「ホームズゆかりの地」案内:Tottenham Court Road

FSL: Tottenham Court Road (P40)

Tottenham Court Road駅といえば、大英博物館の最寄り駅ということで、原典にも博物館の記載が数カ所あります。(ホルボーン駅の方が近いような気もしますが、気のせい?)

ホームズも昔この近くに下宿していたんですね。今回はベーカー街に住むことはできませんでしたが、若きホームズが住んでいた近くに住めたので満足です。

1.British Musium-Great Russel Street, WC1

ホームズが調べ物をした大英博物館の中に図書館ですが、数年前の改修によって、ユーストン駅の近くに建てられた建物に移ってしまったそうです。ただ、博物館内にもまだ蔵書と閲覧室はあるようです。

「マスグレーブ家の儀式」

FSLの記載:The Museum`s famous Reading Room contains an enormaous collection of scientific works. In The Musgrave Ritual, we learn that this is where young Sherlock studied those branches of science that would later make him so efficient.

延原訳登場シーン: だが最初はいかに困難を感じたか、少しでも仕事を開拓したいと、どんなに骨を折ったかなんて、話してもおそらく君はほんとうにはしまい。
最初ロンドンへ出てきた時はモンタギュー街の、大英博物館の角を曲ったところに間借りして、おそろしく退屈な時間を、将来役にたちそうな学問をうんと手びろく勉強して潰していたもんだ。

「バスカビル家の犬」

FSLの記載:In The Hound of the Baskervilles, the Vandeleurs established a school in Yorkshire. When it failed, they charnged their names to Staplenton, and moved to the South of England. Holmes learned that the British Museum considered Stapleton a recognized authority in entomlygy.

延原訳登場シーン:そこで夫婦相談の上またしても名前をステープルトンと変えて余財をまとめ、将来の方針を決めてその地を立ちのくことになったが、昆虫学に趣味のあるところから、あの南部地方へ落着くことになったのだ。大英博物館で調べてきたことだが、ステープルトンは昆虫学では一家をなした権威者で、ことにヨークシャー時代に発見して学界に報告した蛾には、彼の名誉のためヴァンデリュルの名を冠したのがあるそうだ。

「ウィステリア荘」

FSLの記載:In Wistera Lodge, Holmes visited the British Museum reading up on Eckermann`s “Voodooism and the Negroid Religions”

延原訳登場シーン:ホームズは微笑しながら、手帳の記入事項を見た。

「僕は大英博物館で半日つぶして、そのことや、他のことについて少し調べてきたがね。ここにエッカーマンの『ヴーズー教と黒人の宗教』から抜粋しておいた一節がある――

大英博物館

2.Museum Tavern (Alpha Inn)ー49 Great Russel Street, WC1

お次は大英博物館の前にあるMuseum Tavernです。博物館の前の通りにあります。博物館の近くには他にもパブはありますが、確かにここが一番近いし、おそらく当時からあったのでしょう。今度入ってみようと思います。

「青いガーネット」

FSLの記載: This old Tavern is the most likely candidate for being the Alpha Inn in The Blue Carbuncle. There, some of the regulars, including Henry Baker, joined the Christmas goose club. This started the whole affair

延原訳登場シーン:「では帽子はそこに、鳥はそちらのをどうぞ。ついでにあなたのその鳥をどこで手においれになったか、聞かせていただけませんか? 私はこう見えても鳥には目のない男でしてね、あんな上等の鵞鳥はめったにあるもんじゃないと思うものですから」
「造作もないことです」ベーカーはすでに立って、帽子と鵞鳥を大切そうに小脇にしていたが、「私たちの仲間五、六人が博物館にちかいアルファという飲み屋の常連なんです。私たち昼間は博物館にいるものですから……


現地探訪はこちらの本を基に行っています。(本文ではFSLと略しています。)

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延原謙氏の訳はこちらからの引用です。

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  •  大英博物館、ある意味、コマーシャライズされましたよね。
     大閲覧室は、でっかいイベントホールみたいになってたんでしたっけ?(大改修後、1回しか行ってないので、よく覚えてないです。)
     図書館は、ユーストンというよりは、セントパンクラスのお隣では? まぁ、にたようなもんですが。。。もともと、どんな土地だったんだろう? ボクがいた頃にも工事は始まっていたような気がしないでもない。。。
     あ、ということは、マルクスがいつも座っていた「閲覧室のいす」は、どこへ行ってしまったんでしょうか?
     博物館の中には、ホームズの「足跡」はあったっけ?ん~、記憶にない。。。

  • としちゃんさま、
    そうですね、どちらかというとセントパンクラスに近いかもしれません。いつもユーストン方面からアクセスするものですから。
    博物館の真ん中あたりに本がたくさんあるのがちらっと見えましたので、あそこにいろいろ残しているのかもしれないと思っています。今度学校の帰りに覗いて、確かめてきます。博物館はもっと出てくるかと思いきや、意外と少なかったので意外でした。

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