東京から出発して初日と二日目で熊野三山にお参りをしたあと、尾鷲というところに立ち寄りました。
目的は熊野古道の馬越峠を歩いてみること。
南紀の台所の舞台
熊野古道は雰囲気がいいことから、いつか歩いてみたいと思っていました。そして今回の旅行で念願がかない熊野三山と大門坂には行けましたが、もう一カ所行ってみたいところがありました。
それが馬越峠というところ。
前から好きだったマンガ、「南紀の台所」の3巻に登場して、ずっと気になってました。
南紀の台所は前にも紹介したことがありますが、主人公の料理好きの蘭さんが結婚を機に、旦那さんの巴くんの転勤先である南紀に移住して、とまどいつつも現地の豊かな自然や食材をエンジョイする、というお話しです。
この「南紀の台所」の舞台が今回訪問した尾鷲のもう少し北にある紀北町道瀬というところ。
紀北町と尾鷲の間にある海山市の側から馬越峠に登る様子が描かれています。
(南紀の台所3巻P16より)
この左下の人が大家さんで南紀の案内人のような存在。
やった、やった!という巴君の気持ちが少し分かります。
馬越峠へ
南紀の台所とは反対側の尾鷲神社の近くから出発しました。
最初は民家の間の舗装された道を通るのですが、しばらくすると山道になっていきます。
こちらは途中の馬越公園。このあたりからは石畳の道が増えてきます。
この日は雨が降ったりやんだりということで、石畳がすべって歩きにくいことこの上なかったです。
南紀の台所でも、蘭さんがこんな疑問を口にしていました。
でも、熊野古道はどうしてわざわざ石畳にしたんでしょう
実際に歩いてみると滑りやすいし
普通の土の道の方が疲れない気がするけれど・・・
何度も滑りそうになって、まさにまったく同じ感想を持ちました。
それに対して大家さんがこんな風に疑問を解消してくれます。
その答えは「雨」さ!
紀伊半島はとにかく雨が多いでな〜
石をしいて頑丈にしとかんと
山崩れですぐに道がなくなってしまうんさ!
なるほど、そんな訳があったんだ〜。
濡れてさえなければ風情もあるし、もう少し歩きやすいんでしょうね。
ということでずんずん登っていくと安兵衛地蔵が。
この御堂を改築された畦地安兵衛氏にちなんでいるのだそう。旅人の前年を願って奉納されたお地蔵様とのこと。
そしてようやく馬越峠の茶屋跡まで到着。
海山市と尾鷲市の境でもあるそうです。
木が鬱蒼としていて眺めが良くないのですが、こちらが尾鷲方面。
本当はここから横道に入って、天狗岩にも行きたかったのですが、足下が悪かったことも有りこのまま海山市側に降りることにしました。
途中には「南紀の台所」にも出ていた「洗い越し」もありました。
(南紀の台所3巻P19)
こうして石畳に工夫がなされているところも見所ですね。
そして海山市側に到着。
このまま駅まで歩いて尾鷲まで戻ってきました。
途中道の駅でみかけたポスター。
「南紀の台所」の蘭さん、しっかり南紀のイメージキャラになっているようです。
尾鷲のおいしいものを食べに「田舎」へ
疲れ切っていたので、日帰り温泉に行って、夕食を食べに。
今回泊まったのは「ホテルビオラ」というところ。
三重県尾鷲市のビジネスホテル・宿ならホテルビオラ綺麗だし、リーズナブルだし、いいホテルでした。
そこでいただいたのがこちらのマップ。
夕食を食べるのに良さそうなところをいくつかマークしてもらいました。
さらに、「尾鷲よいとこ定食の店」というパンフレットもとっても参考になります。
最終的に行くことにしたのが「割烹田舎」というところです。
パンフレットによれば、
「天然の旨い魚だけにこだわる味の店」とのこと。
天然物にこだわるお店と言うことで期待が持てます。
こちらが「田舎」。
まずは良く歩いたのでビールを一杯。
突き出しも美味しかったです。
魚のすり身とゴボウの薩摩揚げに、たこわさび。
そしていただいたのはやはりお刺身。
まぐろにウニ、タコやイカ。アワビにウニも。
白身はメジ、タイ、シオ。
シオというのはこちらの方で、カンパチの幼魚のこと。
いずれも新鮮で歯ごたえが楽しめます。
続いてタコの唐揚げ。
そしてエビのサラダ。
天ぷら盛り合わせも大きなエビが。
そしてもう少し魚が食べたかったので、カツオのタタキもいってしまいました。
そして最後にお茶漬けも。
山道を歩いて疲れていてお腹が減っていたことも有り、もりもり食べてしまいました。やはり魚が美味しいですね。
お昼の定食も美味しそうだし、いいお店ですね。
翌朝は魚市場を見学
ホテルビオラのすぐ近くに漁港と市場がありましたので、朝食の前に見学に行ってみました。
市場ではちょうど競りが行われていて、魚が沢山並んでいます。
立派なカニもあがってました。
あんこうや鱧。
やがらもいました。
いろいろな種類の魚があがっていて豊かな漁場であることが分かります。朝、地元で揚がった魚を食べられるというのもうらやましい。
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ということで、熊野古道の馬越峠と尾鷲の美味しい料理を堪能した一泊二日でした。
尾鷲から馬越峠を歩いて海山市側に行く場合、バスか電車で尾鷲まで戻って来れます。事前に帰りの便の時間を見ていくと効率的です。
バスも電車もあまりたくさん便がないのでご注意ください。
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