【今日の授業】保健経済

今日の午前中は、コース向けのレクチャーシリーズはなく、その代わりグループワークについてのセミナーと、来タームの授業を選ぶための質疑応答の会でした。
グループワークは、7人一組になって、バングラデシュのヒ素問題に関する雑誌記事を読んで、これについて議論するというもの。7人のうち二人がオブザーバーとして、議論の中でそれぞれの人の役割や発言内容などを見て後でフィードバックするというもの。ディスカッションですが、みんなでかなり意見を言い合ってなかなか面白く、またそれぞれの個人の特徴なども見られて面白かったと思います。フィードバックによれば私は、流れを変えるような発言をする役割、そうした発言をする前に微笑む癖があるとのことでした。

午後は、保健経済の授業。今週は先週につづいてマーケットのFailureを学習することになっていて、指定の教科書のチャプターを読んでいったのですが、なぜかあまり触れられることがなく、若干学習効果が低かったのではないかと思いました。フィーバックシートにきちんと書いておこうと思います。(この前も、読むべき章が落ちてたし。)

今日習ったのは、先週も出てきた情報の非均衡と代理人、インセンティブの概念について。

インセンティブの定義は、「よりよいことをたくさんし、より少ない悪いことをするように人々をし向ける手段」ということでした。less of a bad thingとありますが、悪いことをするインセンティブもあるように感じるのですが、よく分かりません。

代理人=Agencyは、例えば患者が病気に関する情報がないので、情報のある医者に判断を任せるというように、情報のある人に代理で選択や行動をしてもらうことだそうです。しかし、患者の健康や満足を最大限にしようとしたり、社会全体の健康向上だけを目的に行動するPerfect agencyは、医者がSupplierでもあることから、必ずしも達成されません。そのためEthical Codeや事故統制、モニタリングシステム、行動に影響するインセンティブが必要とされます。

Imperfect agencyである場合、保健サービス提供者はDemandを喚起することがあり、これはSupplier induced demandと呼ばれます。病床にベッドを増やすことが入院患者を増やすことに直結している例がこれにあたるそうです。

このSupplier Induced Demandについて、グラフでの説明があり、Supply curveが右にシフトするだけでなく、Demand curveも右にシフトしている時、Supplier induced demandが起こっているといえるそうです。実際の場面がなかなか想像できないのですが、ただ単に医者が診る患者を増やしただけでは、料金も安くなってしまい、Revenueも場合によっては減ってしまうことから、料金はもとのまま、または高くして診る患者を増やすということのようです。これが可能なのは、Information assymetryが働いているからということのようですが、Price設定の基準をどうしているのか(料金が高すぎても需要は増えないとおもうのです)が、いまいち具体的に想像できませんでした。Shockという言葉がキーな要ですが、いまいち捉えられていないことが理解の妨げなのかもしれません。

Practicalでは、さらに医者の報酬の3形態、Capitation、fee per service、salaryについて習いました。

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