありましたが、まさにその葉ニンニクが入っています。
ニンニクの茎はよく売っていますので食べるのですが、葉ニンニクはなかなかお目にかかれません。

「美味しんぼ(64)」P19

「美味しんぼ(64)」P24
味の方は、辛さもそれなりに辛いのですが、それ以上に花椒のぴりぴりする「麻味」(マーウェイ)がしっかりしていて、そして葉ニンニクがよいアクセントになっていました。
わざわざ食べに行ってもいいくらいの美味しい一品でした。
美味しかったので再訪
麻婆豆腐が美味しかったので、幡ヶ谷に拠る機会があったので再訪して別のランチメニューも試してみることに。
担々麺やチャーハンも魅力的なのですが、ここは回鍋肉を。
この回鍋肉も、日本風の味噌炒めではなく、豆豉と豆板醤を使ったもので本場の味が楽しめそう。
小鉢とご飯、スープは同じで、回鍋肉がやってきました。

野菜がしゃきしゃきしていて肉もしっかりとした歯ごたえの豚肉。
街の中華では、どろっとした味噌だれに絡まっているのですが、こちらはもう少しさらっとしています。味は豆豉が効いていいるので、味噌は使ってないのですが、同じ豆の発酵調味料と言うことで、味噌に通じる風味を感じることができました。
あまり炒めすぎてないところも良いところで、野菜がしゃきっとしてしっかり炒められた豚肉ともよくあいます。
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ということで、本場四川の味が手軽に楽しめる「酒廊而空」にて、麻婆豆腐と回鍋肉を堪能いたしました。
ただ、おそらくランチだけではその魅力は味わい尽くせないと思います。
日本酒とのマリアージュも楽しめるようなので、次回訪問は是非ディナーでいってみたいと思いました。
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