【#月9でシャーロック】新月9ドラマ「シャーロック」第一話をシャーロッキアン的に見てみる

シャーロック アントールドストーリーズ第一話

岩田剛典、ディーン・フジオカ、佐々木蔵之介 – (C) フジテレビ クリックで公式へ

 

10月7日から始まった月9ドラマ、「シャーロック」。

現代日本のシャーロックということで、放送前はBBCドラマ「シャーロック」との類似性など指摘されていましたが、放映されてみると非常に面白かったというのが正直な感想。

そんなシャーロックのストーリーについてはさまざまな感想があると思いますので、ここではシャーロッキアン的に気がついたポイントやシャーロッキアンの方々が指摘しているポイントなどをまとめておきたいと思います。

 

アントールドストーリーズという副題について

まず気になるのが「アントールドストーリーズ」という副題。

シャーロック・ホームズの作品は長編4話、短編56話の60話があります。これらの中で、描かれている事件とは別に名前だけ登場する事件があります。ホームズが言及するこれらの事件は、「第二の汚点」のように、後にきちんと語られているものはあるものの、ほとんどは語られることなく終わってしまいます。

この語られざる事件、100以上と発表されている事件以上に多く、しかも事件名だけで魅力的なものが多くなっています。

事件の一覧があったらいいなと思うのは誰もが思うことですが、JSHC(日本シャーロック・ホームズ・クラブ)月例会(@JSHCGETSUREIKAI)さんのTwitterにもありますが、かつてJSHCでもこの事件の一覧が作成されていたそうです。

 

私は残念ながら1998年当時はまだ会員ではなかったため持っておりません。

 

ちなみに上のTwitterで言及されている語られざる事件を網羅している2冊というのは、ホームズ事典のことで、こちらの2冊となります。

トレーシー版の方が語られざる事件の数は多いそうで、数えてみようと試みたのですが、バンソン版がリストになっていて数えるのが簡単で97事件だったのですが、トレーシー版は文章の中で書かれているため数えにくく諦めました。

 

ネットではこちらのサイトさんのまとめが最も充実しているように思います。

 

今回の月9シャーロックはこの語られざる事件を題材にするというのが、一つの特徴と理解しました。

公式でもこのように書かれています。

アーサー・コナン・ドイルが生んだ原作シリーズには“語られざる事件(=アントールドストーリーズ)”とも呼ばれる、本文中でわずかに言及されながら、その詳細は明記されていない事件が複数存在します。全貌が明かされていないだけに、いまだに原作ファンたちの好奇心をくすぐり続けています。

本ドラマ『シャーロック』は主にそんな“語られざる事件”にスポットライトを当て、東京を舞台にスリリングかつ痛快なテイストでオリジナル映像化に挑戦しています。こちらでは、各話でモチーフとした原作の“語られざる事件”を紹介。原作の内容と照らし合わせながらドラマをお楽しみ下さい。

 

このアイデアは悪くないと思っていて、下手に原作を下敷きにしてしまうと、ストーリーにかなり制約が生まれてしまいますし、口うるさいシャーロッキアン(私ではございません・・・)からの批判も招くことになりますが、語られざる事件であれば、それらを回避しやすいんじゃないかと。

 

公式画像にも今後語られる語られざる事件がいくつかちりばめられていました。

 

アバネティー家の恐ろしい事件

今回放映された第一話。タイトルらしいタイトルはないので、タイトルからどの語られざる事件をモチーフにしているかはわかりません。

ちなみにタイトルらしくないタイトルは「第1回 世界一有名なミステリーが蘇る!天才探偵と精神科医が運命の出会い!医師変死の謎を解け」というもの。

BBCの「シャーロック」のように、ホームズとワトソンの出会いを描きたければ、緋色の研究を下敷きにしたいところですが、語られざる事件をモチーフにしているということで、どのように描くのか興味深く見守りました。

タイトルの事件部分に焦点を当てると「医師変死の謎」ということで、医師が変死してそうな語られざる事件というのは思い当たりませんので、ここからはどの事件なのかはわかりません。(ちなみに語られている事件で医師が変死するものもありません。)

どの語られざる事件をモチーフにしているか、ヒントとなったのは予告映像。

 

