シチリアでお世話になったReiさんですが、年に数回日本に来られた際に料理教室を開催されています。シチリアのさらに地方の特色ある料理を紹介しつつ作り方を教えてくれるというもの。
今回はメッシーナ地方の料理でした。
ラ ターボラシチリアーナの料理教室
Reiさんが代表をつとめる「ラ ターボラシチリアーナ」はシチリアの美食の旅をコーディネートしてくれるのですが、料理教室も充実しています。
私ももう6年ほど前になりますが、シチリアで料理教室に参加させていただきました。
最初はReiさんによるクラスに参加。
そして翌日はシチリアのマンマに習いました。
このときは料理教室だけではなく、山の上のエリチェという町を案内してもらったり、塩田やマルサラ酒のワイナリーにも案内していただき充実したシチリア体験ができました。
その後、日本での料理教室にも一度参加し、昨年は現地でも食べに行った「カンティーナシチリアーナ」のシェフ、ピーノ・マッジョーレさんの料理を食べる会に参加したり。
ピーノさんのクスクスを再度食べられて幸せでした。
そんなReiさんの料理教室、日本でもすでに数回開催されているのですが、今回はスケジュールもあったので早速参加申し込みをしたのでした。
シチリアのメッシーナって?
シチリアにはまだ一度しか行ったことがなく、そのときはパレルモの空港からReiさんのいるトラーパニに直行し、エリチェやマルサラ等その周辺には行けたのですが、他の地方には行ったことがありません。
Reiさんの料理教室in日本では、各回毎にテーマとしてシチリアの各地方に焦点を当てています。
今回はメッシーナ。
メッシーナはトラーパニとは反対側、シチリア島の北東部に当たります。
メッシーナと聞いても、まったく想像できる情報はありませんでした。
そういえば昔、学生時代にミラノでセリエAのサッカーを観戦したとき、ACミランの相手がメッシーナだったかな、と思って調べてみたら相手はパドヴァでした。そう言えば、柳沢選手が所属していたのがメッシーナでしたね。
地図で見るとグランブルーで有名なタオルミナがあるのもメッシーナ地域のようです。
食関連ではまったく創造もつかなかったメッシーナですが、Reiさん曰く、魚貝料理が豊富だったり少し面白い伝統料理もあるとのこと。
この日習った料理
今回は全9品と盛りだくさん。Reiさんとスタッフさん達がかなりの下準備をしてくださっていましたので手際よく進んでいきました。
料理は下ごしらえと調理とが交錯して進んでいきましたので必ずしも一品一品順番というわけではありませんでしたが、アンティパストから紹介していきたいと思います。
この日のレシピをみて楽しみだったのがバッカラの料理があったこと。スペインやポルトガルで食べて美味しかったのと、ガーナに住んでいたときパレルモ出身のイタリア人の経営する魚屋で一度だけ購入したのを覚えています。
こちらはスペインのボケリア市場で売っていた塩鱈
そんなバッカラを使ったサラダ(Insalata di Baccala’)を教えていただきます。
こちらがこの日のバッカラ。
といっても、戻さないとつかえないので、実際に調理したのはすでにもどしていただいていたこちら。
シンプルにトマトとタマネギと一緒にサラダにしたのですが、オリーブオイルとマッチして美味しいのです。
イカの詰め物レモンソースは、イカの胴体に詰め物をして焼いていくというもので、シチリア版印籠詰めといったお料理です。
詰め物はパン粉やチーズなど。これをイカに詰めていきます。
結構詰まりましたね。
これを焼いて、できあがりがこちら。
これをカットして先ほどのバッカラのサラダと盛りつけ、レモンソースをかけていただきました。
イカとレモン、パセリがばっちり。
次も魚介類が続いて、ムール貝の詰め物揚げ(Cozze ripiene in pastella)。
こちらもイカと同様、ムール貝に詰めていくのですが、こちらは揚げ物に。
みんなで詰めていってできあがりがこちら。これから衣を付けてあげていきます。
揚がりたてがこちら。
次に教えていただいたのが「メッシーナ風ポルペッテのリコッタ乗せオーブン焼き(Siusceddu Messinese)」。
これがフランスのスフレに由来するらしく、できあがりがふんわりと膨らむということで、面白い料理でもあります。メッシーナでもかなり古典なメニューとのこと。
まずはみんなで肉団子(ポルペッテ)を作りました。
こちらをスープで煮て、器によそい、その上にリコッタや卵のメレンゲなどで作ったものをかけてオーブンで焼きます。
できあがると、確かにぷっくりと膨れていました。
器によそって完成でした。
プリモピアットにあたるリゾットとパスタも作ります。
リゾットは、「ムール貝とアサリのリゾット(Risotto con cozze e vongole)」。
魚貝の旨味が出ています。米もアルデンテに仕上がってました。
パスタは「メッシーナ風パスタのオーブン焼き(’Ncasciata)」。
こちらは焼く前の状態。茄子やチーズなども入っています。
そして焼き上がり。
少し固くなったパスタの感じが美味しそう。
セコンドピアットにあたるものとしては、「バッカラのギョッタメッシーナ風(Baccala’ in ghotta alla messinese)」。再度バッカラを使った料理です。
ジャガイモと鱈の相性もいいですね。美味しかったです。
そして最後にデザートとして「お米のドルチェメッシーナ風(Riso nero alla messinese)」
お米を軟らかく煮ていって、チョコレートを入れて、オレンジの風味を効かせています。
ワインももちろんシチリアのもの。
やはり土地の料理には土地のワイン。
ということで、全9品とワインをいただき、すっかり満腹でシチリア気分が味わえました。
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イタリアに最後に行ったのはもう2年前で、その前はReiさんの所にいった6年前。
イタリア成分が足りてなかったので、久しぶりに美味しいイタリア料理を食べられて、そして作り方も覚えられて幸せな気分です。
でも、やっぱりまたイタリアに行きたくなってしまいますね。シチリアにも特色豊かな地域がまだまだあるようなので、じっくりとシチリアを巡るのも楽しそう。
Reiさんの著作
過去にも何度かシチリア料理を習っています 【料理教室】本場シチリアで料理を習う。シチリア・トラーパニでReiさんの料理教室 【料理教室】シチリア・トラーパニで家庭の味を習う。ダブルマンマの料理教室 【料理教室】シチリア料理の美味しさを再体験!Reiさんの料理教室in日本に参加してきました
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