【英国留学】ロンドン最後の夜

今日がロンドンで過ごす最後の夜になりました。

クラスメートの大半もすでに帰国済みなので、特にパブに繰り出すこともせず、夕方にちょっと日本人の友人達と会った以外は静かに過ごしています。

とりあえず、取った授業もとれなかった授業についても、オンラインでアクセスできる資料はすべてダウンロードし終わりました。今後、この分野で働いていく上で、良い資料となってくれることでしょう。


思い返せば、ちょうど一年前にロンドンに到着し、家探し、オリエンテーションとばたばたしたまま授業に突入していきました。授業が始まる直前の、コースのフィールドトリップでは60名以上という同級生の多さに圧倒されましたが、今となってはより多くの仲間ができたことに感謝したいと思っています。

Term1は毎日朝から夕方までの授業があり、夜は予習・復習と忙しく、生活のリズムもつかめぬまま過ごしていました。クリスマス休暇でやっと一息つけた後のTerm2は、比較的レクチャー数が少ないこともあり、落ち着いて過ごせたと思います。

イースター休暇はモロッコを旅行し、久しぶりに純粋に観光を楽しめました。そしてTerm3は再び朝から夕方までの授業が始まり、試験へと突入していきました。一人ではなかなか試験勉強のペースがつかめなかったのですが、何人かのクラスメートと勉強グループを結成することでなんとか一定の勉強量を確保し、互いに説明することで科目への理解が深められました。なんとか試験を乗り切り、晴れ晴れとした気分でカンタベリーへのフィールドトリップに行き、さらにクラスメート達との親交を深めることができました。

7月からはレポートの作成に向けて、孤独な作業に入りました。自分が調べて解答を得たかったテーマと字数制限の間で、何度となくスコープを変更して、やっと焦点が定まったのが終盤に入ってから。当初の予定よりも範囲が絞られてしまいましたが、自分としてはこれまでの職務経験で疑問に思っていたことの一部については一定の答えが得られたように思います。実世界への適用という点では、まだまだ調べ足りない、考え足りない思いもありますが、幸いチューターが学術誌への投稿について示唆してくれましたので、この過程で再度考える機会が得られそうなのが楽しみです。


一年を振り返ってみると、実は当初予想していたよりのと違い、ぎちぎちに絞られてついていくために必死になって勉強したとまでは言えないのですが、興味のあった分野が現状でどのような問題を抱えていて、どこまで解決策が模索されているのかということを冷静に見極めることができたように思います。

自分の英語の運用能力については、まだまだ上を目指さなければならないということも改めて痛感させられました。素早く大量の文書を読んで内容を的確に理解する能力、事実をふまえ論理的に議論をする能力、適切な文献をリファーした上で論理的に考えを構築し文章として書いていく能力、いずれもまったく満足できるレベルに達していないということが分かりました。

初めて公衆衛生分野の仕事を始めたのが8年前。フィリピン、アメリカ、東京と職場を変えながらこの分野をより深く知りたいと思い、この一年間ロンドンで学ぶことで、経験と知識がうまく結びつき始めたように思います。来週から東京に戻り新しい職場での仕事を開始しますが、これからはこれまで培ってきた経験・知識を使ってのアウトプットが重要になってくると思っています。知識と実践を結びつけることを、これまで以上に意識して取り組み、アウトプットの質を厳しく問うていこうと思います。一方で、インプットも終わりということはありませんので、時間をやりくりし、公衆衛生の分野の最新の潮流についていくようにし、他の分野についても積極的に取り組む必要も感じています。

これまでのどちらかと言えば、インプットが多かった時期がこうして終わりを迎えます。

このBlogも最初の記事がTOEFLの受験でした。そう考えると、留学が終わった今、同じように一つの節目を迎えたように思います。インプットした知識を、Blogに書いていくというとても小さなアウトプット活動でしたが、Blogに書くんだという意識を持っているだけで、本を読んだり授業を受けたりしているときもつねにポイントを把握しようとしたり、重要なパートを要約して覚えておこうとしたりと、物事を主体的に受け止める練習になったと思います。引き続き、Blogをうまく活用していこうと思いますが、この機会にもう少しシステマティックに活用できないか考えてみるのも面白いと思っています。カテゴリーの増殖を見ても分かるとおり、そしてそれが私の頭の中を示してもいるのですが、かなり雑然としたBlogになっていますので、近くリニューアルしてみようと思います。

というように、雑文とメモのような内容を書き連ねてきた当Blogですが、これまでコメントをいただいたみなさま、本当にありがとうございました。Blogを続ける上でとても励みになりましたし、いろいろな視点を提示していただき刺激となりました。

これからもできる限り続けていこうと思いますので、お暇なときなど是非コメントいただけたらと思います。






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コメントはまだありません。

  • 留学お疲れ様でした。
    今度は日本からこんにちは^^ですね
    ブログ記事楽しみにしています。
    落ち着いたらUPして下さい(^▽^

  • Bettyさん、ナイスとコメントありがとうございます。
    日本に着く前に、一つ書いてしまいましたが、その次からは日本からの発信となります。ネット中毒なので、すぐ何か書くと思いますので、お暇なときにまたご訪問ください。

  • 今週末って今日のことだったんですね!!ガ━━(;゜Д゜)━━ン!!
    Tomoさんとは盟友であったのに、結局お会いできないまま帰国されてしまいましたね・・残念。とかいいつつ、私もここ1ヶ月ぐらい未だに身動き取れない状況だったので、今度Tomoさんがロンドンに遊びにいらっしゃったときにでも是非連絡ください。
    留学の最後にふさわしい素敵なコメントですね。
    これからの御武運をお祈りいたします・・?は?
    何かこう言うときに言う(日本語の)洒落た言葉が出てきません。では代わりに
    GOOD LUCK!!

  • TOMOさん、本当にお疲れさまでした。しばらくゆっくり休んでください。私もほかの方と同様、これからのTOMOさんのブログに注目してます。留学と今後の仕事のつながりなど、TOMOさんのことですから留学の経験をしっかり活かしていかれると思うので、本当に楽しみにしています。そして、TOMOさんの地図が真っ赤になる日がくるといいですね!私もそうなりたいです。

  • >nanakeさん
    お会いできなかったのが本当に残念です。授業始まる前からの盟友なのに。卒業式(3月)にはいこうかなと思っています。そのときには働いているnanakeさんでしょうね。
    >discoveryさん
    休む間もなく、出勤したり、家探ししたりとばたばたに巻き込まれています。リハビリが必要なのに・・・。
    次の(あ、もう「今」のだ)仕事は出張が多く、担当するのも行ったことがない国ばかりなので、赤いところが増えてくれることを期待しています。

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