こちらで登場したのが「バターとパセリ」。

 

ということで、バターとパセリといえばこちら。

ワトスン君は覚えているだろうが、あのアバネティ一家の恐るべき事件は、夏の暑い日にパセリがバターのなかへ沈んだその深さに僕が気がついたのが始まりだったんだからね。(六つのナポレオン)

 

ドラマを見ていると、変死した医師の名字が赤羽。しかもその家族も今回の事件に深く関係しているということから、赤羽=アバネッティと語感も寄せてきています。

さらに、サイト「21世紀探偵」の中の人こと、ナツミさん(@723221b)さんが、鋭くこんな指摘を。

あかばねていこ→あかばねてい→アバネティ!

ついでにいうと、汀子さんを演じた松本まりかさん、本名は石田汀花(まりか)さんというそうで、役名と同じ汀が使われています。

 

改めてオフィシャルサイトを見てみると、アバネティ家の事件であることも書かれています。

アバネティ家の恐ろしい事件

(シャーロック公式サイトから)

 

アバネティ家の恐ろしい事件を描いたパスティーシュ

夏の暑い日にパセリがバターのなかへ沈んだその深さがきっかけの事件なんて、どんなに面白そうな事件なんだと読んでみたくなりますよね。

ホームズにはこうした語られざる事件などを描いたパスティーシュという分野があり、多くの作家さんたちが60作のオリジナル以外のストーリーを語っております。

そんなパスティーシュの中で、このアバネティ家の事件を描いたのがジューン・トムソンという方。

日本語訳されているパスティーシュの短編集が4冊ありますが、アバネティ家の事件を扱ったのが「シャーロック・ホームズのドキュメント」収録の「ウィンブルドンの惨劇」。

 

改めて読み直してみましたが、今回のストーリーとも通じるものがありました。ネタバレなので詳しくは書きませんが、犯人とか犯行の手段とか・・・。

 

ジューン・トムソンさんの短編集についてはこちらでも紹介しています。

【ホームズ】パスティーシュの傑作「シャーロック・ホームズの秘密ファイル」

【ホームズ】パスティーシュの傑作「シャーロック・ホームズのドキュメント」を読む

 

ついでにホームズの伝記も素晴らしいできばえです。

【ホームズ】おすすめしたいシャーロック・ホームズ伝がこちら。ジューン・トムソン著「ホームズとワトソン 友情の研究」

 

また私も忘れていましたが、このツイートで思い出しました。

 

このツイートはこの「モリアーティ」を翻訳された駒月さんによるもの。

 

「モリアーティ」は長編パスティーシュなのですが、おまけ的に短編もついていてそれが「三つのヴィクトリア女王像」です。バターとパセリも、アバーネッティ家も登場しています。(ついでにマティルダ・ブリッグスという別の語られざる事件もちょっとだけ登場しています。)

 

その他「シャーロック」にでてきたホームズネタ

登場人物の名前

まず主人公の名前ですが、ホームズ役は誉獅子雄でワトソン役が若宮潤一。

BBCの場合は現代に生きるホームズもワトソンもそのままの名前にしていますが、日本の名前には置き換えいにくいので、日本のホームズにするには工夫が必要です。

「京都寺町三条のホームズ」では主人公は家頭清貴で、家=ホームに頭=ズでホームズ。それに似た工夫があるのかと思いきや、ホームズのほうは「ほまれ」はややHとMの感じが似ていますが、獅子雄の方はそれほど寄ってないですね。何かの語呂合わせなのかとも思いましたが思いつきません。

シャーロッキアン的には獅子といえば、「ライオンのたてがみ」とか「覆面の下宿人」とかを連想します。

若宮の方はというと、姓についてはほとんどWのみという感じ。潤一はジョンと似てるかな。

ということで、基本的にはイニシャルを合わせるのみで、あまり強引な寄せ方はしていない印象です。

(何か思いついた方がいればツイッター @tommasteroflife までお知らせください。)

レストレード役は江藤 礼二。レストレードは姓で名前はイニシャルがGである以外明らかになっていません。江藤礼二の名前の方はレストレードのレがはいっていて、姓にはレストレードの後半のレードと江藤のエトがかかってるんでしょうか。

相棒の小暮クミコは小暮のグレからグレグスンを思い起こします。

刑事二人組はイニシャル合わせではないようです。

 

その他の人物ですが、鋭いと思ったのがこちら。

シャーロック・ホームズでメアリといえば、メアリ・モースタン。「四つの署名」に登場し、ワトソンの妻となる人物。

麻里のMariとMaryは非常に近いですし、姓が水野ということでモースタンと同じイニシャルMということや若宮のファンという立ち位置も非常にそれっぽい!

