【初詣】初詣は高幡不動尊へ。ほどくぼ小僧の生まれ変わり物語を知る。

高幡不動

新年明けましておめでとうございます。更新頻度の落ちてきた当ブログですが、本年もたまに見ていただけると大変ありがたく思います。

 

2021年の振り返り

毎年年末に、自分の記録も兼ねて、その年に訪問した国をまとめていました。

しかしながら、コロナ禍が続く情勢においては、海外出張も海外旅行も行ける状況にはありませんでした。

大学生になって初めて海外旅行をして以来、毎年一度以上は海外にいっていたのですが、高校三年生以来初めてまったく海外に行かない一年となりました。

ということで、振り返りはなしということに。

年初からオミクロン株の流行の兆しが国内でもありますが、今年はコロナ禍も過ぎ去り、また自由に海外も移動できるようになってくれたらと心から祈っています。

 

初詣は高幡不動尊へ

そんな願いも込めて、新年の初詣に行ってきました。

調布在住なので、布田天神とか大國魂神社なども考えたのですが、高幡不動がいいよとの話を聞いていたことを思いだし急遽決めて高幡不動へ向かいました。

地元仙川からは京王線で30分ほどで行けてしまいますので、とても便利。

 

高幡不動尊と呼んでいますが、お寺の名前は金剛寺。さらに正確には高幡山明王院金剛寺というようです。

不動がつくのでお不動さんをまつっているということは分かりますし、お不動さんが不動明王であることも知っているのですが、それ以上の知識がないのは残念なところ。

仏教については、小学校で習った歴史の話と、いろいろなお寺に行って読んだ解説ぐらいでしかしらなく、やはりきちんと体系的に知っておきたいと改めて思いました。そういえば、初めて海外赴任したときにも同じことを思って仏教や神道の本や新渡戸稲造の武士道などを買って読んだことを思い出しましたが、仏教についてはあまりしっかり読んでなかったのかもしれません。

あとは確か漫画で不動明王が出てくるのがあったなと思い調べてみたら、「明王伝レイ」というのがあって、多分これが記憶に残って多様ですが、内容は思い出せません。(「孔雀王」とも若干混乱しています。)

 

調べてみると、不動明王は大日如来の化身とされているとのことで、確かに高幡不動尊のサイトに行くとご本尊は大日如来であると書かれていました。明王院ともなってますね。

 

ということで、高幡不動駅を降りると、すぐに参道がありました。

高幡不動駅前

このあたりから行列になってるのかと思いましたが、午前中だったためかすんなりと通ることができました。

 

道路まで出ると高幡不動尊が向こう側に。この時点でもまだ行列はありません。

高幡不動尊前

 

こちらの門を入るとここから行列ができていました。

高幡不動尊

 

謹賀新年の文字が迎えてくれます。

 

高幡不動尊

 

このあたりから行列になっているのですが、明確な境はないのですが、左側が一階のお賽銭、真ん中よりやや右側が二階のお賽銭、一番右は護摩祈祷の受付と案内されます。

高幡不動お賽銭

一階と二階というのがよく分からなかったのですが、上の写真の白い部分の手前にお賽銭箱があって、ここが一階、その右に見えている階段を上っていった先でお賽銭をするのが二階ということのようです。

途中でお線香などもお供えしたので、真ん中あたりに並ぶ感じになってしまったため、一階のお賽銭に行きましたが、一階からは本堂の中の様子がよく見えないので、二階に行った方がよかったかもしれません。

 

その後、境内を見て回ったのですが、広い敷地になっていて建物もたくさんあり、見所も多いことに気がつきました。

八福神のふすま絵や江戸時代の駕籠のある建物を見学した後、一番奥にあるお墓の方に通じる道に、ほどくぼ小僧うんぬん、という案内板があり興味を引かれました。

 

ほどくぼ小僧(勝五郎)の前世藤蔵の墓

ほどくぼ小僧がどなたなのか、まったく予備知識のないまま、案内された方面へ向かってみると、その由来が書かれた碑がありました。

なんでも、江戸時代後期、現在の八王子当たりで生まれた勝五郎という子供が、自分の前世は程久保村で生まれて幼くして亡くなった藤蔵だったと語り出したとのこと。

その後、程久保村に連れて行くと、来たことのない場所のはずなのに住んでいないと知らなかったようなことを説明したことで、本当の生まれ変わりとされたようです。

この話は江戸でも有名となり書物にも記され、後にラフカディオ・ハーンが自著にも記して欧米でも出版したので、海外にも伝わることになったという、なかなか壮大なストーリーであることが分かりました。

 

その生まれ変わる前の藤蔵のお墓が境内にあると言うことで、こうした解説があったのでした。

藤蔵のお墓も案内板がありますので、行くことができました。

 

昔読んだ本で、確かヨーロッパで女の子が前世の記憶を突然語り出して、確認したら間違いなかったというのがあった記憶があり、日本でも同じような話が、しかもこんな間近にあったのだということを知り、世の中自分の知らないことだらけであることを改めて思わされるという貴重な経験となりました。

 

ところで、藤蔵が亡くなってから、勝五郎が生まれる間には数年の時間差があったようで、亡くなった魂がすぐに別の肉体となって生まれるというわけではないようです。輪廻転生だと、必ずしもすぐに人間に生まれ変わるのではないので(手塚治虫の「火の鳥」で読んだ知識)、再び人に生まれ変わるまでやや時間があったということなのでしょうか。もしそうだとすると、その間も藤蔵の記憶が残っていたと言うことになりますね。

 

お昼は千住庵で

感心しつつ、その後も境内を巡りました。

境内でひときわ目立つのが五重塔。

高幡不動尊五重塔

 

そして土方歳三の菩提寺ということで、土方歳三像もありました。

土方歳三像

そのためか、境内の中にも外にもあちこちに土方歳三の写真がありましたが、とてもハンサムだったんですね。「ゴールデンカムイ」では年老いた土方歳三が印象的なのですが、そういえば若き日の歳三も登場していて確かにハンサムに描かれていたのを思い出しました。

 

お参りを終えて、ちょうどお昼時でおなかがすいたので近くでランチをすることに。

境内にも屋台がたくさん並んでいて魅力的ではあったのですが、座って食べたいので外に出ることに。さらに、不動尊のすぐ前の鰻屋さんと迷ったのですが(ちょうど店の前でウナギを焼くところに出くわしたこともあり)、結局は駅近くの千寿庵というおそば屋さんに入ることに。

千寿庵

 

頼んだのは天丼とそばのセット。

千寿庵天丼そば

天丼はかき揚げ天丼なのですが、卵とじになっていました。

サクサクの天麩羅を卵とじにするのにはやや抵抗がありましたが、そういえばカツ丼も卵でとじているのが主流だし、これはこれでありだなと思った次第。

味も普段食べるタレの天丼とはまた違ったおいしさがありました。サクッとしたところも残ってましたし、卵で柔らかいところも衣との混ざり具合がよい感じ。

こちらのお店、駅長という看板が料理を出すところにかけてあったり、おそらく節分のイベントでで高幡不動尊に来たであろうスターのサインと写真が飾ってあるなど、なかなか味わい深い店内となっていました。

隣の席では渋いおじさんが升酒を塩で飲んで蕎麦で締めて帰ったりと、通って常連になりたい気分にもさせられます。

 

Tomo’s Comment 

ということで、高幡不動を大満喫して帰って参りました。

ところで、どこに初詣に行くか前日まで迷った末に高幡不動にしたのですが、駅を降りると既視感(前世の記憶ではないですが)にとらわれました。

門のところまで行って、五重塔をみて思い出したのですが、コロナの前にホームズクラブの大先輩にお呼ばれしたのが高幡不動で、貴重なコレクションを見せていただいていたのでした。帰りに高幡不動尊にもきていたので、今回が二回目の訪問だったという訳でした。

事前にお知らせしてご挨拶できたらよかったのですが残念でした。

前世の記憶を持った勝五郎に比べ、たったの数年前の記憶も忘れていたというのは我ながら情けないことです。

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