だいぶ以前に購入したものの日本に置いてきてしまった本です。ホームズ関連はすべて持ってくるべきだったと後悔していたのですが、特に持ってくればよかったと思った一冊がこちらでした。
電子書籍で入手
ところが便利になったもので、最近は書籍のオンライン化が進んでいて、ネットで本を購入しコンピューター上で読めるようになっています。オンライン書店もかなり増えてきているようです。(ただし、メインのコンピューターがMacなので、いくつかのオンライン書店ではMacで読めるフォーマットのものがありませんでした。)海外暮らしをしていると、Amazonなどで日本から本を買うことはあるのですが、送料などで結局1.5倍くらいの値段になってしまいます。その点、オンライン書店であれば値段通りで購入できるのでお得といえます。難点はコンピューターがないと読めないことくらいでしょうか。
いくつか回ったオンライン書店すべてでホームズ関連を調べてみたところ、こちらの本を発見。すでに持っているにもかかわらず購入してしまいました。
ホームズ・ソサエティ会員としての活動
著者は以前にも紹介した「シャーロッキアンの冒険と回想」を書かれた河村幹夫さんです。サラリーマンとして海外駐在する傍ら著作をしている方で、週末の勉強法などの本や雑誌でもよく紹介されていたと記憶しています。(すでにサラリーマンは引退されていると思いますが。)
本書は河村さんがロンドン駐在時にシャーロック・ホームズ・ソサエティ・オブ・ロンドンに入会し、ホームズ研究にのめり込んでいった様子が描かれています。
ストランドマガジンのことやコナン・ドイル、日本武術のことなど、ホームズ作品にまつわる事柄を掘り下げた内容もあるのですが、メインはロンドンそして英国で河村さんがいかにホームズを題材に、各地を巡り、人々に会ったのかという体験談が主体となっています。
ある時はホームズ・ソサエティの会合に出席し、またある時はバスカヴィル館を探しにダートムアを車で訪ねたり、ロンドンウォークに参加してコックニーのガイドとパブに行ったり、圧巻はつてを頼りにスコットランド・ヤードの犯罪博物館、通称ブラック・ミュージアムに潜入した下りでしょうか。
またもう一つの魅力は、英国やイギリス人の特性といったことが、ホームズを通じて接したことで、実感を持って語られていることです。特に、米国人と英国人の違いについては、実体験も含めよく分かると納得しました。
米国は新しく来た人をほおっておかず、何くれとなく世話をやいてくれたり関心を示してくれたりするのに対して、英国人は新参者だからといって特に気を遣って話しかけたりはせず、時間をかけて人間関係を深めていくとのこと。これは私も同じように感じていただけに納得です。
そういえば、こちらのホームズ・ソサエティのイベントに行っても、特に構われることもなくさりげなく混ざっていました。積極的に仲良くしてくれたのはスコットランドの人で、もしかしたらイングランド人とスコットランド人でも少し違うのかもしれません。
私も同じようにロンドンに来て、ホームズ・ソサエティに入会しているのですが、河村さんがうらやましいのはある程度の長期間を英国で過ごせたこと(私は一年限り)、仕事上英国人とつきあう機会が多かったということでしょうか。私のコースは留学生が多く、英国人が少ないため、あまり多くの英国人と接する機会がありませんでした。
Tomo’s Comment
でも、そういえばクラスメートにアフガニスタンに行っていた陸軍の軍医の人がいて、自宅に呼んでくれたり、クラブ(踊る方じゃなくて会員制の方。ワトソンが玉突きしていたような。)につれていってくれたりとイギリス文化を味あわせてくれました。彼と初対面の時に「アフガンにいっておられましたね」と言えなかったのが非常に残念。
以前も読んだことがあるとはいえ、河村さんと同じようにロンドンにいる状況で読むことでさらに楽しめた一冊でした。シャーロッキアン(こちらではホームジアンですが)とはどういうものか興味がある人にはお勧めの一冊と言えると思います。
ホームズですか~★
私も以前 『赤毛連盟』 など
何作か読んだことがありますが、おもしろかったです^^
刹那さん、こんにちは。
赤毛連盟は最も面白い話の一つですね。全部で60作品ありますので、是非他も試してみてください。
はじめまして!
やっぱり何度読んでもホームズはいいですね!
最近になってからまたはまって、本、DVDと漁りました(笑)
今度はホームズ関連書籍も読んでみようと思います!
はじめまして、whimsyさん
私もホームズに関しては大きな波が何回かあるのですが、今回が3回目くらいでしょうか。関連書籍は絶版になってるものも多いのですが、新刊も続々でています。ホームズの魅力はつきないというこでしょうか。
ホームズは味がありますね。
スコットランド・ヤード
とりあえず、ロンドンを訪れた証に、New Scotland Yard (ロンドン警視庁と訳される)の警官と写真に収まる。(一人旅なので、2人組の警官に声をかけ、一人にはシャッターを頼む。さすがに、「帽子をかぶらせて下さい」とは、お願いできなかった。)
世界旅行にも写真を載せています。
Prize-Prizeは、アンケートなどでポイント稼ぐ「お小遣いプログラム」です。このようなプログラムにいくつか参加していますが、1年間全部合計して、近場の海外旅行にいける分がもらえるかどうかというぐらいです。あまり期待してはいけません。メールチェックのついでという感じです。
kenta-okさん、トラバありがとうございました。警官と写真、私もトライしてみます。