 

今回、尾行のスケボー少年が登場していますが、彼の名前はレオ君。シャーロック・ホームズの世界で、少年といえば、ベーカー街イレギュラーズ。町の浮浪少年達をホームズが組織化したもので、あらゆる場所に自然に潜り込んで情報を集めてきます。そのリーダーはウィギンスというのですが、名前的にはあまりつながらないですね。レオナルドという「覆面の下宿人」に登場するサーカスの力持ちはいますが、あまり関係なさそう。

 

登場する場所

全体的に舞台は浅草のようです。東京でいうと下町ですが、ホームズが住んでいたベーカー街はロンドンの下町とはやや違っています。原作との関係はあまりなさそうですが、日本ぽさを出す舞台としてはなかなかよい感じと思っております。

 

さて、原作のホームズとワトソンは同居人同士ですが(その後結婚して別居の時期もありますが)、今回の「シャーロック」ではどのような設定なのかも気になるところ。

最初はもちろん別居ですが、最後に同居に至る経緯が描かれていて、今後同居生活が始まるようです。

ホームズとワトソンはベーカー街221Bという住所に住んでいました。

若宮が住んでいるマンションの入り口がちらっと映るシーンがありましたが、マンション名が「ベーカーハイツ」で住所の番地が2−21。

こちらの方がキャプチャーしてくれています。

 

このあたりは寄せやすかったと思いますが、221を自然な2丁目21番地にするあたりは上手いですね。あるいは住所表示の右の方しか見えてないので、○○ー○2ー21とかかもしれません。

 

ホームズとワトソンが出会う場所ですが、原作では聖バーソロミュー病院というところとなっています。この聖バーソロミュー病院、実在しており、BBC「シャーロック」では、実際に撮影もされています。

昔ロンドンに住んでいたときに私も訪ねてみました。

 

月9「シャーロック」では、若宮が働いていて今回の事件の現場となったのが十益中央病院。聖バーソロミューの聖というのはSaint=セントなので、中央=セントラルでセント部分は共通しています。十益というのは読み方出てきたかわかりませんが、「とおます」と読めます。

セント・トーマス病院というのはロンドンにあるのですが、ホームズの原作には登場していないと思います。(もしかして見落としているかもしれません。)

ちなみに、上述の「モリアーティ」収録の「三つのヴィクトリア女王像」で、死者が運ばれたのがセント・トーマス病院でホームズも訪問しています。

 

もう一つ榎原医科大学というのが若宮の出身となっており、エバラってなんだろうと思ってたら、このツイートで納得。

 

おおー、ドイルつながりで、エバラ=エディンバラか。

エディンバラのドイルが通っていた学校も昔訪問したことがあります。ドイル展をわざわざ見に行ったのですが、試験中ということで中には入れませんでした。

サージョンズホール

 

 

乗り物

今回印象的だったのは最後の船上のシーン。

誉とレオが、若宮達の乗ったボートを追跡するシーンがありますが、原作の「四つの署名」のクライマックスも犯人達の乗ったボートを追跡でした。そのボートの名前は『オーロラ号」。

そういえば、若宮のパソコンの壁紙にオーロラの写真を使っていましたが、誉の推理の材料ではありますが、直接船には関係はしていませんでした。

ちなみに北海道の名寄町で2015年3月19日にオーロラが観測され、11年ぶりだったそうです。誉も2003年と4年に観測といっていますので、確認したところ2004年11月に北海道陸別で観測されたそう。誉は網走と言っていますが、網走でも見えたのかもしれません。

 

