7a Concept: Review & Discussion of concepts
今日はこれまでのコンセプトの復習と言うことで、基本的にはこれまで授業で触れられてきたことを再度見直すというものでした。
大きなポイントは次のようなことかと。
PHCの3つの原則(Equity, Participation, Sustainability)を、適正技術、マルチセクターで実現するということがメインコンセプト。
ただし同時に活動領域もAlma Ataで言われているので、Selectiveなアプローチ(UNICEFのGOVIFFFなど)も出てきて実施面では論争がある。
健康はただ病気がないと言うだけでなく社会的な側面もあるから、現在でもPHCの重要性は変わっていない。
来週からツールを学ぶ予定のため、この辺はきちんと整理して覚えておきたいと思っています。
6b Why is primary health care important?
午後は、学長がセミナーをするというセッションでした。基本的には国際的な潮流の中でPHCをどう捉えるかというもので、以前に聞いたセミナーとかぶるところも多かったように思います。
内容はこれまで書いてきたことなので、省略して面白いと思った論点は次のような所。
ARTのように特定の疾患の治療にお金がつきすぎている現在の状況は他の保健サービスから人材が流れるなど、弊害が大きいと感じている。
WHOの新事務局長がPHCが大事であるということを話していた。
IMFの公共支出削減の政策は、公共部門に十分な数の医師・看護士を置くさまたげになっている。
Quality Control/Assuranceに十分予算が回っていない。
Evidence basedはさらに強化していかなければならない。
さすがに学長だけ会って、非常にシャープな語り口で説明してくれましたし、質問にも答えてくれてました。また違ったトピックで話を聞いてみたいところです。
夕方はセミナーシリーズで人口についてのセミナーでした。人口問題が以前ほどには語られなくなって15年ほど、状況はますます悪化しているということが分かりました。先進国の高齢化と途上国の人口増加は結局、貧困層はますます貧困になるし、先進国も移民政策によっては生活を維持できなくなるかもしれないとの予測でした。また、資源の枯渇、気候変動、などなど課題は山積みです。サブサハラアフリカの人口増加が激しく、これが将来どんな状況を生み出すのか、開発とか保健のことで考えると、これが一番の課題のような気がしました。
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