ちょっと前の話になりますが、伊勢神宮へ行ってきました。
伊勢と言えば伊勢うどん、なのですが、カツオの手こね寿司も有名。せっかくなので美味しい手こね寿司を食べたいと言うことで、美味しいと評判の「すし久」へ行ってきました。
手こね寿司ってどんな寿司?
手こね寿司はカツオをヅケにしたものを酢飯に混ぜ込むのに手で捏ねるように混ぜるので手こね寿司というそうです。
元々は伊勢のお隣、志摩の料理料理だったようですが、伊勢の方にも伝わり今では伊勢志摩の名物となっています。
私の好きな寿司漫画「江戸前の旬」にもたびたび登場しています。
江戸前の旬16巻P81より
16巻では旬のことを気に入った八千代さん(上右側の女性)に、毎年食べるのとは違ったワクワクする鰹の寿司を食べさせてもらいたいという難題を与えられて、手こね寿司を作るというお話しでした。
江戸前の旬45巻P93より
旬の奥さんの藍子さんのお父さん(鮮魚販売をしています)が仕入れた鰹の脂があまりのってなかったため余らせてしまい、それを旬が手こね寿司にしたというエピソード。
実際に食べたことがなかったのですが、こうしたエピソードを読んでいつか食べてみたいと思っていたのでした。
この「江戸前の旬」、基本は一話完結で人情話に絡めて寿司ネタが一つ取りあげられるという構成なのですが、江戸前の寿司だけではなくて地方特有の寿司もたくさん紹介されるのが楽しいところ。
ストーリー的にも楽しめるのですが、寿司ネタになる魚介についてもとても参考になる情報も満載で、とても勉強にもなります。
そんなことでいつか食べたかった手こね寿司、せっかく伊勢に来たのでこの機会に食べてみたいと思い、美味しいお店を探してみたところ、「すし久」の手こね寿司が美味しそうなのでいってみることにします。
すし久へ
この日はちょうど昼時に訪問したため、かなり待ちのお客さんがいて30分ほど待っていました。
場所はおかげ横丁という内宮を出たところにある参道のようなお店がたくさんあるところにあります。
こちらがお店のサイトとなっています。
伊勢内宮前 おかげ横丁【店舗ガイド】行ってみるとかなり立派な店構え。
店内はまず旅館の帳場のような感じの空間があって、奧に広い和室が広がっていました。
とりあえず日本酒を一本。
名前入りのとっくりがいい味出しています。
そしてこちらが「てこね寿司の梅」。
梅はてこね寿司、小鉢2品、赤出し、漬け物となります。
鰹の刺身は大好きで、タタキよりも好きなぐらい。
ねっとりとした口触りと強い香りが好きなのですが、ヅケにするとよりねっとりとした食感になって酢飯ともばっちりですね。鰹の香りが強いのでしっかりした味の赤出しともよくあいます。
漁師料理ということなので、寿司桶にそのまま出てくるのですが、ご飯の上にのっているというかたちで、手で捏ねたような形跡はありませんでした。ヅケ丼といった面持ちです。お店で出る場合はこのような形が多いのでしょうか。てこね感を楽しみにもしていたのですが。
ちなみにこちらは季節のてこね膳。
てこね寿司とは違って、鰹のヅケだけではなく、野菜などものっかっているのが特徴のようです。
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と言うことで念願の手こね寿司を本場で食べることができました。
本当の本場はお隣の志摩市のようなので、次回は志摩でも食べて食べ比べてみたいと思います。
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