お料理の本を買うのが好きで良く買っています。心がけているのは本を買ったら何か一品は作ってみるということ。ただ読むだけではもったいないですよね。
イタリア料理が好きなのでイタリアンの本もたくさんあります。今回はそんな本から一冊紹介したいと思います。そして実際に作ってみたものも。
イタリア好き
イタリアが好きという話はこちらでも何度も書いていますが、そもそものきっかけはサッカーとイタリア料理。
サッカーは今や(というか生涯)グーナーであることを誓っているのですが、小中高とサッカーをプレーしていたときのアイドルがACミランのフランコ・バレージ。ということもあって、イタリアサッカーが大好きだったのがイタリア好きのきっかけの一つ。
そしてもう一つのきっかけはイタリア料理への興味です。そもそもなんでイタリア料理に興味がわいたのか紐解いてみると、当時NHKのイタリア語講座に出ていたパンツェッタ・ジローラモさんの紹介するナポリ料理が美味しそうだったということがきっかけ。
その後、ジローラモさんとサルバトーレ・クオモさんの共著のこちらの本を買って、いろいろと作り始めたのがイタリア料理への目覚めだったと思います。パスタマシーンをイタリアで買ってきて手打ちパスタを始めたのもこの本の影響です。
パンツェッタさんちのナポリ定食
そんなジローラモさんの奥様のパンツェッタ・貴久子さんが書いたのがこちらの本。ナポリなどで学んだレシピが満載。そして可愛いイラストがたくさんで、読むだけで楽しくなってきます。
春から冬まで、四季折々のメニューが、レシピとともに可愛らしいイラストで紹介されます。このイラスト、貴久子さんの描いたものなんですね。
そしてナポリ定食とは言うものの、貴久子さんがイタリア各地の友人から習った料理もありますので、地域的にナポリ料理だけではありません。でも、これらの料理がパンツェッタ家で食べている料理だと思えば、ナポリ定食なんだと思います。
実際に作ってみた
先日、お客さんを呼んで家で夕食会をやったときに、この本のメニューを中心に作ってみました。総勢6人のパーティーでした。
前菜として作ったのが「ピリ辛キノコ」。
ニンニクと唐辛子をきかせたトマト味のキノコです。名前の通りちょっとピリ辛なところがポイントの料理。
次とその次はこの本に載ってたのではありませんが、材料があったので作成。「マグロのカルパッチョ」。前日に刺身にもできるマグロのさくをもらったので作ってみました。表面を焼いてタタキ風にしています。
続いて「タコのマリネ」。タコは新鮮なものが近くの魚屋で手に入るのでガーナでもよく料理している食材です。タマネギとパセリ、ミニトマトとマリネにしています。
続いてプリモピアットに。といっても最初の一品は冷製のパスタなので前菜とプリモの間のような位置づけになるでしょうか。
この本で紹介されていた「地獄風カッペリーニ」
冷製のトマトパスタは以前にも作ったことがありますが、この冷製パスタに熱々のニンニクオイルを上からかけるのが地獄風の由縁だそうです。ただ冷たいパスタとは違った味わいがあります。
続くプリモピアットは、この本で紹介されていた「ナポリ風溺れダコ」をパスタソースにしてみました。
ナポリ風溺れダコというのは、「たこは自分の水で煮える」というナポリ教えに沿って、タコとトマト水煮をことこと煮て作ります。ワインのコルクを一緒に煮るのが柔らかく煮る秘訣だとか。やってみたら、確かに柔らかくなったような気も・・・。
そしてもう一品パスタが続きます。
これもこの本で紹介されている「いんちきジェノベーゼ」。
かたまりの豚肉とタマネギを時間をかけて煮込むナポリ独特のソース、「ラ・ジェノベーゼ」を、時間を短縮して炒めて作るところが「インチキ」と名付けられた理由だそうです。それでも、タマネギを飴色になるまで炒めるのでそれなりに時間がかかります。ナポリなのになぜジェノベーゼ?というのが若干の疑問です。
そして本来はメインであるセコンドピアットに行くところなのですが、イタリアから輸入されたモッツァレラチーズが手に入ったので「ピッツァ・マルゲリータ」を作ってみました。
バジルも近くの畑で買ってきたばかりのもの。焼いたのでちょっとちっちゃくなっちゃいましたが、チーズとも相まってなかなかの美味しさ。生地についてはもう少し研究の余地がありそうです。
そしてセコンドピアットとして作ったのが、「カラブリア風ポーク」。貴久子さんがカラブリアの友人から習ったレシピだとか。
豚肉にフェンネルシードと唐辛子をまぶして焼いたものです。カラブリア州には辛いものが多いのだとか。いつか行って見たいところが増えました。
そしてデザートなのですが、こちらの本でもいくつかのデザートレシピが載っていたのですが、材料が揃わなそうなので、いつも作っているお馴染みの「ティラミス」にしてみました。
人数は多かったのですが、品数も多かったのですっかりお腹がいっぱいになりました。
Tomo’s Comment Follow @tommasteroflife
必ずしもナポリ料理で統一出来なかったのですが、一つのレシピ本からたくさんの料理を作るというのもなかなか楽しかったです。「イタリア料理というものはなくイタリアの地方料理がある」、と言われることが多いのですが、こうしてナポリを中心に地方料理で揃えてみるというのもなかなか良い経験でした。
イタリアン好きとは言え、各地方料理のレパートリーが多いわけでもありませんので、これからもどの地方の料理なのか意識して学んで作っていきたいと思っています。
イタリア料理はこちらでも紹介しています!
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