クロアチアでも料理を習いました。こちらはクロアチアパン。面白い焼き方は後ほど。
旅と料理
旅行に行ったときにすることと言えば、観光地を訪問すること、地元の美味しい料理を食べることなどは必須かと思います。
最近の旅行ではここにさらに、キッチン付きのホテル・アパートを借りて地元の市場に行って食料を買って料理してみるということを加えています。
そしてさらに時間と機会があれば、地元料理を教えてくれるクッキングクラスに行ってみるというのがさらに加わります。
これまで料理を習う機会があったのは、タイ・バンコク、台湾・台北、ベトナム・ホイアンとホーチミン、ポルトガル・リスボン(2回)、スペイン・バルセロナなどでした。
クッキングクラスの良い点というのは、伝統料理・地方料理の作り方をきちんと知ることができることがもちろん一番なのですが、講師の先生を通じてその国の人のことを知ることができる、講師の方にその街の食に関する情報をもらえる、といったところでしょうか。
今回のクロアチアでも料理教室を探して、伝統料理を習う機会を持つことができました。そして素敵な人たちと知り合うこともできました。
料理教室の探し方
まずは旅の前に料理教室があるかネットで確認してみました。
まずはTrip adviserで調べることが多いのですが、ドブロヴニクでは見つけられませんでした。次は普通にネット検索して探してみたところいくつかのクッキングクラスを見つけることができました。
今回選んだのはこちら。
Book Things To Do, Attractions, and Tours | GetYourGuide
今回はこちらのサイト経由でクッキングクラスを選んで申し込みました。支払いもこちらでできました。
今回料理を教えてくれた方々
この日はあいにくの雨模様でしたが、料理教室は基本は屋内活動なのでちょうど良かったのかも。
待ち合わせ時間にホテルのレセプションで待っていると、ガイドのマリアさんが車でピックアップに来てくれました。
そのまま彼女の車に乗って、ドブロブニクの東方、コナブレ地方に向かいます。
実は事前にはどんな料理を習うのか、どこで誰に習うのか、などの情報が無かったのでぶっつけ本番となります。
マリアさんは車中、これから行く場所のこと、道中の名所のこと、クロアチアのことなどいろいろとお話ししてくれました。
空港をさらに越えて山の方に入った村に今日料理を習うKameni Dvoriがありました。
Mediterranean Rural Farm Holiday, Agritourism in Dubrovnik, Croatia
こちらが今回お世話になったKameni Dvoriのウェブサイトです。アグリツーリズモをしているそうです。
Kameni Dvoriというのは石の家という意味だそうです。こちらのMujo一家(なんと総勢18人家族だそうです!)のイヴォさんとその奥さんとお母さんが今回の料理の先生でした。
こちらのお家、かなりの歴史があるお家だそうです。改築はして快適になってはいますが、古いものもあちこちに保存されていてそれぞれ眺めているだけで楽しくなります。
こちらがワイナリー。家族とか宿泊の人たちのためだけのワインだそうです。
ふと上を見ると干し肉がぶらさげられていました。
そしてここで食前酒をごちそうになりました。
日本の梅の木があるらしく、梅のリキュール、つまり梅酒ですね、も味見させていただきました。
そしておつまみには干しイチジクなど。このイチジクが固すぎず、柔らかすぎずというちょうど良い干し具合でとても印象的でした。
コナブレ地方の料理を習う
そしていよいよキッチンへ移動。
このキッチン、まず注目したのが存在感のあるオーブン。
薪を燃料としています。
屋根に瓦がはられたり、そしていろいろと面白そうな料理道具も見られます。
内部の上は煙突につながっていて、このスペースを利用して燻製肉を作っていました。
まずはパンを焼くとのこと。お母さんが粉などの材料を取り出して生地を練るのをお手伝いして、発酵するのを待ちます。
その間に、お庭というか畑にいってキャベツの収穫。
こちらがイヴォさん。私も籠にいっぱいに3種類のキャベツを収穫します。
このキャベツをきざんで、すでに干し肉で出汁をとっていた鍋のスープに、ジャガイモとともに入れて煮込んだらゼレナミニストラというスープができます。
そして肉料理も教えてもらいました。
このコナブレ地方のこのあたりは月桂樹が良く採れるとのこと。この月桂樹、普通は葉っぱを使うのですが、今回は枝を使った肉料理を教えてもらいました。
といっても、とってもシンプル。
月桂樹から葉っぱをとった枝に豚肉をさしていきます。
これを薪の火を利用して焼きあげていくだけ。
そしてできあがりはその場で切ってワインとチーズと一緒にいただきました。
シンプルな焼き肉なのですが、月桂樹の爽やかな香りが豚肉に移って、とてもよい香りの肉に仕上がっています。また薪でじっくり焼いていくので、香ばしさも加わっていくらでも食べられてしまう感じ。
そうこうするうちにパン生地も発酵してきました。
このパンの焼き方が独特なものでした。
まずはオーブンの床から薪をどかせてスペースをつくりそこにパン生地を置きます。
この生地にこれも薪で熱しておいた蓋をかぶせます。
さらにこの蓋の上に熱い薪をおいて焼きあげていきます。
試食
そしていよいよお楽しみの試食となります。
場所をキッチンから食堂に移っていただきます。
まずはゼレナミニストラ。
素朴な味です。干し肉から出た出汁がよくきいています。野菜が作れない冬の間の食べ物だそうで、こうしてビタミンをとっていたのですね。
そしてこちらはその干し肉類を切ってもらったもの。
ワインと良くあいました。
そしてこれは今日作ったものではありませんが、伝統的なリンゴのケーキをご馳走になりました。
ワインもたくさんいただいて、すでにお腹もいっぱい。
この後、クラスの修了書をいただいてクッキングクラスは終了しました。
こちらで作っているというワインとオリーブオイルを購入してホテルに戻りました。
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特に手の込んだ料理を習ったわけではありませんが、コナブレ地方の人たちが普段作っている料理を教えてもらうことができて満足です。
イヴォさん一家の歴史なども聞くことができましたし、地震のことや戦争の時のことなど、ちょっとつらいお話しもきかせていただけました。
こちらのKameni Dvoriは長期滞在できるお部屋もあるそうです。再訪して、次はゆっくりと1週間くらいこちらに滞在して畑を手伝ったり、料理をしたりできたら楽しそう。
クロアチアに再訪する理由がまた一つできました。
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旅先ではついついあちこち回ることばかり考えてしまいますが、こういうのもその国の人たちと交流もできて楽しそうですね^ ^
>kuwachanさん、こんばんは
料理教室は先生と知り合えるのが楽しいですね。お友達がいない場所でも、現地の人と知り合えるとまた少しその土地のことが分かったりして楽しいです。
月桂樹の枝を使うというところに新鮮な驚きが。ローリエの香りが付いた豚肉をイメージするだけでとてもお腹が空きますね(笑)。結構大味なお料理で、家庭料理の雰囲気が満載でしたね。デザートのリンゴケーキも美味しそうです。
>asさん、
枝からも月桂樹の香りがするのが不思議でした。
料理はこちらの人が普段食べているものが分かったのでとても良かったと思います。実はこのスープについてはこの後別の展開があったのでいずれ記事にしたいと思っています。