【食映画】フードロードムービーの傑作。「シェフ 三つ星フードトラック始めました」を見る。オススメ!

Chef

↑クリックで「シェフ 三つ星フードトラック始めました」公式ページにジャンプ 

 

食べ物系のお話しが好きで、本や漫画、テレビ番組など食に関するものを見るのが大好きですが、映画も例外ではありません。

そんな食映画好きが見てみたいと思う映画がちょうど上映中だったので行って参りました。

それが「シェフ 三つ星フードトラック始めました」という作品。

 

あらすじ

あらすじは公式ページによればこのようになっています。

ロサンゼルスにある一流レストランの<総料理長>カール・キャスパーは、メニューにあれこれと口出しするオーナーと対立し、突然店を辞めてしまう。次の仕事を探さなければならない時にマイアミに行った彼は、絶品のキューバサンドイッチと出逢う。その美味しさで人々に喜んでもらう為に、移動販売を始めることに。譲り受けたボロボロのフードトラックを改装し、マイアミ~ニュー・オリンズ~オースティン~ロサンゼルスまで究極のキューバサンドイッチを作り、売る旅がスタートした―。2014年アメリカ映画/スコープサイズ/本篇上映時間:1時間55分/原題:CHEF /字幕翻訳:牧野琴子配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント

 

みどころ

見所はいくつかあると思います。

全体を通じて大きいのは離婚して別居している妻と暮らす息子、パーシーと主人公カールが徐々に心を通わせていく様子。

最初は仕事で一時間遅れて待ち合わせに行ったりとすれ違いが多かったのですが、フードトラックで旅をするうちに戦力の一人として活躍するパーシーを一人前の仲間として扱うことでわかり合っていく。コワモテなシェフと10歳の少年の不器用なやりとりが泣かせます。

もう一つ大きなテーマと感じたのが、カールがシェフとしてお客が料理を食べて喜ぶ姿を見ることの幸せを取り戻していく姿。メニューを5年間も変えないという守旧派のオーナーの元で、新メニューにチャレンジすることも許されず、あげくに批評家に酷評されてしまいます。その後、評論家との対立でツイッターやYoutubeで炎上していき人生のどん底に堕ちてしまうのですが、そこから巻き返す過程でシェフとして大事なものを思いだしていくカールを見ていると心が熱くなりますしこちらも幸せな気分になっていきます。

 

食べ物を巡るロードムービー

マイアミでぼろぼろのフードトラックを改装して、ロスまでキューバサンドを売りながら旅をしていくのが後半の魅力です。

そしてその土地土地で名店や美味しいものが登場していきます。

 こちらの地図がその軌跡。

http://chef-movie.jp/post/111810882099


 

マイアミで出会ったキューバサンドイッチを皮切りに、ニューオリンズで味わったベニエというドーナツ、テキサスではバーベキューが美味しそうでした。

先日見た「スティーブとロブのグルメトリップ」も旅をしながら各地で美味しそうなものを食べていました。

これはそのアメリカ版、ということで登場する料理はどちらかというと豪快なものが多いです。昔良くみていたこの番組を思い出しました。 

不健康そうってついちらついてしまうのですが、食べたくさせられる魅力とパワーがあります。

 

キューバサンドイッチって

物語の重要な役割を担うキューバサンドイッチですが、アメリカに二年住んでいましたが食べたことがありませんでした。(マイアミには1回しか行ったことがないからかな。)

ローストポークにハム、チーズをパンにはさんで、パニーニを焼くような上下から鉄板ではさむ機械でバターをタップリつけて焼きあげるというものです。

 

こんな調理器具で作ります。

 

こちらにコウケンテツさんが作ったレシピが掲載されています。

ただし写真を見るとかなり上品な仕上がり。これにパターをタップリつけて鉄板ではさんで焼いていくとチーズがとろけだして美味しくなりそう。

 

Tomo’s Comment 

書ききれませんでしたが、この映画は料理人の世界をよく現していたと思います。

少し破天荒なシェフ達の世界も描かれているし、掃除を徹底的にしたりできの悪いものは客に出さないというプロフェッショナリズムもうかがえました。

同僚のマーティンが、フードトラックを始めたカールの元へせっかく昇進したスーシェフの仕事を投げ出してやってきてくれるあたりの厨房内の濃い人間関係も現れてしました。

こうしたことも含めて、とっても見所の多い良い映画だったと思います。

 

ちなみにアメリカのシェフの世界が知りたければこちらの本がオススメです。

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