この日はシチリアの最終日。前日のダブルマンマの料理教室で料理教室は終わってしまったのですが、この日は飛行機までの時間を使って塩田とマルサラ酒のワイナリーの見学が入っています。
トラーパニの塩
トラーパニの塩田はとても有名なようで、後で読んだ調味料の本にも塩の項目でゲランの塩などと並んで紹介されていました。
トラーパニの気候(温度、湿度、雨、風、地形)などが塩田に適しているそうです。
前々日に訪問したエリチェから降りてくるケーブルカーからも見えるくらい大きな塩田が広がっています。
ケーブルの柱の左上の海沿いに白っぽく見えるのが塩田です。
塩田見学
塩田の見学もReiさんのシチリア料理教室のプランに含まれています。
朝、ホテルをチェックアウトしてReiさんの車にのせてもらって塩田に向かいました。
文字通り田んぼのように区画されて水が張られた塩田が続きます。そしてその傍らには塩の山があり、レンガで覆われていました。
そしてあちらこちらには風車があります。数段階に渡って濃縮していく海水をくみ上げたり、石臼を回したりすることに使われていたそうですが、今ではたまに回すだけとのこと。
見学した塩田では中央にある風車の中を見学できるようになっていました。
風車の中からの眺め。
お隣の案内所でビデオをみせてもらい、この塩田がどのような仕組みでどうやって塩を作るのかが分かりました。
そしてお土産屋さんで塩を購入。ガーナの塩は日本の食卓塩みたいな塩が多くて、あまり味わいのある塩が手に入りません。海水から作っている所もあるのですが、衛生的にどうなのかちょっと不安がなくもありません。いずれ見学してどんなクオリティか確認したいところ。
せっかくの機会だったのでたくさん購入してきました。
そしてなによりも塩田の風景も良いものでした。空や海の青、塩の白、山の緑、などが混じり合って、そして気候的にも乾いてスカッとしていることもあって、爽快な気持ちになれます。
何度かの経営の危機もあったようですが、これだけ大規模に伝統的な製法を守りながら塩作りを続けているというところは見習うべき所だと思いました。
Tomo’s Comment @tommasteroflifeさんをフォロー
イタリア、いろんなところでまったくもー、と思うところはあるのですが、原産地統制や伝統を守ろうという食に関する取り組みについては非常に熱心に厳しくやっていますよね。
日本は枝葉末節はきちんとしていても、根本の一番大事なところで間違った価値判断をしていることが多すぎるように思います。添加物表示とか原産地表示とか、もう少しごまかしができないようにしないと、良心のない業者が問題を起こすのだと思います。
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