2012年にシチリアに旅行したときに、トラーパニ在住の料理研究家Reiさんとイタリアのマンマに料理を習う機会がありました。
シチリアには初めて行ったのですが、現地の美味しい食材を料理できて、それまでそれほど好きではなかったオレガノが好きになったり、さらに塩田やマルサラ酒のワイナリーを見学できたりと、すっかりシチリア料理が好きになってしまいました。
以来、現地で買ってきた食材で習った料理を作ったりしていたのですが、その後シチリア再訪の機会がなく残念に思っていたところ、Reiさんが東京で料理教室をされるというお知らせがありました。
ラ・ターボラ・シチリアーナ
Reiさんはシチリアトラーパニ在住の料理研究家(正確にはシチリア料理・菓子スペシャリスト)であり、料理教室を開催するラ・ターボラ・シチリアーナの主催者でもあります。現地での料理・菓子教室の開催の他、現地でのツアーなどの企画もされています。
ラ ターボラ シチリアーナ | La Tavola Sicilianaもともとは私がSo-netブログをやっていたときに、同じSo-netブログでイタリアで修行されているReiさんのブログを読んでいつかシチリアに行きたいなと思っていたのでした。
そしてReiさんが現地で料理教室を開始されたのを知り、ますます行きたくなり、ついに2012年のゴールデンウィークに実際に行くことができました。
トラーパニやエリチェの街の案内、二回の料理教室、塩田とマルサラワイナリーの見学など盛りだくさんの内容で大満足の内容でした。
その時に習ったのはこんなお料理。
この料理と明るい光を見ていると、さんさんと輝くシチリアの太陽を思いだしてしまいます。
料理教室in 東京
そんなReiさんなのですが、年に数回の日本帰国の際に料理教室を開催されています。
これまでは海外暮らしだったり出張が多かったりで参加できなかったのですが、今回はばっちり東京にいるため、参加申し込みをして楽しみにしていました。
当日は四ッ谷のクッキングスペースを会場に30人弱の生徒さんが参加していました。
久しぶりに会うReiさんでしたが、3年前のことも覚えていてくださりました。まあシチリアでの教室にガーナから参加ってインパクトありますもんね。
この日に教えていただいたのはシチリアでも北東部の地域料理とのこと。
イタリアは地域毎に郷土料理があると言われていますが、シチリアの中でもやはり地域によって特色があるというのが食文化の多様性を感じます。パスタの形も地域でいろいろあるのも面白いです。
教室はReiさんによるレクチャー、デモンストレーションと実際の料理実習とが組み合わさった形。
料理教室にもいろいろありますが、デモだけだと自分で手を動かして習えない一方教わる品目は多くなりますし、実習中心だと時間的な兼ね合いでどうしても教わる品数は少なくなってしまいます。
今回の教室はこの配分がほどよく、見ただけである程度分かるものはデモで、面白い形をしたパスタのように自分で作ってみたいものは自分で作れるというのがよかったです。品目も多くていろいろな料理を試せたのもいいですね。(実食後はかなりお腹いっぱいになりましたが・・・。)
教えていただいた料理
流れとしては一通りデモを見たあとで、1テーブル4人で一緒に作っていきました。
まずはフィンガーフード的なものを2品。
肉まん的なパスティエーラ。見た目はちょっとシューマイっぽくもあります。
実際に粉を捏ねて皮から作りタネを入れて巻いていきました。このひだひだの作り方がみなさんいろいろで面白かったですね。
そして同じく生地作りからしたスカッチャ。
パニーニの一種ということです。パニーニというと出来合いのパンに具をはさんでプレスしながら焼くものを思い出しますが、これも地域によって多様なんだそうです。このスカッチャは生地から作ってオーブンで焼きあげます。
生地を捏ねてのばして、トマトソース・チーズなどをいれて、折りたたんでオーブンへ。
パスティエーラとスカッチャの焼き上がりはこのようになりました。
次はLolliという名前のちょっと変わった形のパスタとソラマメのスープ。
今回はスープは作らず、パスタの方を作ってみました。
補足して指で掘るように形を整えるのですが、この掘るというのがなかなか難しく、なかなかReiさんの作ったように行きません。
苦労して成形したのがこちら。
私の作ったのは左の手前の一帯。大きさや薄さなどがなかなか揃いませんでした。
このパスタはスープの中で茹でていきました。
できあがり。
豚肉ごろごろパスタはReiさんのデモンストレーションでした。
豚肉のインボルティーニはデモを見せてもらい、後で実際に自分たちで肉にフィリングを巻いていきます。
これをフライパンで焼いていきます。
完成はこんな感じ。オリーブがあしらってあるのがオシャレ。
試食の前に
料理教室って、食べるタイミングに困ることがあります。
作ってすぐ食べるのもなんだかせわしないし、食器をその都度洗ってと言うのも面倒です。
かといって、作ったものをとっておいて後で食べるとできたでじゃないので本当の美味しさが味わえない気もします。
Reiさんの料理教室は最後にすべての料理を試食する形なのですが、アシスタントの方が何名かいらっしゃって、最後の仕上げの所をやってくれるので試食の時に作りたてをいただくことができました。
そして作った料理の試食の前に、いくつかシチリアの味が楽しめました。
まずは、Reiさんのオリーブオイル。
言葉通り、Reiさん自ら育てたオリーブから作られたオリーブオイルです。
パンに付けていただきましたが、味、香りともこれぞオリーブオイルという感じ。エクストラバージンオイルって売ってても香りがほとんどしないものが多いのですが、こういうオイルを一度味わってしまうと、そこらのオイルをパンに付けて食べようとは思えません。
Reiさんのオリーブオイルについてはこちらで!
そしてあわせるのがシチリアワイン。
残念ながら日本には入っていないワインだそうです。
チーズとサラミもいただきました。
そして作ったり、作り方を教えていただいた料理を楽しんでいきました。
最後は、Reiさんがデモで作り方を見せてくれた、シナモンのジェーロ。
なんだか懐かしい味(と舌触り)がしたのはなぜでしょう?
最後にシチリアのものの直売もあり、私もしっかりオリーブオイルなど購入させていただきました。
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こうして楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいました。
Reiさんにはシチリアでお会いして以来だったのですが、今回もとっても楽しく美味しい体験をさせていただき感謝です。
そしてまたシチリア行ってみたくなりました。
前回は行けなかったところもまわりたいし、食べてないものもたくさんあったのでゆっくりとしたいですね。
Reiさんのお料理を作ってみたい人はこれらの本を参考にしてみるとよいかも。
シチリアについてはこちらでも紹介しています
【料理教室】本場シチリアで料理を習う。シチリア・トラーパニでReiさんの料理教室
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