追跡シーンでは誉が髭をつけて変装しています。原作のホームズも、変装が得意。さまざまな別人に変装しています。船つながりでいうと「黒ピーター」でベージル船長に変装していますが、顎髭をつけていたという記載はありません。

顎髭で船というと「四つの署名」でオーロラに乗っていたサディアス・ショルトー、そして「黒ピーター」の銛打ちのパトリック・ケアンズという船乗り。

わざとらしい髭の変装なので、何か意味がありそうでしたが、どういう意図があったんでしょう。

(追記)

こんな見方もありました。

 

 

別の乗り物で、あまり本筋に関係ないのですが、印象に残っているのが人力車。誉が一人で人力車に乗っているシーンがあったのですが、直感的に思ったのが馬車。ホームズのロンドンでは馬車が主要な交通手段で、ホームズもよく使っていました。

馬車の大きさによっていろいろと種類がありますが、ホームズ当時よく使われていたのが小型のハンサムと呼ばれる馬車です。

Wikiに写真がありましたが、今回登場していた人力車と非常によく似ています。

Hansom-cab.jpg
CC 表示-継承 3.0, Link

 

御者が後ろに乗るので正確に同じようなビジュアルではないですが、それ以外はほぼ同じデザイン。

ロンドンのホームズの馬車のイメージを現在の浅草に持ってきていて非常に象徴的な場面でした。

 

誉の持ち物

誉の部屋が雨漏りしているシーンがあり、いくつか小物が気になりました。

一つはボクシングのサンドバッグ。

誉もボクシングをするのかもしれないことを予感させるのですが、実はホームズもボクシングの名手で、プロになっていたらいいところまでいったかもしれないほどの腕前だったようです。

「知らないはずはないがな」とシャーロック・ホームズがとつぜん、元気よく話しかけた。「おれを忘れたのかい、マクマード? 四年まえの夜、アリソン館でのお前の後援興行で、お前と三ラウンド闘ったアマチュアのこのおれを、よもや知らないはずはあるまい?」
「やあ、これはシャーロック・ホームズさんじゃありませんか!」プロボクサーはわめきたてた。「どうもとんだお見それをやらかしたもんで! そんなところへこっそり立ってなぞいなさらねえで、いきなりこのジョーへあんたのダブル・パンチでもくらわしてくれたら、すぐに思いだすんだったのに。ところで旦那は才能をだいなしになすったと見えるね。あれからみっちりやってれば、ぐんとのしあがっていたろうになあ!」(四つの署名より)

 

サンドバッグにパンチを入れてシャドーボクシングを披露するシーンはありましたが、今後もボクシングが登場するであろうことは、最後のシーンでこのサンドバッグを若宮の家に持ち込んでいることからも予見されます。

それから同じく誉の部屋にあった化学実験器具。こちらもホームズはベーカー街の下宿でさまざまな化学実験をしていたのと通じています。

化学実験

 

そして誉の部屋で水漏れのシーンであちこちに散らばった書類を片付けていますが、ホームズも部屋のあちこちに書類を山積みにしていたのと通じています。

 

誉の趣味がバイオリンであることもしばしば描かれていました。ホームズもバイオリンを趣味としていて、持っていたのはストラディヴァリウスの銘品。入手したいきさつも「ボール箱」で次のように書かれています。

簡単な食事を愉快にすませたが、そのあいだホームズはヴァイオリンのことしか話さず、いまもっているストラディヴァリウスは少なくとも五百ギニーの値うちのものだが、それをトテナム・コート通りのユダヤ人の質屋でわずか五十五シリングで買ったいきさつを、大得意で語った。それから話がパガニーニのことになって、一本のクラレットを楽しみながら一時間も対座するうちに、彼はこの名ヴァイオリニストの逸話をつぎからつぎと聞かせてくれた。(「ボール箱」より)

誉はただ音楽を弾くだけではないなかなかユニークな使い方をしていましたね。

今後、バイオリンを入手した経緯なども紹介されるでしょうか。

 

ワトソンの記録

今回のエピソードの最後に、若宮が、

「万一に備えて記録を取ることにする。もし僕に何かあったときにはこの資料の公開を許す。」

と語っています。

本家ホームズの事件のほとんどもワトソンによる記録となっています。たくさんの事件を記録していますが、そのすべてを公開したわけではなく、未公開事件も多くあるとワトソンも語っています。

