【旅行】「ダ・ヴィンチ・コード」のダン・ブラウン最新作の「インフェルノ」を読んでいたらその舞台にいることに気がついた

「ダヴィンチ・コード」が大ヒットとなったダン・ブラウンさんの最新作、「インフェルノ」が昨年発売になりました。

どんな話?

Amazonでの紹介はこのような感じ。

内容紹介

フィレンツェ。襲撃を受け病院を逃げ出したラングドン教授。手にした見慣れぬ円筒から浮かびあがったのはダンテ『神曲』を描いた、ボッティチェルリ〈地獄の見取り図〉。原画にはない暗号、解読した先に待つのは?

もう少し詳しい紹介はこちらの公式サイトの作品ガイドのコーナーをご参照ください。

インフェルノ[著]ダン・ブラウン 公式サイト
「インフェルノ」の公式サイト

 

 

ラングドンシリーズでは歴史に題材を取っているダン・ブラウンさん。

これまでは「天使と悪魔」は秘密結社イルミナティ、「ダ・ヴィンチ・コード」はダ・ヴィンチとキリスト、「ロスト・シンボル」ではこれも秘密結社フリーメーソン、などが題材となっています。

そして本作「インフェルノ」ではダンテの神曲を巡って物語が薦められていきます。

ダンテの神曲はもちろん読んだことはないのですが、全体的なことや関連部分については丁寧に説明してくれているのでストーリーを理解するには問題はありませんし、むしろ神曲をちょっと読んでみようかなというチャレンジ精神もわいてきます。(早速iPadのi Bookで落としてみましたが、これはかなり時間がかかりそう・・・。)

そしてこれらの作品の魅力は、歴史的な題材ではあるものの、現代に起こっている事件と密接に関連していて、そこにラングドン教授が巻き込まれてという展開。謎が謎を呼び、追っ手も迫ってきて手に汗握る展開なのも共通するところで、本作でもしっかりと楽しむことができます。

作品の舞台

ラングドン教授シリーズのもう一つの魅力は、その舞台にもあると思います。これまでのシリーズでもルーブル美術館、ヴァチカン、ワシントンDCの米連邦議会議事堂など、観光地としてお馴染みの建物や博物館がたくさん出てきますが、そこには実は観光客の知らない抜け道や隠し部屋があったりということが描かれます。

本作「インフェルノ」では、メインの舞台はフィレンツェ。ダンテが愛し、しかし追放された都市なのだそうです。

フィレンツェにもあちこちに秘密の通路や限られた人しか通れない通路などがあって、本作でもラングドン教授はそうした通路を使って、追っ手から逃げつつ、謎を解いていきます。これらの通路が実在するものなのか、とても興味深いところですし、もし実在するとしたら、ダン・ブラウンさんはどうやって知ったのかも興味あるところです。

シンクロニシティ?

そもそも、この「インフェルノ」は、年末年始の旅行中の移動時間などに読もうとiPadに入れてもってきていたものでした。クロアチアのザグレブから入り、ドブロブニクで少し長めに過ごし、大晦日にイスタンブールに移動して2日の午後にアクラに戻ってきました。

早く読みたい気分を抑えて、毎晩寝る前や移動時に少しずつ読み進めていき、ちょうどイスタンブールのホテルに入ったあたりでクライマックスとなりました。

そして物語の中でラングドン一行が移動してきた先がなんとイスタンブール。しかもホテルから見えるこのあたりを走り回るのですが、それを読んでいたときがちょうど窓際の椅子に座ってこの風景を眺めているところだったのです。

「こちらです!」ミルサットが三人を先導して、暗い公園を抜けていく。小山のごときアヤソフィアは背後に去り、前方ではおとぎ話に出てきそうなブルー・モスクの尖塔が輝いている。(P1384)

P1090301

これがちょうどこのとき泊まっていたホテルの窓の外の風景。ライトアップされているのがブルーモスクで、もう少し左を向くとアヤソフィアが窓から見えました。

そして物語の最後に登場する場所も本書を読み終えた翌日の午前中にちょうど行く予定にしていたところです。

P1090406

ここがどこなのかは「インフェルノ」を読んでお楽しみいただければと思います。

本に出てきたところに行って、「あ、ここはあの本のあのシーンで出てきたな」なんて感想を持つことは良くありますし、本Blogの「ホームズゆかりの地」案内もそうした趣旨なのですが、今回はまさに読んでいる時にその場所が出てくるということで、その偶然にとても興奮しながら読むことができました。日本とか東京とかならいざしらず、イスタンブール、しかも滞在は2泊でそのタイミングでちょうど読んでいたというのがなんとも不思議な気分でした。

そしてこれもネタバレになるので詳しくは書きませんが、話の重要なテーマの一つが私もロンドンで勉強していた公衆衛生にまつわるものでした。WHOが出てきたり、疾病の歴史などにも触れられますので、こちらも個人的には楽しく読めた要因でした。

Tomo’s Comment 

読んでいる時に自分がいる場所が登場するというのはあまりない経験でした。しかも旅先のイスタンブールでクライマックスを読んでいたときだったのでとても奇妙な気分。

新作が毎回楽しみなダン・ブラウンさん。次回作はいつごろなのか分かりませんが、楽しみに待ちたいと思います。

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