アナウンサーだった安藤幸代さんが、ニューヨークで料理学校で頑張ったお話しです。
著者の安藤さん
著者の安藤さんはフリーのアナウンサーで、5年ほど宮里藍選手を取材するために日米を往復していたそうです。
その安藤さんが、ニューヨークへの留学を志し、英語学校ではなく料理学校で勉強した一年間を綴ったのが本書です。
ニューヨークでの修行の様子
家探しの苦労から始まって、料理用語を含めた英語の難しさなど、序盤では外国に馴染む過程がかかれていて、ああそういえば、外国で暮らし始める時ってこんな感じだよな、って共感してしまう内容でした。
例えば家探。私もワシントンDCで経験しましたが、飛び込みでいってもなかなか見られなかったり、埋まってしまっていたり。インターネットで条件を入れて検索して、地域で絞って、アポを取って、訪問して、見た部屋の印象や価格をメモして、でも、ある程度のところで決めてしまわなくてはならない焦りもあって・・・、と、当時のことを思いだしてしまいました。
安藤眼が選んだ学校はビーガンの人のための料理を中心としたヘルシーな料理のコース。私も料理好きですが、この分野はまったく興味が無かった分野なので、知らない話がたくさん出てきて楽しめました。
後半になるとアメリカ生活や学校にも慣れてきて、クラスメートと共に課題に取り組んでいくときの高揚感や達成感、なども書かれていて、爽やかな気持ちになりました。卒業制作として、ディナーを3品、100人分作るという課題があったそうですが、その取り組む中での創意工夫、シェフからのアドバイス、最後に家族を呼んで試食してもらったりと、いっきに読み進めてしまいました。
また、最後のインターン探しでも苦労の末、ベーカリーを偶然見つけて受け入れてもらえるエピソードがあって、やはり何事もうまく進まない様子が書かれています。
Tomo’s Comment
私も料理教室はいろいろなところで行きましたが、いずれも1日のものなので、なかなか体系的に教えてもらうことはできませんでした。こうやって1年近く学校に通ってみっちり教えてもらうという経験もしてみたいものです。といっても、今の所退職も休職もする予定はありませんので、家で料理したり、友人を呼んで腕を磨いていくのが現実的そうです。
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