初めてベトナムに行く前に、ベトナムのことを少しでも知っておきたいと思いいろいろな本を読みました。
そんな中の一冊がこちらの本。
まずは食べ物から入るのがその国を知るのに一番良いのではないか、と、当時から思っていたのでした。
ベトナムに行く前のベトナム料理体験
ベトナム料理は昔から好きでした。
アメリカに2年ほど仕事で住んでいたことがあるのですが、その時うれしかったのは、近くに(といっても車で20分くらい)ベトナムマーケットがあって食材を買ったり、フォー屋さんでフォーを食べたりが気軽にできたことです。ちゃんとした日本料理は値段が高いので気楽には食べられませんでしたので、好きなベトナム料理が安く食べられたので非常に助かりました。
部屋にライスペーパーとヌクマムを常備して、あり合わせの肉や野菜で、適当に生春巻き作ったりするのも好きでした。
ベトナムに行く前だったので、まだ本場の味を知る前のことでした。
面白かったところ
さて、こちらの本ですが、ベトナムの食の基本である米料理の章から始まって、その他の代表的な料理、地方色豊かな料理、デザート、飲み物と続きます。
面白かった点がいくつかありました。実はベトナム料理の代名詞のように思っていた生春巻きはあまり一般的でないということ、そしてホット・ビット・ロン(孵りかけのアヒルのゆで卵)の何日目かの見分け方など。
ベトナムの代表的な料理だと思っていた生春巻きよりも、実は揚げ春巻きの方が一般的なんだそうです。
確かに、揚げ春巻きを葉野菜で巻いて食べるのもおいしいと思ってましたが、生春巻きをそれほど食べないというのは当時まったく知りませんでした。とはいえ、揚げ春巻き主流の北部に比べると南部では生春巻きを結構食べるのですが。
ホット・ビット・ロンは卵に近いのかひよこに近いのかで味が当然違うのだそうです。でも見た目では見分けることができないので、選んだらあとは運しだいだと思っていました。しかし、ライトに透かして中の空洞の大きさを見ることでどれくらいの孵り具合か分かるそうです。だから(ライトで照らして分かるように)夜に食べるというのも納得です。
孵りかけのアヒルの卵、その後ベトナムには何度も行っていますがまだ食べたことがありません。しかし、フィリピンでは食べたことがありました。フィリピンではバロットと呼ばれています。
フィリピンでも夜の食べ物(いろいろな意味で)で、バロット売りのおじさんも日が暮れてから売りにやってきます。初めて食べたときは、中の孵りかけのひよこと目が会わないですむので、暗くてよかったと思ってました。
味ですが、中のスープはそこらのチキンスープよりも濃厚でおいしかったのですが、身の部分はちょっと硬い部分もあり、それほどおいしいとは思えませんでした。フィリピンでは塩だけ入れて食べたのですが、ベトナムではさらに香草をいれて食べるようです。ベトナムにはまた行く機会がたくさんありますので、食べてみたいと思います。
Tomo’s Comment Follow @tommasteroflife
カラーと白黒で写真が多くあるし、ベトナム人の食にまつわる意識や生活がわかって非常に良い本だと思います。
ベトナムに行ったことが無い人も、行ったことがある人にも楽しめる一冊だと思います。
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