チャリング・クロスのコックス銀行の地下金庫のどこかに、元インド軍付、医学博士ジョン・H・ワトスンとふたにペンキで書きこんだ、旅行いたみのしたガタガタのブリキの文箱が保管されているはずである。この中には書類がぎっしり詰まっているが、その大半はシャーロック・ホームズ氏がいろんなことから捜査にあたった奇怪な事件を記録したものである。そのあるものは、面白いことに、まったく失敗だった。そういうものは、最後の解決がないのだから、まずお話にならない。解決のない問題というものは、研究者にとっては面白いかもしれないが、気楽に読もうという読者には退屈でしかなかろう。(「ソア橋」より)

 

若宮の記録は公開を前提としていないようですが、「何かあったとき」が訪れてしまうのでしょうか。

 

ワトソンの何かあったときというのは「最後の事件」が思い当たります。

シャーロック・ホームズの世に卓絶する不思議な才能を記録する最後の物語を書くため、このペンをとるのは、私にとって心おもき業である。支離滅裂な、ほんとに回らぬ筆をもって私は、「緋色の研究」時代に偶然彼と知りあったころから、最後の「海軍条約文書事件」にいたるまで——これは面倒な国際関係の紛糾を未然にふせぎえたものと信じているが——彼とともになし得たかずかずの経験を伝えることに努めてきた。私はこの種の物語のペンを以上でとめておき、その後私の生活に空虚を生じたまま、二年後の今日にいたってもなお満たされないでいるところの、あの事件には口を閉じているつもりだった。

上の続きが気になる方は是非原作もよんでいただければと思いますが、当然月9「シャーロック」でもあの宿敵モリアーティに相当する人物が登場すると思われます。イニシャルJMに注目?

 

その他

その他に原作に通じるネタが無いか考えてみましたが、あとはちょっとあやふやな感じ。

誉の部屋が水浸しになるのは、なにか元になりそうなエピソードがあったか考えてみたのですが、水浸しの状況は書かれていないのですが、「最後の事件」で部屋が火事になったシーンはあったので、火を消すために水をかけたことは推測されます。

「ワトスン君、けさの新聞みたかい?」

「いいや」

「じゃべーカー街でなにがあったか知らないんだね?」

「べーカー街でなにがあった?」

「ゆうべあの部屋へ火をつけられたよ。大したことにはならなかったがね」

「へえ! 怪しからんやつだ!」(「最後の事件」より)

最後の事件というのはホームズが宿敵モリアーティ教授と対決する話ですが、途中でホームズが襲撃されたりする一環で火もつけられたというのが上のシーン。

 

若宮が医者をやめて酪農をやろうとしたりするのは、ホームズが引退して養蜂をしたのと似てるのかな。

 

ちょっと見方を変えて、今回の事件は、赤羽医師が病院のビルの屋上から落下して死亡するというものでしたが、病院からの落下と言えばBBC「シャーロック」のシーズン2のエピソード3「ライヘンバッハ・ヒーロー」。こちらはシャーロック本人が聖バーソロミュー病院の上から飛び降りるというものでしたが、これも少し共通する?

 

(追記)

その後、見落としていたり書き忘れていたことをTwitterでご指摘いただきました。

まずは、今回の映像で赤が意識的に使われていたというもの。ホームズとワトソンの出会いが「緋色の研究」ということで、赤つながりだったのかもしれません。

きれいだなー、とは思っていたのですが、緋色への連想は気づいていませんでした。

 

もう一つ、こちらは見た瞬間、おっ、と思ったのですが、書き忘れていました。

 

赤羽一家が食事をしたレストランがシンプソンズというのですが、実はSimpson’sというレストランはロンドンに実在しており、ホームズもたまに食事に行ったりしていたことが、「瀕死の探偵」や「高名な依頼人」で語られています。

現在もストランドという通りで営業を続けており、ローストビーフを目の前で切り分けてくれるサービスを続けています。

Simpson's

初めてロンドンに行った時に現地在住の方に連れて行ってもらいましたが、ロンドン在住の時は貧乏学生だったのでいけませんでした。

最初に行った時にもらったメニューは今でも大切にしています。

Simpson'sメニュー

 

