大洋州の島国トンガ王国に行ってきました。観光ではなくお仕事でした。
トンガ王国とは
トンガは大洋州の島国。王様が治めているので王国となります。
日本の皇室とも交流があり、今回訪問した直後に新しい王様の戴冠式があったのですが、皇太子殿下も来られるということでその準備もされていました。
場所は大洋州の中でも南の方に位置しています。
フィジーの東南にあって、フィジー経由でもいけるのですが、 今回の訪問はニュージーランド経由でした。
Wikiではこのように紹介されています。
トンガ王国(トンガおうこく)、通称トンガは、南太平洋に浮かぶ約170の島群からなる国家で、イギリス連邦加盟国のひとつである。オセアニアのうちポリネシアに属し、サモアの南、フィジーの東に位置し、首都のヌクアロファは最大の島トンガタプ島にある。
大洋州は大きく三つの地域に別れていて、ポリネシアはその一つ。他にはメラネシア、ミクロネシアなどがあります。
トンガには4つの群島、172の島(45島が有人)があって、南北600km、東西200kmの中に広がっています。首都は最大の島、トンガタプ島にあるヌクアロファ。
1700年代にはキャプテン・クックもトンガタプ島にやってきたとのことで、記念碑が残されています。
今回は仕事での訪問だったため、主にヌクアロファに滞在していました。
伝統的なトンガ料理に招待
トンガ滞在中は仕事場のそばにもホテルのそばにも歩いていける所にあるのは中華料理ばかりという状況だったので、昼食と夕食はほぼ毎日中華が続きました。
やっとトンガ料理にありつけたのは最終日になってから。今回仕事を一緒にした先方側がトンガレストランに招待してくれました。
お店は中心地とは島の東の反対側にありました。車で約30分強といったところ。
海岸沿いのお店で、暗くなる前に夕日が楽しめるようにと少し早めに来るようにとのこと。
こちらがレストランへの入り口でした。遠くに海が臨め、雰囲気の良いところである事がうかがえます。
眼前には砂浜が広がっていますが、やはり珊瑚礁の国らしく、海は砂ではなく岩だったので、磯のような雰囲気。
先方のいっていたとおり、美しい夕日が楽しめました。
レストランは自然の洞窟を利用した作りになっています。食堂はこんなところでした。
この葉っぱの上にあとで料理が並べられます。
トンガの料理法
時間があったので、うらを覗いてみると、今日のメインディッシュが。
子豚の丸焼きはこちらでのごちそうだそうです。そういえば、フィリピンでも豚の丸焼きはレチョンといって特別なごちそうでした。
そしてこちらはなんだか分かりますか?
砂が盛り上がってるだけに見えますが、こちらの料理法の一つで、地面に穴を掘って、焼けた石をいれ、バナナの葉っぱにくるんだ肉、魚、野菜などを蒸し焼きにするためのカマドとえばよいのでしょうか。ウムというのだそうです。
とても残念だったのは、砂を掘って中の料理を取り出す瞬間を見逃してしまったこと。
トンガの伝統料理を楽しむ
お酒を飲みながら、バンドの奏でるトンガ音楽(とハワイアンも少し)を聞いて料理のできあがりを待ちます。
トンガは日中は暑いのですが、日が沈むと過ごしやすくなります。ビールを飲むのにちょうどいい感じ。
食事の準備ができたとのことで会場に移りました。
トンガの衣装を着たみなさんがサーブしてくれます。
一番手前が先ほどみかけた子豚君です。
他にも伝統料理が並びます。
こちがら、この日にいただいたトンガ料理です。
向こうからヤムイモの蒸した物、野菜サラダ、魚をココナツミルクと多分柑橘類の汁につけたもの、貝、そして豚の丸焼きでした。
味はどれも良かったです。ココナツミルクをベースにしているのは他の大洋州とも共通するようです。
多分ここは観光客が多く来るレストランなので、かなり洗練された味なのだとは思いますが、シンプルな料理ですので、きっとトンガの皆さんも普段はこんな料理を食べてるんだろうと思いました。
豚はそうそう丸焼きにすることはないのかもしれませんが、芋類はヤムイモもタロイモもたくさん栽培されていたので主食なんだと思われます。
こちらは街で芋を売っている光景です。
食後はトンガのダンスを堪能
料理を食べると、別の洞窟に場所を移して、トンガの伝統的なダンスを見せてくれました。
なかなか勇壮な踊りもありましたし、ハワイのフラダンスにも共通するようなダンスもありました。
ファイヤーダンスはかなり迫力ありますね。
踊っていたのは先ほど料理をサーブしてくれた方々。みなさん、レストランで食事を出したり、ダンスをしたりとマルチな活躍でした。
踊りを堪能して外に出るとすでに日も沈み真っ暗。とはいえ、人工の光がないためか星がよく見えました。
こんなに空高く南十字星を見たのは始めてかもしれません。見える星の数自体も東京都は比べものになりませんでした。
この日は美味しい食事を一緒に食べて、仕事の成功を喜び合い、トンガの人たちと仲良くなれた夜となりました。
トンガで飲んだビール
そうそう、今回紹介したレストランで撮ったものではありませんが、トンガビールについても触れておきたいと思います。
IKALEという名前のビールはトンガで造られているビール。
あまりシュワシュワしておらず、どちらかというとエールに近い印象でした。アルコールも少し強めかな。
原料を輸入して、こちらで醸造しているそうです。
こちらはニュージーランド産ですが、どちらかというとこちらをよく飲んだかも。
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今回は仕事ということもありあまりあちこちに行く機会はありませんでした。
トンガ料理を食べる機会も一度だけでしたが、最後の最後で伝統的な料理を味わえたのはよかったです。
その国の人たちが日常楽しんでいる食事を食べることで、よりその国の人たちが理解できます。つぎに行く機会があれば、もう少し普通の家庭で食べられているようなトンガ料理もためしてみたいところです。
他の国の料理もこちらで紹介中
【旅食】太平洋の小国・キリバスの食事情をレポート! シーフードは豊かだけど野菜事情は厳しい。
1枚目の”レストランの入口”の写真に、え(’’?と思ったのですが、なるほど
洞窟内部で食事できるつくりになっているのですね。密林の一部?のようにしか
見えなかったので、食材は自分で狩る!という流れになるのかと思っちゃいました。
子豚君はちょっと休憩中・・・といった風情ですが、焼かれているんですよね。
美味しい食事とダンスを楽しんだ後に星空まで堪能できるなんて素敵な所ですね。
>Paceさん、こんにちは。
私も連れて行かれたときはどんなところかと思いました。確かに密林ぽいですね。
子豚君は一度焼いて、この後さらに焼く前に休ませていたようです。となりに焼くところがありました。
現地の方の案内があると、あまり行けないレストランなどへ行けるので羨ましいです☆
子豚君は生々しいですね食への有り難味を感じます。
>Bettyさん、こんばんは。
トンガには踊りが見られて現地食を食べられるというコンセプトのレストランがいくつか(3つか4つ?)あって、結構観光客が訪れているようです。ここも有名なようですが、確かに誘われなければ行けなかったですね。
子豚君はもっと接写したものがあったのですが、掲載は自粛しました。