19年ゴールデンウィークの上海旅行。
到着翌日は、お昼に「老𠮷士(Jesse Restaurant)」で上海料理を楽しんだ後、田子坊を巡り、夕方は外灘(ワイタン)をぶらぶらしてから豫園(ユィーユエン)に行き、上海発祥の小籠包を楽しみました。
外灘(ワイタン)はビルが見もの
外灘は共同租界時代の中心地だったそうで、当時の様式の建築物が多く見られます。
場所的には黄浦江という川沿いのエリアとなります。
今回は地下鉄2号線、10号線の南京東路駅で降りて川方面に向かいました。
南京東路を歩いていても、重厚なビルが見られます。
上の写真でもちらっと見えますが、黄浦江までいくと、川の向こうには近代的なビルが建ち並ぶ浦東(プートン)エリアがのぞめます。
あいにくの曇り空のため、ちょっと暗いのですが、夜になるとライトアップされて美しい眺めとなるようです。
黄浦江の西側の歩道を南に向かって歩いてみました。
川沿いの中山東一路ぞいにも多くの歴史的なビルが並んでいます。
こちらもライトアップされて、夜景がきれいらしく、夜に来ればよかったかもと少し後悔。
中国庭園のある豫園へ
そのまま歩いてお目当てのレストランのある豫園へ向かいます。
豫園というのは、明代の庭園なのですが、今回は庭園の方に入るにはちょっと時間が遅かったのでパスして、そのお隣にある豫園商城を少し見て回るだけでした。
ちょうど夕方いったということもあり、どの商店もライトアップがはじまりつつありました。中国の時代劇風な建物がライトアップされているという不思議な世界に迷い込んだ気分でした。
中央の広場も石畳で昔風な建物が並んでいます。
もう少し遅い時間に取った写真ですが、暗くなるとさらにライトアップがきれいになります。
お目当ての南翔饅頭店へ
豫園については十分時間を取って見て回れなかったのですが、ここに来た目的はむしろ小籠包。
小籠包の発祥については諸説あるようなのですが、上海の南翔というところで生まれたのだとか。この南翔から豫園に移って現在も営業しているのが南翔饅頭店。
ただ、発祥の店である古猗園のお弟子さんが開いた店という説もあるようです。
上海の南翔饅頭店
一説によれば、小籠包の起源は1871年に中国の嘉定県南翔鎮(現・上海市嘉定区南翔鎮)の菓子屋「古猗園」の店主黄明賢が売り出した「南翔大肉饅頭」にあると言われている。南翔大肉饅頭は好評を博したため、同業者からすぐに真似された。その後、工夫を凝らして具を大きく皮を薄くし、簡単に真似ができないよう技術的な改良を加えた「古猗園南翔小籠」を販売し、たちまち有名な饅頭としてもてはやされた。当初より現在まで「南翔小籠」と呼ばれ、これが今日の「小籠包」という名称となっている。「古猗園」店主黄明賢の弟子である呉翔升が1900年に開店した老舗「長興樓」(のちに「南翔饅頭店」に改名)が1920年ごろに売り出したところ、上海で人気を呼び、現在は上海の名物点心となっている。この説は南翔饅頭店の観光案内などに使用されるもので、歴史的資料に基づかない同店舗の宣伝の可能性がある。(WikiPediaより。https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B0%8F%E7%B1%A0%E5%8C%85)
いずれにしても、1900年創業の老舗であることは間違いなく由緒正しい小籠包が食べられるものと期待していました。
南翔饅頭店は、テイクアウトもやっていて、こちらも長蛇の列になっています。
しかし今回はせっかくなので、お店の方で座って食べることにしました。
場所はテイクアウトからは少し離れた豫園にも近い荷花池のほとり。
池側から見た南翔饅頭店もなかなか風情のある建物です。最近改修したとのこと。
右手の建物が南翔饅頭店。
入り口に回ってみると、こちらも行列ができていました。
ただ回転はよく、30分ぐらいで案内されました。
まずはビールをいただきます。
せっかくなので小籠包以外もいろいろと頼んでみました。
まずはタケノコの冷製の前菜を。
英語だとCold Double Bamboo Shootsとなっていて、白いのはタケノコだと思うのですが、緑の方もタケノコなのでしょうか。シャキシャキして美味しかったので無問題ですが。
お次はスープを。
ホタテと卵のスープ。干したホタテの貝柱を使っているようで、出汁と香りが効いています。
そして、お次はメニューでも美味しそうだった灌湯包を。
こちらは蟹味噌と肉汁がたっぷり詰まったものとなっています。小籠包と違って、スプーンを使ってひとくちで食べられるものでもなく、食べ方に工夫がいります。
で、どうやってこの肉汁をいただくかというと、かなり荒っぽいのですが、ストローをぶっさす、ということになります。
こうして美味しいスープをいただいた後に、本体をいただくということです。
そして、いよいよお待ちかねの小籠包。
レンゲに一つ撮って、皮を少し破ってスープを楽しんでみました。
スープたっぷりで美味しい小籠包でしたが、すべてがスープたっぷりではなくて、かなり個体差がありました。
うーん、メインの小籠包を楽しみに来たのですが、スープの入り具合についてはかなりばらつきがありましたね。
台湾の鼎泰豐はすべての小籠包が同じクオリティでしたが、ちょっと残念。たまたまなのかよくあるのか。隣のおじいさんのはかなりのスープ量のようでしたので、ハズレを引いたのかもしれません。
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と、いうことで、上海の老舗小籠包レストランに行ってみたのですが・・・。
かなり期待値が高かったということもあって、小籠包のできばえというかスープがないのが混じっていたことについてはやや不満な結果となりました。
今回の上海旅行は小籠包をテーマにしてなかったので、ここだけしか行かなかったのですが、もう少しあちこち行って小籠包の奥義を究めてもよかったかもしれません。
上海で小籠包といえば、外せないレストランとは思いますが、今回の経験からはここだけ決め打ちでいってしまうとハズレを引く可能性もある、ということは記憶しておいてもよいかもしれません。
小籠包以外についてはそれなりに美味しかったので、少々残念な気持ちでした。灌湯包や前菜については普通以上に美味しいのに、お目当ての小籠包がいまいちだと評価というか印象もかなり下がりますね。
上海で小籠包を楽しみたい方は、事前にこちらのビデオシリーズの小籠包の回を見ておくと意欲が高まりますよ。
エメリルさんはアメリカに住んでいたときによくテレビで見ていました。鍋も出していて、今でもうちで使っています。
小籠包についてはこちらの記事も参考になるかと
【旅食】台北で小籠包と言えばやはり「鼎泰豊(ディンタイフォン)」は外せません。一度は行く価値あり!
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