【今日の授業】セミナー、保健経済

Reading weekも終わり、今日から授業が再開されます。Term1の終了まで突っ走らなければなりません。

午前は、コース向けのセミナー。今日の話は、国際的な保健政策の変遷について。国際保健の変遷はフェーズとしては、1970年代のPrimary Health Care以降、1980年代のHealth Reform、1990年代のGlobal public-private partnersの時代に分けられ、テーマとしては、


Context and discourse, Actors, Aid modalitiesの側面から分けることできるそうです。この分類に沿って、フェーズ毎に、コンテキストとActor、プロセス(Aid modalities)が開設されました。特に印象に残ったことは、70年代はまだ保健が開発の一部と見なされておらず、WHOもMedicalな方面に特化されていたこと、80年代に保健の世界のActorに世銀が入ってきたこと、そして90年代にGates Foundationに代表されるPrivate sectorが国際保健に大きな影響を与えるようになってきたこと、でした。あと付け加えるとMDGの登場によって、共通の明確な目標ができたことも特筆すべきかと思います。

こうした流れを受けて、現在は多くのイニシアティブ・パートナーシップが立ち上がっていて、保健開発に資金が注がれているが、エイズなど特定疾病対策やその他のVertialなプログラムに集中して保健システムの強化などにお金が回っていないといった弊害があるそうです。

結論としては、現在は大がかりなSocial Experimentが進んでいる状態で、保健が国際(International)を超えて、GlobalなIssueとなっているということでした。

これまでもいろいろな切り口で、国際保健の潮流を聞いてきましたが、今日の切り口は、開発全体の流れをふまえて保健セクターを説明していることで、より広い視点から保健の位置づけが整理されたと思います。個人的には、資金と平行してどれだけキャパシティをあげていけるのかということが課題だと思っていましたが、このあたりの取り組みについてはあまり情報が得られず残念でした。

午後は保健経済の授業。今日は前回のMarketの続きで、Market Failureについてでした。前回は、完全な競争が行われているマーケットとは、どのような条件があって、その中では価格の設定はどのように行われるかというものでしたが、今回はより現実に近い状況として、完全な競争が行われない要因としてどのようなものがあり、それぞれの要因で価格の決定はどのように行われているか、ということを習いました。

完全なマーケットの条件は、1.多くの生産者がいること、2.これらの生産者が同質の製品を生産していること、3.市場への参入が容易であること、でした。この中では、価格は需要と供給によって決定され、この価格は生産者のMarginal costとAverage costが重なったところと同じになります。

こうした完全なマーケットにならない状況として、今日あげられたのは、1.Monopoly、2. Externalities, 3. Assymetries of information, 4. Public goodsでした。ポイントは、Monopolyにおいては、価格は生産者のMarginal costとMarginal revenueが重なるところに設定され、完全なマーケットに比べ、高い価格、少ない供給で固定されてしまうこと、Assymetric informationによって、Moral HazardやAdverse Selectionが起こること、Externalitiesによって、Maginal Social BenefitとMarginal personal benefitが一致しないこと、でした。こうした弊害を取り去るために政府ができることが、Financing, subsidise, regulation, などです。

今日は予習をちゃんとしていたせいか、比較的分かりやすく思いました。ただ、Moral HazardとAdverse Selectionについて、まだ曖昧な点があるので、もう少し復習が必要そうです。

スポンサードリンク

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください