8a, b Tools: Participatory needs assessment
午前中は、参加型のニーズアセスメントについて、明日ロバート・チェンバース教授が来て行う授業のために、背景となる参加型の歴史や内容、価値などについてレクチャーがありました。
キーとなる考え方は、Professionalだけが計画を作成するのではなく、受益者に主導権を渡して、共同で計画を作り上げていくことは、参加を重要なコンセプトとして掲げているPHCとして非常に重要であるということです。さらにいえば、参加による住民のエンパワーメントが他の重要なコンセプトであるEquityやSustainabilityにつながるということも言えると思います。
参加型でニーズアセスメントを進める手法について、具体的な事例が紹介され、その一つであるInformation Pyramidを使って、演習が行われました。
9a,b Monitoring and Evaluation of Primary Health Care Programmes
午後の授業はモニタリングと評価について。まずはモニタリングと評価の定義から。モニタリングは、マネージメントと意志決定のために、プロジェクト・プログラムを通して行われる情報の収集と活用、評価は、プロジェクト・プログラムのある時点で、efficiency, effectiveness, impact, sustainability, relevance of objectiveを判定するための調査、だそうです。
ConventionalなM&Eは、Input, Acitivities, outputをモニタリングし、output, outcome, impactを評価するのが一般的。インディケーターとしては、数的・質的なものがあります。
一方Participatory M&Eでは、知識の創出・活用を通じた協同問題解決のプロセスであり、すべてのレベルの受益者による行動に結びつくプロセスとして認識されます。その原則は、Participation, negotiation, learning, flexibilityにあります。
プロジェクトでは、ドナー、プロジェクトスタッフ・サービス提供者、受益者の3者がいるが、それぞれの特徴を知る必要がある。例えば、ドナーはプロセスよりも数値としてのインディケーターの変化を好む傾向があるので、参加というプロセスにファンドをつけないこともある。またNGOは参加の重要性は理解していても実践についての知識・方法に乏しいことがあり、住民は必ずしも参加したいと思っている人々ばかりではないこと、多様であること、など。
結論としては、状況に応じてConventional とParticipatoryのMethodを使い分ける、といった対応が現実てきであるとのこと。
コメントを残す