Principles of Humanitarian Aid and Ethical Choices
今日は人道支援に関する原則について、オランダのMSFの人を講師にレクチャーがありました。
重要だったポイントは次の通り。
人道支援の原則については、NGOのビジョンやミッションで触れられている。
一番重要なコンセプトはHumanityで、困った人を助けるというコンセプト。
次に重要なコンセプトはImpatialityで、Humanityに基づいて支援するに際しては、国籍・人種・宗教等によって区別・差別しない、ニーズに基づいて支援するというもの。
中立(Neutrality)は重要だけど、難しいコンセプト。自分たちの立場を取らない、どちらのサイドも積極的に支持しないというもの。事実として起こっていること、情報は伝えるが、コメントはしないことも含む。立場を取らないことと口を閉ざすことは別。
Independenceは、決定を独自に行うということ。実際は非常に難しいケースが多いとのこと。
Voluntarismは個人の利益のために行動しないこと。
最近では、Accountability/Transparencyも重要になってきている。
NGOやドナーはこれらの原則に基づいて行動を決めているが、すべてに沿っているという訳ではない。また、原則であってルールではない。
こうした説明の後、インドネシア津波、パキスタン地震、チェチェン紛争、ニジェールの低栄養スポット、といった具体的な事例について、これらの原則をどう使えるかディスカッションがありました。
講師の経験やクラスメートの経験などを通じて、これらの原則は、支援する人達に考える基本を与えるが、必ずしもOperationalな答えが同じになるとは限らないということがよく分かりました。
レクチャー終了後、グループワークのグループ分けと担当国の発表がありました。私はグループ8で国はアフガニスタン。同じグループにはアフガンからの留学生で仲のよい友人がいたり、アフガンで活動したことがある人がいたりで、いろいろと学べると思います。
午後のセッションではルワンダに関するBBCの番組を見ました。ルワンダのジェノサイドが起こった経緯と現地の状況、そのとき国際社会がなにもせずにいたことで被害を拡大した経緯などを関係者のインタビューや現地の映像などを使って描いていました。悲劇的な映像を見て、何が起こったのか断片的にでも知ることができました。当時はニュースでは読んだことがあったものの、何が起こっていたのか、何が起こらなかったのかをきちんと知らなかったのは、無関心ではすまないとまたしても反省でした。
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