【食漫】ハードボイルドグルメ漫画の傑作、「孤独のグルメ」を読む

孤独のグルメ

 

料理漫画好きなのですが、これはジャンル分けがしがたい漫画ですね。ひたすら主人公のおじさんが一人でご飯を食べる様子を描いた漫画です。

日本で評判なようなので、先日Amazon.jpで本を買ったときに一緒に注文してみました。

 

「孤独のグルメ」の内容

輸入雑貨を個人で扱っている主人公(40代くらい?)が、そこら辺にあるような普通の食堂に入ったり、弁当を買ったりと、一人飯をする様子が淡々と続いていきます。食べるものも「ぶた肉いためライス」であったり、「カレー丼」、「焼きそばと餃子」だったりと、普通のメニューばかり。

そう書いてしまうとつまらない漫画のようなのですが、よく分からない魅力があって、何度も読み返してしまいます。

主人公の井之頭五郎はちょっと島耕作風でダンディーなたたずまいなのですが、ちょっと「とほほ」なところがあって、そのギャップが魅力。食に対するこだわりがあるのですが、それは高級な料理に向かずに、普通の料理に向いているあたりもなんとなく親近感を感じます。

例えば、最初のエピソードでは、「・・・とにかく腹が減っていた。」、「焦るんじゃない、俺は腹が減ってるだけなんだ。」とか、ちょっと気取った独白が続くのですが、食堂に入って豚肉いためと豚汁を頼んで、いざ来てみると「うーん、豚肉と豚汁でぶたがダブってしまった」とか同じ調子でつぶやいていたりしています。ハードボイルド調の語りなのですが、「ぶたがダブってしまった」って、そんな深刻な顔しなくても。(すごいシリアスな顔してます。)

でも、こうやって一人飯を楽しむ方法もあるんだなと気づかされます。東京にいたときは一人飯もたまにしましたが、正直なところあまり好きではありませんでした。どうせ一人なら家に帰って自分で料理しようと思ってしまうんですね。それに一人で入りやすいところって限られてるし。

でも、この主人公は焼き肉も一人で食べるし、甘味処にも入っていきます。かといって別に堂々としている訳じゃなくて、注文を繰り返し聞かれるのがやなのではっきり言うようにしていたり、回転寿司では注文が通らずに恥ずかしい思いをしたりと、一人飯特有の哀愁も漂わせていたりします。

 

Tomo’s Comment 

10年ほど前の連載のようですが、最近また人気になってるようですね。この作品の雰囲気を魅力に感じる人にとっては面白い漫画だと思います。

 

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