【食映画】「武士の献立」を見たら江戸時代の豊かな食文化を知ることができました。

 

 

武士の献立

最近、日本の伝統的な食、特に昔食べていたものに興味があります。

和食は最近ではユネスコの無形文化遺産に登録されるなど、世界からも注目されるようになってきました。

昔は和食よりも洋食、特にイタリア料理に興味があったのですが、段々とアジア料理に興味が出て、最近では和食のことをもっと知りたいと思うようになってきました。

いろいろと本を読むのもいいのですが、ヴィジュアルで当時の料理のことを知るにはテレビ番組や映画を見るのが一番。ということで、「武士の献立」という映画を見てみることにしました。

 

「武士の献立」という映画

「武士の献立」は江戸時代の加賀藩の包丁侍と呼ばれていた料理番の親子のお話です。

Wikiではこのような概要と紹介されています。

2010年に公開された『武士の家計簿』に続き、江戸時代の加賀藩に仕えた武士をユニークな切り口で描いた時代劇。実在の包丁侍、舟木伝内と安信親子とその家族を描いたヒューマンドラマである。脚本の柏田道夫は『武士の家計簿』の脚本も手がけている。「包丁侍」とは、剣術ではなく料理で将軍家や大名家に仕える武士を揶揄する呼び名である。武士としては足軽に近い低い身分であるが、大名家の人々の健康を守るとともに、対外的には「饗応料理」をつくり藩の威信を示すなど重要な働きをする。舟木伝内は四條流の「幕府台所人」に師事し、1707年(宝永4年)より加賀藩の「御料理人」となり活躍、『ちから草』『料理無言抄(安信との共著)』他優れたレシピ集を著した人物である。舟木家は以来明治に至るまで7代にわたり加賀藩御料理人を務めた。

主人公は包丁侍舟木安信の妻、ハル。とある余興で舟木伝内にその味覚を認められた加賀藩の女中ハルは、伝内に懇願され、息子・安信の妻となります。安信は包丁侍というお役目を軽視していたのですが、ハルの影響で徐々に一人前の包丁侍となっていくというのが大まかなお話し。

 

みどころは饗応料理

ハルが徐々に安信に認められ信頼されていく過程がこのお話しの神髄なのですが、要所で出てくる料理も興味深いところ。

特にごたごたのあった加賀藩の威信をかけて取り組んだ饗応料理が圧巻です。全部で七の膳まである豪華な料理の数々。

公式ページによれば饗応料理とは、

酒や食事などを出してもてなすこと。武家の饗応料理は本膳料理と呼ばれ、室町時代に確立された武家の礼法により、江戸時代に発展した。冠婚葬祭などの儀式的な意味合いが強く、器の並べ方(膳組)から食べる順序、服装、作法などが細かく決められている。本膳を膝前に、二の膳を右側、三の膳を左側に置く。汁ものと料理の数により一汁三菜や二汁七菜などあるが、二汁五菜を配膳するのが一般的。前田家は徳川家と姻戚関係にあったため、京風の食文化の中に、江戸の礼式や慣習も取り入れている。この頃はまだ漁の技術が発達していなかったため、鮒や鯉など川魚を刺身に使うこともあった。吸い物に魚のひれを使うのは、毒がなく鮮度の良いものを使っていることを示す。また、雉や鴨など野鳥もよく用いており、中でも鶴は珍重された。

とのことです。

こちらの公式ページの「饗応料理とは?」というコーナーではすべての献立の内容が書かれています。

鯛の焼き物や刺身など現代にも受け継がれている献立が見られるのが興味深いところです。

 

和食の3大転機

和食が飛躍したのには3つの転機があったそうです。一つが中国の禅宗の食文化に学んだ道元による精進料理。そして室町時代の武士による豪華な宴会を通じて発展した「本膳料理」。そして千利休をはじめとする茶人のもてなしの料理。

おそらくこの映画で取り上げられた料理は背景としては「本膳料理」の流れを汲んでいるように思います。時代的には茶の湯の影響もあるのかもしれません。

こうした和食の歴史というものももう少し知りたいと思います。

 

Tomo’s Comment 

現在ではありとあらゆる食を楽しめる環境がありますが、江戸時代も江戸時代で豊かな食文化をはぐくんでいたと言うことが分かる良い映画だと思います。

上戸彩さん演じるハルもとても魅力的で、裏方ではありますが舟木家のために影ながら貢献した様子もよく描かれていました。父伝内から始まり母、そして最後は安信の信頼を勝ち取っていく過程が丁寧に描かれているため、ラストもとても良いシーンとなっていました。

ドラマとしても料理への興味からも、なかなか良い映画だと思いました。

 

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