もう一つ、今回登場した3人の人物が医師国家試験のカンニングをしたのですが、カンニングと言えば、「3人の学生」。人数と行為が一致しています。下記ご指摘で気がつきました。

 

 

第二話への期待

第二回は【探偵×医師最強バディ始動!天才VS聖女の謎解き心理戦】というタイトルとなります。

 

公式に寄れば、次回は語られざる事件のうち、「ダーリントンの替え玉事件」が語られるようです。

この事件は「ボヘミアの醜聞」という事件に登場しています。

「あれが何の役にたったのだい」

「きわめて大切だった。女というものは、自家が火事と知ったとたんに、いちばん大切にしているもののところへとんでゆく本能がある。これはどうにも制しきれぬ衝動で、僕はたびたびこいつを利用したことがある。たとえばダーリントンの換え玉事件でも役にたったし、アーンスウォース城事件でもそうだった。人妻なら、何はおいても赤ン坊を抱きあげるし、さもなければまず宝石類だ。(「ボヘミアの醜聞」より。)

 

聖女というキーワードも気になりますが、ホームズにとっての女性というのは「あの女」アイリーン・アドラーのこと。

シャーロック・ホームズは彼女のことをいつでも「あの女」とだけいう。ほかの名で呼ぶのを、ついぞ聞いたことがない。彼の視野のなかでは、彼女が女性の全体を覆い隠しているから、女といえば、すぐに彼女を思いだすことにもなるのだ。とはいっても「あの女」すなわちアイリーン・アドラーにたいして彼が恋愛めいた感情をいだいているというのではない。(「ボヘミアの醜聞」より)

 

語られざる事件が登場しているのもアイリーン・アドラーが登場する「ボヘミアの醜聞」ということで、この聖女はアイリーン・アドラー的な役回りなのかもしれません。また、名前も青木藍子ということで、アイリーン・アドラーと同じイニシャルAAとなります。

(追記)アイリーンのアとアドラーのアでAAなんですが、実はアイリーン・アドラーの英語でのイニシャルはIrene Adler=IAとなります。よく考えると無理に英語のイニシャルにしないで、日本語で最初に来る文字でみてけばいいのかも。シャーロック・ホームズ=獅子雄 誉で、「し」と「ほ」、ジョン・H・ワトソン=潤一 若宮で、「じ」と「わ」というように。アイリーンも「あ」と「あ」になりますね。

 

職業は弁護士と言うことで、こんなつながりも。

 

楽しみです。

 

Tomo’s Comment 

ということで、月9ドラマシャーロック、大いに楽しむことができました。

Twitter上ではシャーロッキアンの皆様の反応も概ね良好のようです。

贅沢を言えば、パセリとバターのくだりは、沈み込んでいないのがちょっと残念だったり、謎解きのヒントがすべて視聴者に見せられてなかったりと、やや不満な点も。

とはいえ、ホームズの原作も、本格謎解きミステリーではないので、同じようにホームズしか知らないことで事件を解決するどちらかというと探偵ものなので、そんな感じでいいのかもしれません。

 

今回は初回と言うことで、長くなってしまいました。

第二回以降も気が向けば原作との関係について考察していきたいと思います。

 

上でも書きましたが、何か思い当たるネタがあれば、Twitterで、@tommasteroflife にむけてつぶやいていただければ幸いです。

また、#月9でシャーロック というハッシュタグでシャーロッキアンの方々のリアルタイムのつぶやきも終えますので、こちらも楽しみ。

 

まとめはこちら

アイリーン登場?新月9ドラマ「シャーロック」第二話もシャーロッキアン的に見てみる

早くも黒幕の影が!新月9ドラマ「シャーロック」第三話もシャーロッキアン的に見てみる

 

キーワードは失踪でなく橋?月9「シャーロック」第四話をシャーロッキアン的に見てみる

【#月9でシャーロック】「マーゲートの婦人事件」がモチーフ。月9「シャーロック」第五話をシャーロッキアン的に見てみる

 

当ブログではホームズについては次のようなカテゴリーであれこれ書いています

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